約3時間と長丁場の作品です。 でも、はっきり言って笑えます、ミステリーと言えばミステリーですが・・・・全然凝っている所が無くその上犯人は
力づく?、推理も脅しに近いわで・・・でも確かに西部劇、しかもタランティーノなのに理詰めの推理だったら逆に面白くないですよね。
映像はとにかく景色が美しいです。林の中を駆けていく馬車、冷たく流れる小川、真っ白の雪景色・・・・吹雪が凄まじくて会話の後ろでもビュービュー音
が鳴っていて、見ているこっちも寒くなるほど(夏も近いと言うのに)。 で、話はと言うと
初っ端からハングスマンが賞金首のデイジーをボコボコに殴るので最初は青タンだけだった彼女は鼻血にまみれ、またそのハングスマンと運転手の二人
が毒殺される部分では二人とも凄い勢いで血を吐くので、一気に食欲が失せました。「PG15の意味が良く解る」しかもそこでハングスマンの吐血を浴びて
血まみれになるデイジー。此処から少し強引な推理タイム。賞金稼ぎ(サミュエル・ジャクソン)がバンバン撃っちゃうのでミステリー色が一気に消えます。
突然チャニング・テイタムが出てきます。実は彼はデイジーの弟でハングスマンを殺して彼女を助ける為に床下で待っていたのでした。
先に小屋に居た3人は彼の仲間なのでした。というトリック(?)なんですが、テイタムは出てきた瞬間に死にます。
なんだかんだ撃ちあって、最終的に賞金稼ぎと保安官が生き残るんですが・・・最初に会ったシーンで二人は黒人問題で対立し、かなり険悪になるのですが
最後に二人は一種の友情を芽生えさせるという・・・・
なんか最後は黒人で北軍の騎兵隊の賞金稼ぎと白人で南軍の将軍
の息子で保安官との何となく築かれた信頼関係がなんだか心地よい感じがしてよくまとまったかなと・・・タランティー作品炸裂の映画だね ★★★