新約聖書「ヨハネによる福音書」新共同訳
１章 洗礼者ヨハネの証し
１章 洗礼者ヨハネの証し
１９ さて、ヨハネの証しはこうである。エルサレムのユダヤ人たちが、祭司やレビ人たちをヨハネのもとへ遣わして、「あなたは、どなたですか」と質問させたとき、
要約します。
・然らば宇宙霊と諧和して行くにはどうしたら好いだろうか？
・吾等は宇宙霊の目的は全的であり、吾等の目的は一部分であると云うことを心に握（つか）んでおかねばならない。
・吾等が全的なる基礎の上にたって行為を選択するならば、不幸や不調和に必然導いて行く筈の行為から避けることが出来るのである。
・全的なる基礎の上に立つ行為の選択は、「神の法則」（生命の実相）の中に織り込まれ準備されているのである。
・適当なる選択とはどうすれば好いかを吾等が知らない場合には、宇宙霊は無限の叡智であるが故に吾等に適当なる選択をなさしむべく導いて呉れるのである。
・「吾等が求めるに先立ちて父は吾等の必需物（なくてならぬもの）を知り給うのである。
（心と運命 谷口雅春）
【然らば宇宙霊と諧和して行くにはどうしたら好いだろうか？ 何よりも先ず吾等は宇宙霊の目的は全的であり、吾等の目的は一部分であると云うことをしっかり心に握（つか）んでおかねばならない。吾等が全的なる基礎の上にたって行為を選択するならば、若し一部的な基礎の上にたって行為を選択した場合に、不幸や不調和に必然導いて行く筈の行為から避けることが出来るのである。併してこの全的なる基礎の上に立つ行為の選択は、吾等が今迄研究したところの「法則」の中に織り込まれ準備されているのである。適当なる選択とはどうすれば好いかを吾等が知らない場合には、宇宙霊は無限の叡智であるが故に吾等に適当なる選択をなさしむべく導いて呉れるのである。吾等が宇宙霊に対して何を求めたら好いかが判らない場合にも、霊はそれを知り給うのである。「吾等が求めるに先立ちて父は吾等の必需物（なくてならぬもの）を知り給うのである。】
宇宙霊は「万物の生命の実相」であり、
それは「神の言」として
吾等の内にある。
それは吾等の現象の心に応えて現象化くれるという点からいえば、
受動的といえる。
しかし、
心が求めたものを形象化して表現する実行という観点からいえば、
能動的である。
現象化に出てくるものの主導者は宇宙霊であるからだ。
自ら人が求めたそのものを
現象化して提出してくれるからである。
吾等の実相実現の段階は
宇宙霊の指導が必要な段階に来たのである。
これこそ祈りによるしかない。
「得た」として宇宙霊に指導を仰げば、
宇宙霊から啓示によって応えが来るのである。
それをたよりに
吾等は道を歩むことになる。
最後の段階は
神に協力していただくしかないのである。
神を自覚するには、
人間力だけでは無理なのだ。
（心と運命 谷口雅春）
【吾等はここに別の立場から「宇宙霊」を直接に考察することになったのである。以前の立場に於いては吾等は「法則」を使用すると称して、「超個性的心」に対して自己の選択せる事物を提示して、その事物をつくり出して貰ったのである。「宇宙霊」をこの一面より観ればそれは受動的であり、受身であり、創造的であり、その創造力の方向を定むるものは吾等自身であるのである。併し現在吾等が考察せる一面より見るとき、宇宙霊は能動的、指導的であり、創造力の方向は宇宙霊自身の霊意によって定められるのである。宇宙霊の受動的一面は幻灯機を譬喩にして既に吾等の説明した處であるが、その能動的一面は写真機の原理を譬喩として説明すれば最も明瞭となるであろう。】
（投稿者註 写真機の原理による宇宙霊の能動的側面の説明は、明日の投稿になります）