ミステリー小説「デダリュス」完結編を世界で同時に発売するため、洋館の地下室に9か国の翻訳家が
集められる。彼らは外部との接触を禁止され、毎日20ページだけ渡される原稿の翻訳作業に没頭して
いた。ある夜、出版社の社長(ランベール・ウィルソン)のもとに、「デダリュス」の冒頭をインター
ネットに公開したというメールが届く。そこには、指定時間内に金を支払わなければ次の100ページ
要求を拒めば全てのページを流出させると書かれていた。
『ダ・ヴィンチ・コード』をはじめとするダン・ブラウン原作の小説『ロバート・ラングドン』シリーズ
の4作目『インフェルノ』出版の際、海賊行為と違法流出を恐れた出版元が著者の同意のもと、各国の
翻訳家を地下室に隔離して翻訳を行なったという実話をベースにした作品です
フランスを舞台にして豪邸の地下に隠されたシェルターのような密室空間で、大ベストセラーミステリー
三部作「デダリュス」の完結編「死にたくなかった男」の翻訳の為に選ばれし9人は、外出もSNSも電話
も禁止される。ところが、最新鋭のセキュリティを突破して原稿の冒頭10ページがネットに流出・・・
「24時間以内に500万ユーロを支払わないと、次の100ページも公開する」という脅迫メールが、出版社
社長のもとに届く。原稿にアクセス出来るのは、作者と、出版社社長のアングストロームだけ。
翻訳者の内部犯行だと確信したアングストロームは、自ら犯人探しに乗り出す事になる
文学作品の翻訳という題材が、こんな本格ミステリーになるとは思わなかったし、知的な謎解き作品に
なるとは思いませんでした 二転三転するストーリー展開と、終盤で一気に明らかになる事件の真相と
犯人の目的に、見事に裏切られましたね 此れが実話に基づいていると言うのだから面白い
正体不明のオスカル・ブラック
冒頭の本屋さんが火事になるシーンで、何が起きたかまず分かっちゃうのは残念 ☆☆☆