今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

切り絵作家・滝平二郎忌日

2010-05-16 | 記念日
今日・5月16日は、切り絵作家・版画家の滝平 二郎(たきだいら じろう)の2009(平成21)年の忌日である。
滝平 二郎(たきだいら じろう)は、茨城県に生まれる。絵は独学で勉強をしたそうだ。
太平洋戦争で沖縄戦に従軍、復員後に木版画家として独立。1960年代後半から、木版画に似ているからと切り絵を手掛けた。1967(昭和42)年児童文学作家の故・斎藤 隆介と組んだ絵本『ベロ出しチョンマ』(以下参考の※1.※2参照)の切り絵を挿絵画で注目され、「切り絵」を用いた絵本「八郎」「モチモチの木」「花さき山」など多くのロングセラーを生み出したが、正直、私は、これらの本を読んでいないので内容のことは良く知らない(絵本のことは以下参考の※3:絵本ナビを参照)。
1970(昭和45)年9月から1978(昭和53)年1月にかけ朝日新聞の日曜版に独自の切り絵を連載し、好評を博すと共に名が広まった。
私にとっては、内容は覚えていないが新聞などでよく観た絵が懐かしい。かっての農村風景や庶民の暮らしを詩情豊に描いていた作品は生まれ故郷の茨城県をイメージしてのものだろうか。そういえば、私は切手も少し収集していたので、この分野にも興味をもっているが、郵便切手の「昔ばなしシリーズ」第3集「一寸法師」の「おわんの船」「打出の小槌」「鬼退治」(以下参考の※4参照)、や「日本の歌シリーズ」第1集「荒城の月」(以下参考の※5参照)の原画も書いている。
私は、多少絵にも興味があるので、滝平の切り絵は、興味を持って観ていたが、冒頭掲載の左:画像は、どこであったかよく覚えていないが、神戸の百貨店(恐らく三宮そごうと思う)での滝平の切り絵展を見に行ったときに買った色紙『銀杏』(印刷物)である。特別な趣味があるわけでもなく、凝り性の飽き性。ただ、何にでも興味を持つ私は、現役時代の後半少し生活にも時間的にもゆとりが出来始めた頃の一時期、暇つぶしに切り絵作りにも没頭していたことがある。
切り絵の基本は白黒のモノクロ画で、カッターナイフなどを使って黒い紙を切り抜き、白い紙に貼り付けるという手法で制作する。そして、切った時にバラバラに離れてしまわないように、輪郭線は全て繋がるように切るのが原則である。しかし、そうでなく、線が切れているのもあるし、白黒ではなく、カラーの切り絵もある。カラーの場合は、色紙の方に絵の具を塗ったり、色物や柄物の和紙を貼り付けたりといろいろな方法があるが、私の場合、風景や童話などの場合は、無地の和紙を使うが、浮世絵写しの美人画や時代物の場合には人形の着物を作る場合などに使われる柄物の和紙を使っていた。作るのが好きで、出来上がってしまうと余り興味がなく、完成品は、会社の気の合う仲間や知り合いなどにあげたりしていたので、自分の手元には、あまり残っていないが、冒頭掲載中央のものは、九州へ仕事に行ったときにどこかで買った駅弁の包装紙が面白かったので保存していたものより、そのデザインを少しアレンジして作ったものである。図柄は、見ての通り、有名な加藤 清正の虎退治の図である。拡大が像はここ
肥後熊本藩初代藩主となった加藤 清正は、幼い頃より豊臣秀吉の家臣として仕え各地を転戦しているが、文禄の役で朝鮮に出兵したおり、得意の十字槍を使って虎を退治したという伝説がある。この作品は、色紙(27cmx24㎝)に虎と人物の全図を描いており、その清正のの鎖状の網目、また、小さな顔の目や口、髭など非常に細かいことから、市販のカッターナイフで切るのにしても私の目には見えず、細部は自分の感を頼りに切って作った。冒頭右図(清正の顔部分拡大図)参照。自分ながら根気のいる大仕事をしたものと感心をしたいところなのだが、最後の最後に大失敗をしているのである。
絵を描くときなど使われる「画竜点睛(がりょうてんせい))は、一見小さなことではあるが、それを加える事によって物事を完璧に仕上げることを言うが、それとは逆の「画蛇添足(がだてんそく)=蛇足」不必要なものをつけ足してしくじっているのである。
それは、中央画像を良く観てもらえばわかるが、清正の右横につけている家紋である。この絵が完成した後、何を思ったか台紙に使っている色紙の金雲模様に合わせて、雲間から覗いた月に見立てて自分の家の家門(丸に剣片喰)を入れてしまったのだ。清正の場合甲冑には「蛇の目紋」(この絵のの紋。)が使われている(他にも用途によって「桔梗紋」を使うが)。色紙に、紋を貼り付けてしまってから気づいたが、剥がすと汚くなるのでそのままにしてあるがおかしなことにしたものだ。調子に乗りすぎて完全なやりすぐだ。(^0^)。
滝平 二郎のことは、切り絵のこと意外よく知らないのに、色紙作りで、大失態したことを思い出して、今日このブログを書いた。自分では大変な労力を使っての自信作のつもりが、・・・要らぬことをして大失敗作にしてしまったことから、その後、気が抜けて、切り絵作りを止めてしまった。もう、年もとって、目も悪くなったし、根気もなくなったので、又、切り絵作りを再開することはないだろう。そういえばその当時の和紙など沢山残っているのでもう処分しておこうっと・・・。
(画像左:滝平 二郎切り絵色紙『銀杏』【印刷物】。中央:私の作った切り絵「加藤清正の虎退治」右:顔部分の拡大図)
※1:anashi・ベロ出しチョンマ
http://www.catv296.ne.jp/~kodomonokazuki/hanashi.htm
※2:児童文学書評・べろ出しチョンマ
http://www.hico.jp/sakuhinn/6ha/bero.htm
※3:絵本ナビ作家紹介 - 滝平 二郎(たきだいらじろう)
http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=177
※4:キッテコム・日本 > 昔話シリーズ
※5:http://kitte.com/catalogue/jpnseries2170_001/
キッテコム・日本 > 日本の歌シリーズ > 第1集 荒城の月
http://kitte.com/catalogue/jpn19790824_01/
滝平二郎 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BB%9D%E5%B9%B3%E4%BA%8C%E9%83%8E

