信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

信州から日々の情報・映画・草花・軽登山等‥気まぐれに情報発信していきます

スオミの話をしよう

2024-09-18 10:43:14 | 映画

    豪邸に暮らす著名な詩人・寒川の新妻・スオミが行方不明となった。豪邸を訪れた刑事の草野は

    スオミの元夫で、すぐにでも捜査を開始すべきだと主張するが、寒川は「大ごとにしたくない」と

    その提案を拒否する。やがて、スオミを知る男たちが次々と屋敷にやってくる。誰が一番スオミを

    愛していたのか、誰が一番スオミに愛されていたのか。安否をそっちのけでスオミについて熱く

    語り合う男たち。しかし、男たちの口から語られるスオミはそれぞれがまったく違う性格の女性で…

    三谷作品だったので期待したのですが・・・本作も予告編を見てそれなりの覚悟はしていました

    ある意味その覚悟通りだったし、意外とマシ?だった所もあったりはしました

    金持ちの詩人、寒川の嫁、スオミが突然いなくなった事を聞いて、やってきた刑事の西島秀俊演じる 

    草野と瀬戸康史演じる小磯は、誘拐事件として捜査を始めようとするが、5番目の旦那の寒川は絶対

    に事件じゃないと言い張る。怪しっ!4番目の旦那の寒川は刑事なので、事実を見つけたい

    そりゃそうだ あれ?掃除をしていた遠藤憲一演じる魚山は、元中学教師で教え子のスオミと結婚!?

    何十年も昔のシーンだろうけど、現代とそれほど変わらないオッサンだったのが、はて?それから

    訪れる過去の旦那達。自分たちの記憶の中のスオミのシーンだらけ。それぞれのスオミは別人の様な

    性格だったが、なぜなのかは後半に伏線回収。今でもみんなの事好きなんだって

    皆んなとチョコチョコ会ってるってか?でも何で別れてるのよ?個人的に無関係の小磯が、刑事として

    とても良かった 登場人物全員が怪しくて、ずっとモヤ


モンキーマン

2024-09-14 10:29:25 | 映画

    幼い頃に故郷の村を焼かれ、母も殺されて孤児となったキッド。どん底の人生を歩んできた彼は

    現在は闇のファイトクラブで猿のマスクを被って「モンキーマン」と名乗り、殴られ屋として

    生計を立てていた。そんなある日、キッドはかつて自分から全てを奪った者たちのアジトに潜入

    する方法を見つける。長年にわたって押し殺してきた怒りをついに爆発させた彼は、復讐の化身

    「モンキーマン」となって壮絶な戦いに身を投じていく

    恨みと殺意と狂気と殺戮 とにかく痛い そして映像が目まぐるしく変わる だからなんか映像酔い

    してしまった ストーリーもふわふわ セリフで「ジョンウィック」好き?みたいなワードが出た

    けど、殺り合いの際中の部屋の照明の色合いや戦闘シーンの演出は意識したのかな?

    ウイスキーが並べられた棚での前のシーンはまんまジョンウィックじゃん・・・

    あとラストの悪徳警官との殺り合ったミラー部屋も、やっぱ安っぽいけど「燃えよドラゴン」の

    ラストのミラー部屋を意識、演出してる様に見えて、「影響されて作ってるのかな」とか余計な事を

    考えながら観てしまった・・・

       

