ウォルト・ディズニー製作によるミュージカル映画。ある日、傘をさしながら風に乗ってやって来た家庭教師メリー。
彼女がパチッと指とならすと、子供たち共々みるみる内に縮んで小さくなっていった。そして彼女たちは絵の中へと
冒険に出掛けるが・・・
50年前の作品と言えば、90分から100分位の作品が多い中で、正にこの映画は長編です。 そして、50年前に、ウォルト
・ディズニーは自分の子供との約束を果たすために、子供が大好きだったお話を映画化すると言う親子の約束を守るために
出来た、思い入れの深い作品だった事を初めて知知りました。 さて置き・・・
舞台は1910年のイギリス。両親が仕事中毒の姉弟のところに、新しい家政婦がやってくる。いたずら好きな子供たちだが
魔法使いのメリーに心を開いていき、歌や踊りのファンタジーな物語が展開していく・・・まず子供たちの表情が可愛らしい。
銀行勤める厳格な父、女性選挙運動家で忙しい母が、子供たちの面倒を家政婦に任せきり。でも子供たちは家政婦を困らして
どんどん辞めていく。姉弟は、優しく美しく歌が上手で遊んでくれて・・・と、子供らしいリクエストする。
希望通りの家政婦に、二人で一喜一憂する姿が、子供らしくて良い。
主演のジュエリー・アンド・リュースが、映画初主演ながらアカデミー主演女優賞をとる名演技をしている。歌はもちろん
こんな家政婦がいたら子供は嬉しいと思わせてしまう。
部屋の片づけを指パッチンの魔法でやってしまう(「奥さまは魔女」のよう)こんな魔法使えたら本当に便利だね~
ですが、この作品のテーマは"親子の愛情"だと思う。親は自分のことばかりで、子供たちは愛情に飢えていた。そんな中、
たかが2ペンスのせいで、父親は銀行の仕事をクビになってしまう。でも無くした仕事よりも、今ある大切な子供たちの存在
を再認識するのである。それと同時に、メリーは傘とともに去っていくのがさり気なくていい。
傘を差し空から登場するメリーポピンズ。今の時代ではお粗末にも見える実写とアニメの融合に心踊り、ふっと笑みがこぼれる。
とんでもなく魅力的な作品 50年以上前の作品とは到底思えない。 心温まる作品です
「チム・チム・チェリー」は未だ耳から離れません ☆☆☆☆★