よし坊のあっちこっち

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昭和の足跡 (5)遊び

2019年09月27日 | 昭和の足跡
小学校の頃、家で遊ぶことは殆ど無かった。学校から帰るとランドセルを放っぽりだし、外に出る。子供の世界は「外」にある。

チャンバラごっこ。刀代わりの棒を探す。適当なのがないから、大概近くの竹藪に行き採ってくる。今から思えば私有地なのだろうが、無造作なその竹藪で竹を採っても怒られることは無かった。刀が揃えば、次はどのヒーローになるか。鞍馬天狗か紫頭巾か。だいたいそんなところだった。

ビー玉遊びもあった。メンコにベーゴマ。缶蹴り。そんなのに夢中になり一日が終わる。

当時の遊びの中で、今思えばちょいと変わった遊びがあった。子供の世界の「鋳物」の遊びとでも言えばいいのか。駄菓子屋で5センチx10センチくらい(今や定かな数字ではないが)の鋳型(当時何で出来ていたかは知る由もないが)を買ってくる。型は髑髏とか他にもあった。どこでどう調達したのかは覚えていないのだが、錫(だったと思う)をブリキの上で溶かして型に注ぎ込むと、髑髏の型が出来上がる。ただそれだけの事だが、いくつも作って自慢するのだ。他愛もない遊びだが面白かった。こんな遊び、今の親なら”とんでもない、危ない”と言って絶対させないだろうが、子供としての「経験」なのである。

今の遊びはデジタルの”仮想”世界の遊び。現実が見えないから、何やら”危険”な匂いが充満している。怖い世界になったものだ。