今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

聖エクスペディトゥスの祝日

2008-04-19 | 記念日
何時も参考にさせてもらっている「今日は何の日~毎日が記念日~」によると、今日(4月19日)は、「聖エクスペディトゥスの祝日」で、物事の早期解決・商人・航海士の守護聖人とあった。
守護聖人は、キリスト教の伝統的な信心の一つで、特定の職業・活動や国、地域などを、ゆかりのある聖人(あるいは天使)がそのためにとりなし、守っているという思想のもとに、カトリック教会および正教会などで信じられている。
現在、キリスト教の教派はおもにギリシャなど東地中海沿岸諸国およびロシア、米国に広まる正教会ローマ教皇を中心とするカトリック、カトリックに対する宗教改革から発生したプロテスタントがある。ほかに、数は少数ながら、エチオピア・エジプト・イラク・シリア・アルメニア・インドに渡って信者を有し、その地方では無視できない信徒人口をもつ東方諸教会と呼ばれる教派もある。
私も、過去に「縁結びの神」「女性の守護神」として崇められている「聖アントニオ」や、ガラス・農業の守護聖人といわれる「聖ルチア」、狩猟家、鉱夫、消防士の守護聖人「聖バルバラ」、苦痛の緩和の守護聖人「聖マドロン」などのついてこのブログでもとりあげたことがある。
そして、「聖マドロン」のことを書いたときに、「聖者の事典: 紀伊國屋書店BookWeb」の本の目次「第1章 人生における場面」の紹介の中に、[苦痛の緩和]マドロンと一緒に[物事の早期解決]エクスペティトゥス」の名があるのを見た。一体どこの聖人なのだろうか???
しかし、「聖エクスペディトゥス」のことは知らないので以下参考に記載の「守護聖人が生まれた理由」の”365日の守護聖人”をみてみたが、その中には居ない。
そこで、「聖エクスペディトゥス」で検索してみると、以下のページが最初に出てきた。このページにかなり詳しく述べられているので、これを頼りに調べることにした。
回想者[flashbackers]: February 2005 アーカイブ
http://dug.main.jp/blog/archives/2005/02/index.html
詳しくは、上記を見られると殆ど判るが、結論から言うと何でも米国のルイジアナ州に位置するニューオーリンズで最古の教会の、中央の祭壇から最も離れたドア際の薄暗い片隅に、聖エクスペダイト(
少し呼び方は違うが同じものを指している。以下同じ)の像が安置されているという。その聖エクスペダイトは、非公認の「ハッカーの守護聖人」だそうだ。本当は、スペイン南部の都市セヴィリアイシドールス(Isidore of Seville)」が、カトリックでは「インターネット利用者及びプログラマー」の守護聖人だそうだが、彼がコンピュータ関連の聖人に選ばれた理由は、情報の断片を集めた彼の網羅的な著作特に主要著作である『Etymologiae』(ものごとの由来集、とでも言うべきか)という本が、神から衣食住までさまざまな分野をカバーした全20巻の事典型の著作で、その構造がいわば今日でいうデータベースに通じると考えられたからだそうである(参考に記載の以下「網景夢華録・百一匹聖者大行進」より)。しかし、アメリカのコンピューターオタクはイシドルスを聖人と認めたがらず、代わりに彼らは「聖エクスペダイトゥス」こそ守護聖人にふさわしいと主張しているという。又、以下参考に記載の「ニューオリンズの教会にいる「オタクの守護聖人」 | WIRED VISION」によると米国の教会では唯一聖エクスペダイトの像が置かれている、ニューオリンズのグアダルーペ聖母教会の牧師、マイケル・アメッセ氏は以下のように話しているという。
「なぜエクスペダイトがコンピューターの聖人と呼ばれるのか、理由は分からない。テクノロジーとインターネットの聖人は、聖イシドルスだ。しかしこれらの人々は、聖エクスペダイトに祈りを捧げると言ってきかない。聖人を取り巻くすべてと同じように、この理由も謎だ」と・・。とにかく、聖イシドルスの逸話のなかには、多くのハッカーを喜ばせるような、おかしなシャレが一切なく、人生を自分の頭脳と一か八かの運に賭けている人々にとっっては、聖イシドルスは硬苦しく重つ苦しいのだろうという。
ただ、聖エクスペダイトの英語「expedite」には、「はかどらせる,促進する(speed up),手早く処理する」という意味があり、聖エクスペダイトの信奉者たちにはまずその名が、気に入っているのではないだろうか。しかし、いつ、誰がそう言い出したのかも、これらの像がどこからやってきたのか。 誰が寄贈したのか。 聖エクスペダイトの出自もアルメニアの殉教者と言うこと以外はハッキリしていない(それでさえも疑わしい)のだが、いくつかの教会に聖エクスペダイトの像が存在するらしい。
聖エクスペダイトの像は、通常は古代ローマの百人隊の若い隊長で,右足でカラスを踏み付け、時計(後期のものは、「hodie」〔ラテン語で「今日」の意味〕と刻み込まれた十字架)を高々と掲げ、踏み付けられたカラスの口から cras(ラテン語で「明日」の意味)と書かれたリボンが、出ている。これは、カラスの鳴き声がイタリア人にとっては,クラース、クラース(cras cras)と聞こえるためらしいという(以下参考に記載の「オンライン・コンピューター用語辞書/expedite」より)。
画像などは、以下に掲載されている。
SAINT EXPEDITUS(英語版)
http://www.molossia.org/stexpeditus.html
毎日を締め切りで追われているSEやプログラマーにとってこれほどぴったりな守護聖人はいないのかもしれない。
因みに、彼が守護していると言うモロシア共和国は、アメリカのネバダ州の中にある、国土100m四方くらいの自称国だそうだ。
しかし、本当にモロシア共和国なんて言うものがあるの?・・・この話は、一体どこまでが本当なのだろうね~???今日のようなインターネット時代になると、小さな話がワット広がるからね~。ネット上のことは、何でも用心してかからないと。ちょと興味があったから書いたが、特にこの話の真偽は保障できないよ。(^0^)
(画像は、聖エクスペダイト。〔SAINT EXPEDITUS〕より借用)
参考:
守護聖人 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%88%E8%AD%B7%E8%81%96%E4%BA%BA
守護聖人が生まれた理由
http://popup7.tok2.com/home2/ancient/ma-holy.htm#atsureki
網景夢華録・百一匹聖者大行進
http://www.geocities.jp/futoshiki/essay04w3.html
アルメニア - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%82%A2
アララトの聖母 - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD33210/
今日は何の日~毎日が記念日~4月19日
http://www.nnh.to/04/19.html
キリスト教の歴史 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E6%95%99%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2
ニューオリンズの教会にいる「オタクの守護聖人」 | WIRED VISION
http://wiredvision.jp/archives/200411/2004111205.html
回想者[flashbackers]: February 2005 アーカイブ
http://dug.main.jp/blog/archives/2005/02/index.html
オンライン・コンピューター用語辞書/expedite
http://www2.nsknet.or.jp/~azuma/e/e0143.htm
SAINT EXPEDITUS(英語版)
http://www.molossia.org/stexpeditus.html
イシドールス - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9
SE - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/SE

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