        最初から最後まで悪くないんだけど自分には何かハマりきらない感じの映画でした ☆☆


エイリアン ロムルス

2024-09-08 13:49:27 | 映画

    人生の行き場を失った6人の若者たちは、廃墟と化した宇宙ステーション「ロムルス」を発見し

    生きる希望を求めて探索を開始する。しかしそこで彼らを待ち受けていたのは、人間に寄生して

    異常な速さで進化する恐怖の生命体・エイリアンだった。その血液はすべての物質を溶かすほど

    強力な酸性であるため、攻撃することはできない。逃げ場のない宇宙空間で、次々と襲い来る

    エイリアンに翻弄され極限状態に追い詰められていく6人だったが……

    プロメテウス、コヴェナント含めてこのシリーズには律儀に?付き合ってきたので、特に初期作

    へのオマージュは嬉しく感じます 今作は第1作目と2作目の間に入る全く独立した作品なので

    1と2を知らなくても大丈夫!只1を知ってると、細かい所で余計に楽しめる構成になっていて

    そこはサービス精神旺盛で嬉しい まずは冒頭、約30分くらいで登場人物達が紹介され、世界観

    と状況がスピーディーにうまく紹介される。そのは後、あのエイリアンの世界へと没入

    徐々に、な~んかこれはおかしいぞって空気になって行きながらも…より深い密室空間へと進んで

    いく!ここで1を観てる人なら、エイリアンの生態をまるで知らない無知な登場人物たちに「そこで

    そんな事したら大変な事になるぞ!?」とか「それをやっちゃったら、逆にみんなを危険に巻き込む

    ぞ!?」などと、止めたくなってヤキモキしてしまうだろう演出は中々良いです

    登場人物達が、エイリアンの生態について学んでいくにつれ、今度は絶望に次ぐ絶望が待ち受ける

    後半へと突入する・・・ エイリアンの生態について知識を得た主人公達は、エイリアンの狩りから

    逃れる為に「そんな手があったのか!」というイチかバチかの賭けに出る

    これは今までのシリーズにはなかった全く新しいアイデアでした 実に面白い・・・

    エイリアンに包囲された中からの最高の脱出劇 ラストでの某作品を彷彿させるアレも、そして

    懐かしいあの人も……とにかく最後の最後まで楽しませてくれました

      

        終わり方は定番的でしたが、終始楽しめました      ☆☆☆★  


ラストマイル

2024-08-28 10:43:05 | 映画

    流通業界最大のイベントである11月のブラックフライデー前夜、世界規模のショッピングサイト

    の関東センターから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生し、やがて日本中を恐怖に陥れる

    連続爆破事件へと発展する。関東センター長に着任したばかりの舟渡エレナは、チームマネージャー

    の梨本孔とともに事態の収拾にあたるが…

    ネットショッピングで頼んだ荷物が爆発した!なんて映画みたいな話だなと思うけど(映画です)

    この映画を見ていたら現実でも充分起こり得る事では?と感じて人事には思えなくなります

    主人公が事件を解決するのかと思いきや、途端に怪しく見え出したりする展開もそうなんですが

    何より満島ひかりさんだから出来たであろうそのバランス感覚に見ている方も振り回されて最後

    まで目が離せません 物流センターの人以外にも、配送業者の人、荷物を頼んだ人、とかなり登場

    人物が多いけれど、どなたもこの物語には必要な人だと思います。配送業者の親子が個人的に凄く

    好きでしたね 細切れな描写でも親子関係が見えてきたり、見せ場もあって良かったです

    野木さん脚本の映画やドラマはいくつか見てきましたが、どれも現実的で見る人の中のどこかしら

    にリンクさせたようなお話を書かれる方だなと思いましたが、今回はそれが一番強く感じました

    


デッドプール&ウルヴァリン

2024-08-22 10:30:38 | 映画

    不治の病の治療のために受けた人体実験で、自らの容姿と引き換えに不死身の肉体を手に入れた

    元傭兵のウェイド・ウィルソンは、日本刀と拳銃を武器に過激でアクロバティックな戦闘スタイル

    のデッドプールとして戦いを続けてきた。戦う理由はあくまで超個人的なものだったが、そんな彼

    が世界の命運をかけた壮大なミッションに挑むことになってしまう。この予測不可能なミッション

    を成功させるため、デッドプールはウルヴァリンに助けを求める。獣のような闘争本能と人間として

    の優しい心の間で葛藤しながらも、すべてを切り裂く鋼鉄の爪を武器に戦ってきたウルヴァリンは

    とある理由で、いまは戦いから遠ざかっていたが……

    まさかこんなに面白いとは!随所で 笑えます 随所で 殺戮があります

    随所で パロディがあります でも、MCU正史から外れた作品なのに、最もマーヴェルコミック愛

    を感じる作品なのかもしれない もちろん楽しみにしてたし期待もしていたけど、余裕で超えてくる

    満足度でした ずーっと喋ってるデッドプールと、後悔を抱えてヤサグレモードのウルヴァリン

    真逆の2人が様々な出会いを経て世界を救う いやーー泣かされるとは思ってなかったです(笑)

    キャストのメタ弄りも、他映画のパロディもおかまいなし MCU看板キャストすら躊躇わない

    只ひたすらふざけてるけど、著作使用権やら配給やら色んな都合で「なかった事にされた」

    マーヴェル作品にスポットをあてて言っちゃいけないけど誰もが言いたかった事をいいまくる

    正直、もうちょっとお金や権利のしがらみがスッキリしてたらこういうシーンもアベンジャーズに

    あったかもしれないと夢を見させてくれた。だからエンディングロールは少し泣けた

    でも、それがなかったからこの作品がある 今後どうなっていくんでしょうね・・・MCUは

        

