よし坊のあっちこっち

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昭和の足跡(16)ラジオの時代

2020年08月17日 | 昭和の足跡
家にテレビが入ったのが中二の頃、昭和36年だったろうか。それまではラジオの時代だった。

歌ありドラマありで、ラジオにかじりついていた。今も記憶に残っているのは、ホームドラマの「一丁目一番地」。父親役が名古屋章、母親が岸旗江だったと思う。

忘れてならないのが「赤胴鈴之助」。なぜそこに居たのかは定かではないのだが、公開録音の場に居たのだ。場所は恐らく日比谷公会堂野外ステージ。たまたま日比谷に行って出くわしたのか、それともラジオのお知らせを聞いていったのか。今となっては分からない。

主人公は鈴之助だがヒロインがいた。ラジオドラマが始まる時配役がアナウンスされるので当時から名前を聞いていたはずだが、その子があの吉永小百合だと認識したのは、ずっと後のことである。遠目にステージを観ていたが、やはり可愛かった。

テレビの普及につれて娯楽ものはテレビに移行したが、中学高校の受験生にとってはラジオは手放せなかった。ラジオ講座を聞き、旺文社のテキストにかじりついた。そのうち深夜放送に聞きいるようになる。高崎一郎のオールナイト・ニッポン。高石友也の受験生ブルースが流れる。

音楽もよく聴いた。当時は映画音楽全盛の頃。欧米のサウンド、とりわけ日本ではヨーロッパ映画の上映が盛んでハリウッドに引けを取らなかったから、心に残っている曲もヨーロッパ映画が多い。今聴いてもいい曲が多い。