ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

石油ビジネスの復権なるか

2011年04月20日 07時35分59秒 | Weblog
石油業界は、経営規模、業態、業務内容に本当に大きな「幅(格差)」がありますね、

「SS」店頭ビジネスというオペレーションだけで見たら、それ程大きな業務差は無いようにも見えるわけですが、
仕事の中味は、かなり異なるわけです。

ですから、
経営者の考え方や視点も多様で、話題も異なるわけです。

三チャン的な家族経営の一店舗SSから、
元売から大規模特約店、元売販社、中間流通業者、広域ディーラー、フリート系、商社系、薪炭系ディーラーなどまで
非常にすそ野と幅が広い業界だと思います。

しかし、
大手企業の経営者の方のほうが具体的かつ「現実的課題」を考えていて、
中小業者の方が石油業界や系列などに関する「大局的話題」が多いのは、なぜなのか・・

北陸から関西、山陽方面まで巡回した今回の出張ですが、色々と勉強させていただいています。
やはり、西日本の経済のほうが活性化しているように感じます。

東北、関東が落ち込んでいる分だけ、
こんな時こそ西日本がパワーを発揮して頂かなければ、日本全体が沈没してしまいます。

ここにきて、石油エネルギーに対する認識が再び高まっているようにも感じます。

今年の冬の「灯油ビジネス」にも変化が出てくるはず、という意見もあります。

「灯油ビジネス」も大手ディラーが広域展開を前提に本格参入する時代です。
石油ビジネスは確実に変化していると感じています。

SS店頭販売オペレーションだけでは、
とても経営が成り立たないという見解だけは、誰でも共通しているようです。

改めて注目される、石油直売システムの運用

2011年04月20日 03時56分38秒 | Weblog
特約店、商社などの石油流通ビジネスにおいて、
『新仕切り体系』、そして「仕入・販売」の両方に関する『油種別数量枠』管理、
仕入と販売に関する『与信限度額管理』、さらには、『軽油税納税申告管理』、などの統合流通管理の課題が急浮上しています。

最近では、今迄、元売と特約店間のみで稼働してきた、
EDI(WEB発注システム)も、特約店企業とサブ店間ですでに稼働しています。

一部業転マーケットの受発注でも、インターネットの回線による、『WEB発注システム』が動き出しています。

一般的なガソリンスタンドの『店頭POSシステム』と『直売システム』では仕様も内容も全く異なりますから、
最近では、大手の特約店ではほとんど、別物として運用されています。

一般的なSS運営だけの経営者の方は、石油流通の『直売システム』と云っても、
「見た事もない・・」と云う方が多いはずです。

最新の『直売システム』はSSデータのインポートも統合して管理する事も可能です。
さらに、汎用の会計システムや給与システムとも連動させることで、
石油流通ビジネスの「基幹業務統合(ERP)」構築により、『日次決算』までが可能となります。

『直売システム』を稼働させることで、当然「在庫管理」などもリアルタイムな管理が可能な仕様となっています。

当社の『ペトロマスターEX』では、プラグイン開発により、さらなる機能拡張も可能ですから、
石油ビジネスの可能性を大きく拡大する事が出来ます。

ですから、EMなどの潤滑油拠点代理店などでも機動的な運用もなされています。

今回の災害により多くの企業で「需給管理体制』の必要性が改めて再認識されているようです。

『新仕切り体系』については、
一時、総論的な展開による「セミナー」なども開催されていたようですが、
ここにきて、現場における「現実の課題」が急浮上してきたというわけです。
「あれは、一体何だったのか・」という声も聞こえます。

端的にいえば、自社の「油種別仕入れ価格」をリアルタイムに把握して、
販売店や、流通玉としての価格設定をいかに適正に正確にスピードアップしながら進めていくかと云う事が課題となっています。

これらの課題については、
内容も複雑であり、系列別の政策もあるようですから、今後の動きを注視する必要があります。
すでに、色々な仕切り条件を予め設定するだけで、
発行した「見積書」の内容を単価マスタリストを個々に設定しなくても、そのまま単価反映させる事が出来るような機能まで搭載されています。

いずれにしても、
石油リテール販売と特約店を中心とする「中間卸売流通」では、仕様と機能が異なるという事です。

『直売システム』の分野だけは、系列色はないわけですから、企業間の業務コスト格差がさらに拡大しています。

本日は、北陸での業務が終了次第、関西方面へ移動です。