       あのノリとグロさを受け入れられるかは人それぞれでしょう

              あとはデッドプールのノリというか笑いが合うかどうか・・・  ☆☆☆☆


ツイスターズ

2024-08-18 10:35:30 | 映画

    ニューヨークで自然災害を予測して被害を防ぐ仕事をしている気象学の天才ケイトは、故郷オクラホマ

    で史上最大規模の巨大竜巻が連続発生していることを知る。彼女は竜巻に関して悲しい過去を抱えて

    いたが、学生時代の友人ハビから必死に頼まれ、竜巻への対策のため故郷へ戻ることに。ケイトはハビ

    や新たに出会ったストームチェイサー兼映像クリエイターのタイラーらとともに、前代未聞の計画で

    巨大竜巻に挑む

    街をも飲み込む巨大過ぎるツイスターに対して(1000倍の吸水力ある高分子ポリマーでもドラム缶20本

    程度じゃたかが知れてる)わざわざ危ない場所に運転して持っていかなくても、それこそ自動運転で

    置いてくる車のほうを開発すべきでは?と思ったり、映画館やら地盤対策してるであろう建物がふっとん

    でるのに、泥々ヤワヤワな地面にドリル2本突き刺すだけで、耐えられる赤い車とか、椅子に足を

    引っ掛けてるだけで手を離さず耐えたりとか、いろいろあり得ない描き方がなんだか入り込めなかった

    そもそも自然の猛威を人間がどうにかくい止めようとしてるのが、自然を甘く軽く見すぎてるし、自然

    に失礼だし愚かに見えてしまう 津波やハリケーンで被害に合う事がわかっているエリアにわざわざ

    住み続けること自体が私は愚かだと思うから。

    ハリケーン


もしも徳川家康が総理大臣になったら

2024-08-02 10:19:58 | 映画

    コロナ禍の2020年、首相官邸でクラスターが発生し、総理大臣が急死した。かつてない危機に直面し

    た政府は最後の手段として、歴史上の偉人たちをAIホログラムで復活させて最強の内閣をつくる事に

    江戸幕府を作った伝説の男・徳川家康を総理大臣に据え、織田信長や豊臣秀吉といった偉人たちが集結

    した夢のような内閣が誕生する。その圧倒的なカリスマ性と実行力に日本中が熱狂する中、アナウンサー

    志望の新人テレビ局員・西村理沙はスクープを狙い、政府のスポークスマンを務める坂本龍馬に接近する

    予告だけみていると偉人ジャーズが好き勝手暴れまくるコメディ映画なのかな?と思っていたんですけど

    意外とメッセージ性の強い作品でしたね

    偉人を現代に連れてきた系ではなく、AIで人格諸々を蘇らせるといった現代的なアイデアで進められる

    作品で、歴史という括りでは新ジャンルだなと・・・コロナ禍で大変な事になって、総理大臣もコロナ

    にかかって死亡してしまって政治が回らないぞ、さぁ大変だ!となったところでAI偉人たちを召喚して

    彼ら彼女らの手腕で政治を始めていくと全体的にとてもスムーズな展開で進んでいくのは良かったが?

    政策自体は彼らの偉業をそれっぽくアレンジしていく感じで仕上げられており、有効的なアイデアも

    あれば、それは本当に政治に必要か?と疑問に思う物もあったりして浮き沈みは激しかったですね

    戦国武将3人と坂本龍馬に出番が偏ってるせいか、他の偉人たちの出番はかなり少なかったよなぁと

    特に紫式部と徳川綱吉(犬にはなれた)空気だったなーと上映中ずっと気になって・・・


    代案も無いのにただ否定したいだけの議員、国会の途中で眠っている議員のシーンは「あぁ…」と、どれ

    も等の議員さんには耳に痛い言葉ですねと思いながら見てました

      

     衆議院議員総選挙の投票率が、もし80~90%になった場合の自民党公明党の議員数が

                       どうなるか見てみたいし、投票率も気になる☆☆☆


フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン

2024-07-28 10:22:05 | 映画

    1969年、アメリカ。人類初の月面着陸を目指す国家的プロジェクト「アポロ計画」の開始から8年

    が過ぎ、失敗続きのNASAに対して国民の関心は薄れつつあった。ニクソン大統領の側近モーは悲惨

    な状況を打開するべく、PRマーケティングのプロフェッショナルであるケリーをNASAに雇用させる

    ケリーは月面着陸に携わるスタッフにそっくりな役者たちをメディアに登場させて偽のイメージ戦略

    を仕掛けていくが、NASAの発射責任者コールはそんな彼女のやり方に反発する。ケリーのPR作戦に

    よって月面着陸が全世界の注目を集めるなか、「月面着陸のフェイク映像を撮影する」という

    前代未聞の極秘ミッションがケリーに告げられる。

    フェイクの噂は良く耳にしましたね そんなバカなと信じてはいなかったのですが、月は昼夜温度差

    激しく200度ぐらい、裏側に行った訳でもないので温度を感じさせないあの映像可怪しいのかも?と

    思った事も(実際は表面の温度で気温ではないからとの事です)

