今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

ミステリー記念日

2006-10-07 | 記念日
今日(10月7日)は「ミステリー記念日」
1849年、ミステリー小説(推理小説)の先駆者・エドガー・アラン・ポーが亡くなった日。
エドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe)は1809年1月19日 、アメリカ合衆国ボストン市生まれの小説家・詩人。1827年、処女詩集『タマレーン、その他の詩』を自費出版。1833年『壜の中の手記』が懸賞小説に当選。1840年「グレアム」誌の創刊編集長となり、編集のかたわら、その後、いくつかの雑誌の編集に携わりながら、『アッシャー家の崩壊』『モルグ街の殺人事件』などの作品を発表して行く。その中で、1841年に発表した小説『モルグ街の殺人』は、史上初の推理小説といわれ、その後の推理小説の発展に寄与した。またポーはホラー小説の分野でも一時代を代表する作家とみなされている。さらに作品に科学的事実を取り入れる手法はジュール・ヴェルヌ(小説家・SF作家・政治家)によって注目され近代SF発展の一因ともなった。詩人としては、自らの詩を解説しながら詩の構築を説いた『詩の原理』で、フランスの詩人、ボードレールステファヌ・マラルメなどの象徴派の系譜に多大な影響を与えたそうだ。しかし貧窮の中、次第に酒に溺れるようになり、1849年10月7日、酒場で意識不明のところを発見され、病院に担ぎ込まれるが意識は回復せず、10月7日亡くなった。
ポーの短編小説「モルグ街の殺人」に登場する探偵オーギュスト・デュパンは、世界初の名探偵といわれている。没落したフランスの貴族の生まれで、パリ郊外の古びた館で昼間から戸を閉め切った真っ暗な部屋で、強い香料入りのローソクに火をつけ読書と瞑想にふける毎日を送っている。「モルグ街の殺人」、「盗まれた手紙」「マリー・ロージェの謎」のわずか3つの短編にしか登場しないが、ひとたび事件が起こると、その持ち前の観察力と分析力で、警察も匙を投げる難事件を鮮やかに解いていく。「モルグ街の殺人」は、密室ものの元祖として、「盗まれた手紙」は心理的盲点を突いた傑作として歴史上に燦然と輝く名作である。イギリスの小説家アーサー・コナン・ドイルの推理小説で、シャーロック・ホームズシリーズに登場する史上最高の名探偵シャーロック・ホームズも、ポーの作り出した主人公デュパンから生まれたと言われており、変人の探偵と常識人の相棒をコンビにして、相棒を物語の書き手とするスタイルは、『モルグ街の殺人』を踏襲している。
「モルグ街の殺人事件」は、あらゆる推理小説の原点と言われており、探偵役とその助手、密室、論理的な帰結、などなど。今読むとすれば、今の推理小説としては、謎が陳腐に思えるかも知れないが、これが世界最初の推理小説であることと、謎の質より分析・推理の魅力を描いている点に注目すべきであろう。ちなみに日本の推理作家、江戸川乱歩の名前は、エドガー・アラン・ポーをもじって付けられたことはよく知られている。
推理小説・探偵小説の創造主がポーであるとすればその完成者はコナン・ドイルと言っていいだろう。この2人が、今日のあらゆるミステリーの原点を確立したともいえる。秋の夜長の読書にいい時期にもなった。この頃は、余り本を読む人が少なくなったようだが、以下参考の作家別作品リスト(青空文庫)には、ポー の>モルグ街の殺人事件アッシャー家の崩壊盗まれた手紙のほか、黒猫黄金虫 ウィリアム・ウィルスンなども読めるし、又、コナン・ドイルのまだらの紐をめぐる冒険赤毛連盟 グロリア・スコット号ノーウッドの建築家などを読むことができる。本当にいい時代になったよね~。私達が子どもの頃は、本を読みたくてもお金がなくて、貸し本屋で借りて読んだり、欲しい本は、兄弟で貯めた小遣いを出し合って買っっていたものね~。TVゲームやアニメを見るのもいいけれど、たまには面白い本を読んで、前頭葉を活性化するのもいいよ・・・。
(画像はE.A.ポー 作「モルグ街の殺人事件 」金原瑞人訳。中学以上を対象岩波ブックサービス)
参考:
エドガー・アラン・ポー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%BC
作家別作品リスト:ポー ・エドガー・アラン (青空文庫)
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person94.html
作家別作品リスト:アーサー・コナン・ドイル (青空文庫)
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person9.html

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