信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

信州から日々の情報・映画・草花・軽登山等‥気まぐれに情報発信していきます

キングダム 大将軍の帰還

2024-07-22 10:30:21 | 映画

    春秋戦国時代の中国。馬陽の戦いで、隣国・趙の敵将を討った秦国の飛信隊の信(しん)たちの前に

    趙軍の真の総大将・ほう煖(ほうけん)が突如現れた。自らを「武神」と名乗るほう煖の急襲により

    部隊は壊滅的な痛手を追い、飛信隊の仲間たちは致命傷を負った信を背負って決死の脱出劇を試みる

    一方、その戦局を見守っていた総大将・王騎は、ほう煖の背後に趙のもう一人の化け物、天才軍師・

    李牧(りぼく)の存在を感じ取っていた。

    クライマックス作品だからこそ全体的に湿っぽいシーンが多かった?盛り上がりは序盤の飛信隊全員

    で恐ろしい龐煖に対して信を守りながらの体を張った矛盾作戦と羌瘣の美麗なアクションそして後半

    の王騎vs龐煖の闘いが見所でしたね それでも所々過去や想いを語るシーンが長い長い・・・

    展開がジェットコースターであるのがキングダムの良いところだと思っていたのでワンシーンを大切

    にするあまりに長尺で感情移入が出来ず涙腺が乾いてしまったのが素直な気持ち。

    されど王騎将軍と騰の「“あれ”で行きましょう」の合言葉から分かる信頼関係が心くすぐった

    騰の戦闘スタイルがユニークで強くカッコいい、推しになる 只やはり三部作の集大成なら他のキャスト

    の活躍をオリジナルにまとめたりと嬴政側の躍動的な姿をもっと見ていたかったですね

         

       シリーズの区切りとして始めにダイジェスト見せるのはお客さんに優しい  ☆☆☆★


ディア・ファミリー

2024-07-05 10:27:42 | 映画

    1970年代。小さな町工場を経営する坪井宣政と妻・陽子の娘である佳美は生まれつき心臓疾患を

    抱えており、幼い頃に余命10年を宣告されてしまう。どこの医療機関でも治すことができないと

    いう厳しい現実を突きつけられた宣政は、娘のために自ら人工心臓を作ることを決意

    知識も経験もない状態からの医療器具開発は限りなく不可能に近かったが、宣政と陽子は娘を救い

    たい一心で勉強に励み、有識者に頭を下げ、資金繰りをして何年も開発に奔走する。しかし佳美の

    命のリミットは刻一刻と近づいていた。

    冒頭のシーンから過去を振り返る構成で物語は展開され、最初から最後まで引き込まれました

    実在の筒井宣政さんが凄い人物なので、それだけで興味深い作品にできたとは思うが、これだけ没入

    できたのは脚色・演出の出来が素晴らしいからこそだと思う。終盤は涙なしでは観られなかった。

    まず、宣政の執念が凄い。「娘を何としても救いたい」というところまでは、親になった人なら

    誰でも思うでしょう しかし、私なら早々に「悔しいけど、諦めよう」と妻を説得していたに間違い

    ない。最初にやった日本中、さらにはアメリカの病院にまで足を運んだという時点で、おそらく1/10

    の調査数で諦めたに違いないでしょうね 妻陽子(菅野美穂さん)も宣政の背中を強く押す。

    行き詰ったときに口癖のように宣政に言う「それで、どうするの?」はちょっと怖いけど(笑)

    渡しだったら「どうしろって言うんだ!」と切れてしまいそう。 でも、言うだけでなく自らも

    動いていたようだし、莫大な私財投入も奥さんが反対したら出来なかったはずで、妻の後押しが

    有ったからこその偉業だったに違いない。“諦めの悪さ”はしばしば周囲にとっては迷惑になるが

    迷惑を超えて偉業につなげた偉大なるファミリーなのだと思う。

    町工場が成し遂げた偉業という点では“下町ロケット”を彷彿とさせるが、池井戸作品の特徴として

    業界の調べが甘くてリアリティーに難があるのに比べて、実話ベースだけにリアリティー溢れる

    本作の方が私にはずっと感動出来ましたね

     

       びっくりするくらい前向きで、諦めないと言う事を教えてくれる作品です ☆☆☆☆★


バッドボーイズ RIDE DIE

2024-07-01 10:47:44 | 映画

    マイアミ市警の敏腕ベテラン刑事コンビ「バッドボーイズ」ことM・ローリーとマーカス・バーネット

    ある日、彼らの亡き上司ハワード警部に、麻薬カルテルと関係があったという汚職疑惑がかけられる

    無実の罪を着せられたハワード警部の汚名をすすぐべく独自に捜査に乗り出すマイクとマーカスだったが

    容疑者として警察からも敵組織からも追われる身となってしまう。頼れるのはお互いだけという絶体絶命

    の状況のなか、上司が遺した「内部に黒幕がいる」というメッセージを胸に、2人はマイアミを離れて

    命がけの戦いに身を投じていく 

    先日観たあぶない刑事のアメリカ版?って感じ・・・ 主役2人がそこそこの年齢だからかアクションは

    控えめで銃撃戦がメインなのは仕方ないかな~ 

    もうボーイとは言えない年齢でとうとう体にガタが来てる2人だけど(笑)、シリーズ相変わらずの笑える

    掛け合いとドンパチのアクションは健在で楽しかった!