    昔の名前で出ていますみたいなスカーレット・ヨハンソンはペテン師か?だったけど、PRって大事

    なんだ~強引だったけど必要な人材なように思えた

    ソ連には絶対負けられなかっただろうし、大統領ニクソンだし、時代の情況からしてあながちデタラメ

    なお話では無かったのではないかと感じた でもNASAが協力してるしな~・・・

       

     フェイクのSNSなどであふれかえり、何が真実かは自分の目で、情報をしっかり精査しない

                                といけない時代ですね。 ☆☆☆


キングダム 大将軍の帰還

2024-07-22 10:30:21 | 映画

    春秋戦国時代の中国。馬陽の戦いで、隣国・趙の敵将を討った秦国の飛信隊の信(しん)たちの前に

    趙軍の真の総大将・ほう煖(ほうけん)が突如現れた。自らを「武神」と名乗るほう煖の急襲により

    部隊は壊滅的な痛手を追い、飛信隊の仲間たちは致命傷を負った信を背負って決死の脱出劇を試みる

    一方、その戦局を見守っていた総大将・王騎は、ほう煖の背後に趙のもう一人の化け物、天才軍師・

    李牧(りぼく)の存在を感じ取っていた。

    クライマックス作品だからこそ全体的に湿っぽいシーンが多かった?盛り上がりは序盤の飛信隊全員

    で恐ろしい龐煖に対して信を守りながらの体を張った矛盾作戦と羌瘣の美麗なアクションそして後半

    の王騎vs龐煖の闘いが見所でしたね それでも所々過去や想いを語るシーンが長い長い・・・

    展開がジェットコースターであるのがキングダムの良いところだと思っていたのでワンシーンを大切

    にするあまりに長尺で感情移入が出来ず涙腺が乾いてしまったのが素直な気持ち。

    されど王騎将軍と騰の「“あれ”で行きましょう」の合言葉から分かる信頼関係が心くすぐった

    騰の戦闘スタイルがユニークで強くカッコいい、推しになる 只やはり三部作の集大成なら他のキャスト

    の活躍をオリジナルにまとめたりと嬴政側の躍動的な姿をもっと見ていたかったですね

         

       シリーズの区切りとして始めにダイジェスト見せるのはお客さんに優しい  ☆☆☆★


ディア・ファミリー

2024-07-05 10:27:42 | 映画

    1970年代。小さな町工場を経営する坪井宣政と妻・陽子の娘である佳美は生まれつき心臓疾患を

    抱えており、幼い頃に余命10年を宣告されてしまう。どこの医療機関でも治すことができないと

    いう厳しい現実を突きつけられた宣政は、娘のために自ら人工心臓を作ることを決意

    知識も経験もない状態からの医療器具開発は限りなく不可能に近かったが、宣政と陽子は娘を救い

    たい一心で勉強に励み、有識者に頭を下げ、資金繰りをして何年も開発に奔走する。しかし佳美の

    命のリミットは刻一刻と近づいていた。

    冒頭のシーンから過去を振り返る構成で物語は展開され、最初から最後まで引き込まれました

    実在の筒井宣政さんが凄い人物なので、それだけで興味深い作品にできたとは思うが、これだけ没入

    できたのは脚色・演出の出来が素晴らしいからこそだと思う。終盤は涙なしでは観られなかった。

    まず、宣政の執念が凄い。「娘を何としても救いたい」というところまでは、親になった人なら

    誰でも思うでしょう しかし、私なら早々に「悔しいけど、諦めよう」と妻を説得していたに間違い

    ない。最初にやった日本中、さらにはアメリカの病院にまで足を運んだという時点で、おそらく1/10

    の調査数で諦めたに違いないでしょうね 妻陽子(菅野美穂さん)も宣政の背中を強く押す。

    行き詰ったときに口癖のように宣政に言う「それで、どうするの?」はちょっと怖いけど(笑)

    渡しだったら「どうしろって言うんだ!」と切れてしまいそう。 でも、言うだけでなく自らも

    動いていたようだし、莫大な私財投入も奥さんが反対したら出来なかったはずで、妻の後押しが

    有ったからこその偉業だったに違いない。“諦めの悪さ”はしばしば周囲にとっては迷惑になるが

    迷惑を超えて偉業につなげた偉大なるファミリーなのだと思う。

    町工場が成し遂げた偉業という点では“下町ロケット”を彷彿とさせるが、池井戸作品の特徴として

    業界の調べが甘くてリアリティーに難があるのに比べて、実話ベースだけにリアリティー溢れる

    本作の方が私にはずっと感動出来ましたね

     

       びっくりするくらい前向きで、諦めないと言う事を教えてくれる作品です ☆☆☆☆★