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4 コメント

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根気 (ゆうさん)
2010-05-17 07:27:13
よーさん、お早うさんです。
随分細かい作業ですね。これだけの作業をする技術も根気も持ち合わせていない僕には想像も出来ない世界です。随分長い時間かかったでしょうね。素晴しいです。
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凝り性の飽き性 (よーさん)
2010-05-18 10:29:45
ゆうさん、書き込み有り難う!
私は、性格的には非常にせっかちで短期な方であり、家人や、子供たちにいつも注意されているのですが、何かに夢中になると、もう、人から話しかけられてもその時は上の空、何を言っているのか判らないほど夢中になってやっているようです。現役時代でも同僚などからそういわれましたが、それは、子供の頃から、一緒で、絵を書いたり好きな工作を始めたりすると出来上がるまで昼も夜も飯を食べずにやってましたから・・・。
ダボハゼのように何にでも興味を覚える方で、一時的には何かに夢中になり没頭しているのですが、元来飽き性で、直ぐに飽いてしまい、ほかの事に夢中になりはじめる。そんなことの繰り返しのため、本当にあれもこれもいろんなことをやって来たものの、全て中途半端で、これはといえるものはなにもない。あなたの趣味は聞かれても趣味と言えるほどのものはないのと同じです。現役時代後半から酒器類を主に骨董等その他我楽多物を集めていましたが、これも何かのコレクターのような完全なものではなく、中途半端に終わっています。今は、家人などからすると荒ゴミ同然で、置いておくのに嵩も高く邪魔だから早く処分してくれとやいやい言われています。
私もそうしなくてはいけないと思っています。
今は、もう、旅行なども飽いたし、これをしたいと言ったものも見当たらず、ただぼんやりと日を過ごすのが、良く思えるようになってきており、もう年だな~とつくづく思っています。
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遅くなりました・・ (みく)
2010-06-07 05:43:14
よーさん、おはようございます!
いつもおいでいただきながら、無知な私はコメントも出来ず失礼しております。

が、この場所へは書いておかなきゃ・・って掲示板をぺタ。
滝平二郎さんの(今までタキヒラと読んでいました)
切り絵は週刊誌の表紙や新聞で見かけていました味がありいいですね。
鋭い切り込みでありながら、直線や曲線を描く・すごいですよね。
憧れもありますが、叶わなくて良く眺めたものです。

ゆうさんへのお返事が楽しくて、笑いながら読ませていただきました。

それにしてもよーさん、すごいです、切り絵、ほんとすごいです!
家紋・・惜しかったですね。
でもそれはよーさんの作品と言うことで、横にお名前を入れられたらばっちりではないでしょうか。
大事な家紋です、代々に残すものとして、書かれたのも自然だったのかも知れないですよ。
大切になさって下さいね、私が子供なら父親の息を感じもらいますけど。

凝り性・・よーさんもB型、同類・・分かります。
処分される前に、もう一度息を吹きかけて・・あの頃以上に味良く仕上がるのでは?
年だなんて言わずに。
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遊びつかれた (よーさん)
2010-06-07 10:23:51
みくさんブログ見ていただき有り難う!
何でも首を突っ込まなくては気に入らず次から次とその時は夢中になってやっていました。これは、仕事でも同じでした。それでもやり始めると夢中になってやっているので、その後には、これはよーさんのやった仕事だよと言われるような私の足跡が一杯残っています。
遊びは、仕事と同じですね。いろんな遊びの中から、いろんなことが学べる。それが仕事上のアイデアが生かされ、新しい、制度やシステムなどの開発に繋がっています。
しかし、もう年のせいでしょうか、何をするのにも根気がなくなり億劫になって、今は、ただのんびりと余生を過ごすのが一番良くなっています。
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