    縦横無尽なドローンやウィル・スミスが自分で回しながら撮ったという手持ちの主観カメラによる臨場感

    ある撮影が印象的!マイアミのノリの良い曲からお馴染みの曲まで音楽もいい感じだしこのシリーズは

    レジーの成長物語でもあるね(笑) カメオ出演にシリーズお馴染みのあの人も

        

    「前作(バッドボーイズ・フォーライフ)を見てから、行くべし」話がつながってます  ☆☆☆★


悪は存在しない

2024-06-26 10:09:15 | 映画

    自然豊かな高原に位置する長野県水挽町は、東京からも近いため近年移住者が増加傾向にあり、ごく

    緩やかに発展している。代々その地に暮らす巧は、娘の花とともに自然のサイクルに合わせた慎ましい

    生活を送っているが、ある時、家の近くでグランピング場の設営計画が持ち上がる。それは、コロナ禍

    のあおりで経営難に陥った芸能事務所が、政府からの補助金を得て計画したものだった。

    しかし、彼らが町の水源に汚水を流そうとしていることがわかったことから町内に動揺が広がり、巧達の

    静かな生活にも思わぬ余波が及ぶことになる

    冒頭のカメラを真上方向に向けて木々の枝を仰ぎながらズンズン進む映像から引き込まれた感じだった

    普段、真上を見ながら自然の中を歩くことなど無いので、とても新鮮な風景に見えた

    カメラは信州の山村の自然を次々と切り取って、スクリーンに映される。バックでは音楽が流れ「これ

    は自然を描く映画だよ」と濱口監督が言っているような映画

   「きれいな水」が山村の人々にはとても大事な生活基盤であり、薪割りして火にくべるような生活も続け

    ている自然と人間が上手に共存している村。そんな村にグランピング場を作ろうとする会社の人間が

    山村の人々に説明会を開くが、こてんぱんにやられる会社側の2人。彼らも会社に戻ってから再び山村

    を訪れた時には住民側に寄り添おうとする気持ちを持ち始めるのだが……といった流れで物語は進む

    やがて、モブキャラだと思われた開発者側の担当者にスポットが当てられ、彼らが悪い人間ではないと

    いうことが分かってくると、人間は単純に「善」と「悪」とに区分できないということが実感できて、

    映画のタイトルが意味するところも理解できたような気になってくるが・・・

    突然、少女


オッペンハイマー

2024-06-16 10:32:13 | 映画

    第2次世界大戦中、才能にあふれた物理学者のロバート・オッペンハイマーは、核開発を急ぐ米政府

    のマンハッタン計画において、原爆開発プロジェクトの委員長に任命される。しかし、実験で原爆の

    威力を目の当たりにし、さらにはそれが実戦で投下され、恐るべき大量破壊兵器を生み出したことに

    衝撃を受けたオッペンハイマーは、戦後、更なる威力をもった水素爆弾の開発に反対する様になるが

    物語は、アメリカ原子力委員会によるオッペンハイマーの聴聞会から始まります ソビエト連邦との

    冷戦が激化していた当時、アメリカでは「赤狩り」で多くの共産主義者が取り締まりを受けたが

    オッペンハイマーもソ連のスパイだと疑われていたためです オッペンハイマーは原子爆弾の開発・

    製造を目的とする「マンハッタン計画」を主導し、1945年7月には人類史上初の核実験となった

    「トリニティ実験」を成功。翌8月、日本の広島・長崎に2発の原子爆弾が投下される。しかし、日本

    の惨劇を目の当たりにしたオッペンハイマーは、戦後に態度を一変させ、水素爆弾の開発に反対した

