今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

キティ台風が襲来した日

2006-08-31 | 記念日
今日(8月31日)は、「 キティ台風が襲来した日」
1949(昭和24)年 キティ台風が相模湾から真鶴岬に上陸し関東地方に来襲した。
キティ台風は、8月28日に南鳥島近海で発生し、31日10時頃八丈島を通過後、進路を北寄りに変え、19時過ぎ神奈川県小田原市の西に上陸。その後東京西部、埼玉県熊谷市付近を通って9月1日00時頃新潟県柏崎市付近から日本海に進んで、温帯低気圧となった。この台風により、八丈島(東京都八丈町)では最大風速33.2m/s(最大瞬間風速47.2m/s)、横浜で35.2m/s(同44.3m/s)を観測するなど、東海、関東、北日本の日本海側で暴風が吹いた。山岳部では降水量が多くなり、小河川の氾濫が多く、群馬県東村沢入では土砂災害で32名が生き埋めになった。また台風の通過が満潮時刻と重なったため関東地方では高潮となり、横浜港では推算潮位より1m以上高くなって、浸水や船舶の被害が多数発生した。
特に関東地方に大きな被害をもたらした。 死者135名、行方不明者25名、負傷者479名住家全壊3,733棟、半壊13,470棟、床上浸水51,899棟、床下浸水92,161棟など(気象庁データーより)
東京の都市臨海部や低平地は、満潮面以下のエリアが多く、124k㎡(23区の面積の約20%)もあり、常に高潮の被害の受けやすい地域となっており、そこに、この地域には多くの人口、産業、都市機能が集積しているため、過去にはたびたび高潮による浸水被害を受けてきたという。そして、このキティー台風では、この地域で、高潮被害による死者122名、浸水戸数14万個という甚大な被害を受けたという。その後、河川や海岸の防潮堤、水紋、排水機場の整備を進めてきたため、今では、キティー台風とほぼ同規模の平成13年台風15号の時には、高潮による被害は未然に防ぐ事ができるなど、確実に安全性は増してきているというが・・・。
キティ台風の「キティ(Kitty)」とは子猫という意味。可愛い名前なのに大きな被害を出している。今の日本では「台風○○号」のような呼び方が一般的であるが、戦後間もない頃までは「カスリーン台風」や「ジェーン台風」、「キティ台風」などのように欧米人の女性名を付けて呼んでいた。「キティ台風」以降の洋風の名前では、昭和25年(1950年) 「ジェーン台風 」(9月3日~9月4日、 大阪湾で顕著な高潮、大阪・兵庫・和歌山などで大きな被害)、昭和26年(1951年) 「ルース台風」(10月10日~10月15日 、 鹿児島県で強風・高潮害、山口県で土砂災害)、 昭和27年(1952年) 「ダイナ台風 」( 6月22日~6月24日、 紀伊半島から東海・関東を通過、静岡などで被害)などが,、見られるが、欧米風の名前では馴染みにくいといった声が聞かれるようになる、台風発生域のアジアを中心とする国々からなる台風委員会が、統一した名前を作る事になった。日本では号数の表記が一般的であるが、大きな台風には、ちゃんと、名前はつけられており、国際的にはこの台風のアジア名が使われている。
日本の夏は「梅雨」と呼ばれる雨期によって始まり、5月下旬から7月下旬にかけて、南から順に梅雨が開けていく。梅雨が明けると、蒸し暑い夏を迎える。しかも湿度が高く70%以上ある。その暑さは乾燥しているインドや中近東での摂氏30度とは比べ物にならないほど体力を消耗させる、しかし、この暑さのお陰で高緯度にもかかわらず稲作が行なえ、日本文化の根幹に大きな影響を与えている。日本の夏は台風の季節でもある。
台風とは、熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼ぶが、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット,風力8)以上のものを「台風」と呼んでいる。台風は上空の風に流されて動き、また地球の自転の影響で北へ向かう性質を持っている。そのため,通常東風が吹いている低緯度では台風は西へ流されながら次第に北上し、上空で強い西風(偏西風)が吹いている中・高緯度に来ると台風は速い速度で北東へ進む。
台風は暖かい海面から供給された水蒸気が凝結して雲粒になるときに放出される熱をエネルギーとして発達する。日本列島はその台風の通り道に位置するため、毎年のように夏から秋にかけて次々とわが国に襲来し、そのもたらす災害はきわめて大きいものがある。1946年から2000年の平均では年間3個本土に上陸するが、多い年には4つから5つ上陸することもある。今年は、8月16日に11号が発生しているが、その幾つかは各地で豪雨をもたらし大きな被害を出している。近年は、地球温暖化による異常気象が続いており、天候についても台風についても今までの統計的なものからの予測が困難となってきている。まだまだこれからも台風が襲来し、どんな被害をもたらすかも知れない。用心、用心。
(画像は、宇宙から見た台風。以下参考の台風 - Wikipediaより)
参考:
台風 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B0%E9%A2%A8
[PDF] 公共投資を考える視点/ 公共投資プロジェクトチーム
http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0267pdf/ks0267006.pdf
災害をもたらした気象事例(気象庁)
http://www.data.kishou.go.jp/bosai/report/index2.html

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ジェーン台風 (Linda)
2006-08-31 11:51:18
よーさん、お早うさんです。

ジェーン台風はよく覚えています。昔は台風が来ると言うと気を打ちつけて補強する家が多かったのですが最近はそんな風景を見ませんね。

ハリケーンが日付変更線を越えて台風12号になりましたね。中心気圧が920hPaの猛烈な勢力ですが、こんなのが上陸すると昭和初期に建った我が家は間違いなく倒壊してしまいます。
返信する
補強 (よーさん)
2006-09-01 15:00:57
本当に、実歌詞は、戸や窓に木を打ちつけて補強する家が多かったのですね。

その点今の家は、丈夫になりましたね。

我が家も台風の時はいつもやってましたよ。
返信する
大夫は、欧米の女性名でしたね。 (澤田 武弘)
2015-03-04 21:11:50
近年、台風に国際的に共通のアジア名称が付けられるようになりましたね。日本では、一般的に台風が発生した年ごとに、1号から順に名前を付けて呼んでいます。この記事に、「戦後間もない頃までは、・・・欧米人の女性名を付けて呼んでいた」とありますが、これは、昭和20年、大日本帝国が第二次世界大戦で敗戦し、独立国としての地位を失なったことに由来します。アメリカを始め、連合国に占領され、植民地状態になりました。このため、オリンピックにも出場できませんでした。夏には、時計を1時間早めるサマータイムもあったそうです。この頃、アメリカのハリケーンと同じように、女性名を、ABC順に付けたそうです。ですから、キティー台風は、日本流では台風11号になります。ジェーン台風は、10号になりますね。これは、昭和27年日本国が独立する頃まで続きます。もし、間違いがあれば、ご指摘ください。
占領が解かれるのは、沖縄は、さらに20年遅くなりましたね。
私は、大阪府に住んでおり、子どもの頃、昭和30年代の第2室戸台風や伊勢湾台風で、家の屋根がめくれ落ちたのを覚えております。近所の大人達が、大和川の上流から流れてくる材木をロープで引っかけて拾い上げ、家の修理の一部に使ったと記憶しています。
返信する
Unknown (管理人)
2015-03-07 16:06:43
室戸台風や伊勢湾台風のkとは私もよく覚えています。
当時は建物の今のような堅固なものではなかったため、窓玄関など、板でくぎを打って被害を防止してました。
今の建物なら、よほどひどいものでい限り風邪でどうこう言うことは少ないでしょうね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。