よし坊のあっちこっち

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ルディ・ジュリアーニの光と影

2018年10月05日 | アメリカ通信
ルディ・ジュリアーニと言えば、世界にその名を刻み込んだのは、あの9・11であった。2011年のその日、マンハッタンのワールド・トレードセンター2棟が崩壊し、その後の復興の荷を背負ったのが、当時のNY市長、ジュリアーニであった。抜群の知名度を上げた彼は、その後、大統領予備選にも名乗りを挙げ(残念ながら前立腺癌を宣告され撤退したが)、そして今、トランプの顧問弁護士となっている。

前任の顧問弁護士がしょっ引かれて以来、なり手がなかったのか、突然ジュリアーニが顧問弁護士に名乗りをあげ、以来、メディアに出まくり、尽くトランプ批判の事例を徹底して擁護している。顧問弁護士だからと言えばそうなるが、それにしても、あのジュリアーニがここまで?の感がある。しかし、ウッドワードのFEARの一説にトランプとジュリアーニの関係が一言記されていた。曰く「かつてジュリアーニはトランプに金銭的に助けてもらったことがあり、それが負い目になっている」。成程、そういうことだったのか。

司法の世界で腕を上げ、後にNY市長選で見事当選を果たし、9・11の手腕で頂点に達したジュリアーニだが、私生活もなかなかのものである。3度の結婚離婚をしている。3度の離婚も途中で好きな人が出来ての離婚だから、そちらのほうもかなりお盛んである。恐らく離婚による慰謝料も相当な額であったはずだ。
9・11の処理が一段落ついた一年後に3度目の離婚をし、次期市長選に出馬しなかったのは、大統領選を視野に入れていたからであろう。しかし、病気治療で撤退した後、弁護士・コンサルタント業へと転じていった。

NY市長であったこと、トランプもNYを牙城にビジネスを手広くやっていたから、接点は山ほどあったろうと推測される。そのどこかで、ジュリアーニは金に困り、面倒を見てもらったのであろう。これらの事を考えると、ジュリアーニが唐突に世間の前に出てきた訳ではないということだ。

普段、ニュースの裏側を読み取るのは難しいものだ。