    事で立場が危うくなり、聴聞会が開かれ、機密保持許可を剥奪される。と言うのがざっくりと


マッドマックス フュリオサ

2024-06-06 12:35:39 | 映画

    世界の崩壊から45年。暴君ディメンタス将軍の率いるバイカー軍団の手に落ち、故郷や家族

    すべてを奪われたフュリオサは、ディメンタス将軍と鉄壁の要塞を牛耳るイモータン・ジョー

    が土地の覇権を争う、狂気に満ちた世界と対峙することになる。狂ったものだけが生き残れる

    過酷な世界で、フュリオサは復讐のため、そして故郷に帰るため、人生を懸けて修羅の道を歩む

    胸を熱くさせてくれた大作『Fury Road』から10年弱、前日譚が観れる感慨深さ

    フュリオサの半生に焦点を当てた今作 前作の様にノンストップのど迫力アクションだけではなく

    彼女の心の強さも描き、荒廃した世界観は更にブラッシュアップされ、2時間半1秒も中弛みする事

    なく観れたあんなに激しい戦闘シーンに一切のグロさを感じさせず、簡単に血飛沫ブシャーも見せ

    ずに、このクオリティのアクションになるなんてジョージ・ミラー監督始め製作陣は天才か?!

    2大主演も最高でした!観てるこちらもフュリオサの怒りが宿る程の悪役ディメンタスを演じた

    クリス・ヘムズワーズさんフュリオサはひたすら強いからシャーリーズ・セロンさんがハマり役

    かと思ってましたが、めちゃくちゃかっこよかったアニャ・

      

       マッドマックスシリーズ、どの作品にも同じ事が言える気がする。繋がりはあるけど

                  知らなくても作品の面白さは十分楽しめるはずです  ☆☆☆☆


関心領域

2024-06-03 10:08:33 | 映画

    空は青く、誰もが笑顔で、子供たちの楽しげな声が聴こえてくる。そして、窓から見える壁の向こう

    では大きな建物から黒い煙があがっている。時は 1945 年、アウシュビッツ収容所の所長ルドルフ・ヘス

    (クリスティアン・フリーデル)とその妻ヘドウィグ(ザンドラ・ヒュラー)ら家族は、収容所の隣で幸せに

    暮らしていた。スクリーンに映し出されるのは、どこにでもある穏やかな日常。

    しかし、壁ひとつ隔てたアウシュビッツ収容所の存在が、音、建物からあがる煙、家族の交わす何気ない

    会話や視線、そして気配から着実に伝わってくる。壁を隔てたふたつの世界にどんな違いがあるのか?

    平和に暮らす家族と彼らにはどんな違いがあるのか?そして、あなたと彼らとの違いは?

    日本でも話題になった役所広司の「PERFECT DAY」を抑えて国際長編映画賞を受賞し、作品賞などにも

    ノミネートされ、カンヌでも受賞しとすごい作品です

    アウシュビッツ強制収容所のすぐ隣に住む一家の話 家族は普通に生活を送っている だけどなにか

    違和感 歯で遊ぶ子ども、隣の煙突から出る煙、庭に撒かれる灰、綺麗に管理された庭、日常に聞こえ

    てくる悲鳴や物音、そして林檎を撒く少女 淡々とした展開なんだけど終始違和感があり気持ち悪い

    何より音楽が怖かった 音で恐怖を掻き立てられるというか特にエンドロールはゾワゾワした

    無関心が一番怖い 明確に事件を起こすのではなく会話や音だけで想像させようとしたいんだなあと

    いう意図は伝わってきました ラストの現代と過去を重ねるシーンとエンディングの不穏な音楽は

    思わずこれはホラー映画か?と、思うような音楽でしたね

       

     エンドロールがここまで気持ち悪いのは初めて 面白さは正直全然感じない

       でもきっとそういう映画じゃなくて、感性に訴えかけるっていうのを全振りした

                                  作品なんだと思う  ☆☆☆


帰っきたあぶない刑事

2024-05-31 19:53:50 | 映画

    刑事を定年退職し、ニュージーランドで探偵事務所を開業していたタカこと鷹山敏樹と、ユージこと

    大下勇次が、8年ぶりに横浜へと戻ってくる。そんなある日、香港在住の日本人弁護士が何者かに殺害

    される事件が起こる。事件にひっかかりを感じた鷹山は、過去に2人と因縁のある男・劉飛龍(リウ・

    フェイロン)のもとを訪ねるが、鷹山はそこで出会った飛龍のビジネスパートナーであるステラ・リー

    が、かつての恋人に似ていることが気にかかった。その頃、2人の「T&Y探偵事務所」に永峰彩夏と

    いう女性が訪れ、母親を捜してほしいと依頼してくる。彩夏の母親の夏子は、鷹山と大下の旧知の女性

    だった。夏子捜索を開始した2人だったが、横浜では殺人事件が多発し、やがて爆弾が仕掛けられる

    テロまでもが発生する。

    横浜に伝説の刑事2人が8年ぶりに帰って来た! ダンディ・タカ(舘ひろし)とセクシー・ユージの

    アブナイ魅力は健在でした ゆるくて不真面目な軽さが嬉しい そして浅野温子のコメディ・リリーフ

    しかし浅野温子さん歳取ったな~・・・ここまでベテランなのに、お馬鹿キャラに徹する薫ちゃんは

    天っ晴でした!黒スーツにグラサンのタカとユージ ハーレーダビッドソンに乗りショットガンをブッ

    放すユージのお決まりのシーンも健在! シワシワの顔の割には身体の動くタカのアクションシーン

    8年ぶりの新作には、隠し玉として《娘と名乗る謎の女の子》土屋太鳳さんが参入

    土屋太鳳の愛されキャラぶりがとても良い 品があり可愛くて出しゃばらず、コラボレーション効果を

    生んだ 仲村トオルは今や大物実力派で総理大臣もやるのに、このあぶないデカではタカとユージの

    後輩兼お目付役

    70代ですよ?  この2人の色気はどこから出てくるんでしょう     ☆☆☆☆★   


猿の惑星 キングダム

2024-05-23 10:30:57 | 映画

    300年後の地球。荒廃した世界で人類は退化し、高い知能と言語を得た猿たちが地球の新たな支配者

    となっていた。そして、その一部の野心的な猿たちが巨大な帝国(キングダム)を築こうとしていた

    帝国の冷酷な独裁者であるプロキシマス・シーザーによって故郷の村を滅ぼされ、家族や友と離れ離れ

    になってしまった若き猿ノアは、旅の途中で出会った年老いたオランウータンのラカから、猿と人間の

    共存についての昔話を聞かされ、ラカがノヴァと名付けた人間の女性と出会う。ノヴァは野生動物の

    ような人間たちの中で誰よりも賢いとされ、プロキシマス・シーザーの一派から狙われていた。

    彼女と一緒に行動することになったノアだったが、プロキシマス・シーザーにとらわれ、ノヴァと共に

    彼の帝国へ連行されてしまう

    前作主人公シーザーが亡くなり、二代目はノアというエイプ。結構時間経ってるように見えるけどまだ

    退化してない人類がいて、過去を知ってる。この話の肝

    ノアに交代したが、ノアが段々と人間らしく見えて感情移入してくる。平和そうたが、エイプの中にも

    当然悪いのもいる。結局、エイプに変わっても歴史は変わらないのか、と思わせておいて、一方で人間

    は支配種の交代をあきらめてないという話。人間はエイプの事をあまり考えておらず、対立構造にある

    のが、シーザーの努力が無駄な気がして皮肉である。(女性主人公は人類の業を全て背負わされている

    のであった)やはり人間の方が自分勝手だよね?という描写。

    ノアも良さそうに見えるが、シーザーの意思を継げるのか?続いたらいいな。

           

            結局、シーザー三部作を観ていないと入り込めない作品だと思う     ☆☆☆


ゴジラxコング 新たなる帝国

2024-05-12 10:20:01 | 映画

    怪獣と人類が共生する世界。未確認生物特務機関「モナーク」が異常なシグナルを察知した事を発端に

    ゴジラが君臨する地上世界とコングが生きる地底世界の2つのテリトリーが交錯し、ゴジラとコングが

    激突する。しかし、その先には人類にとってさらなる未知の脅威が待ち受けており、怪獣たちの歴史と

    起源、さらには人類の存在そのものの謎に迫る新たな冒険が繰り広げられる。

    簡単に言えばコングに強敵が現れて圧倒的強さを誇るゴジラに助太刀を頼みに行くも、話聞いて貰えず

    ドタバタしてたらモスラが仲介してくれて無事一緒にぶっ飛ばすお話?

    今シリーズでは色々な伝承、SF、神話などがごちゃ混ぜ………実体化していたりします、アトランティス

    っぽいのやら古代文明の跡には地下世界への扉があるだの、地表世界はゴジラが地下世界はコングが棲み

    分けることになり争いが無くなったが仲間のいないコングは地下世界の何処かにいる仲間を探していた

    そんな時、地下世界の更に深く潜る穴ができコングは自分と同じ巨大な猿たちの群れを見つけます

    ですが、そこをまとめていたボスはかつて地表世界すらも支配しようとした極悪な手長猿だった

    その猿が従えていた氷を司る古代龍により負傷してしまうコングは人間たちに助けられ、ゴジラと

    モスラと共に対抗するのですが・・・んー、まぁ、予告編に流れた所為かもしれないんですが極悪猿

    と戦ったり猿の取り巻きが赤い染料を体に付けてるのが猿の惑星にしか見えなかったです

    ゴジラとコングのブレインバスターなのか、バックドロップなのか、飛び出した時は笑いました

     

     日本人の考えるゴジラと外国人が考えるゴジラは、根本的な何かが違うような気がする ☆☆