スウェーデンの今

スウェーデンに15年暮らし現在はストックホルム商科大学・欧州日本研究所で研究員

サマータイム その後

2005-03-29 06:25:12 | コラム
いつもブログを読んでくださる「双子の母」さんの家では月曜日の夜になるまで、サマータイムになったことを知らなかったのだそうだ! 丸二日間、そのアパートの空間だけ、周りの世界より一時間遅れだったなんて、ちょっとしたタイムスリップ 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」!? ちょうど休日だったから、何の支障もなかったんですね。

何しろ生来のスウェーデン人でも、先週末に時間が変わったことを知らなかった友人もいたから、われわれ外国人が知らなくても無理はない。僕もその前日は8割方、確かだと思っていたが、確認したかったので、メディアやラジオで調べてみたけど、そんなに情報が出ていない。朝刊の一面をよく見ると、隅っこのほうに時計の絵が載っているだけだった(前回、掲載の写真)

たまたま思いついて、携帯メールで知らせてあげた友人は、僕の書き方が悪かったみたいで、昼間の2時に切り替わるかと思ってしまったらしい。さて、深夜じゃなくて、昼間に1時間、時計の針が進んでいたらどうなっていたか・・・?

・電車はその瞬間に自動的に1時間遅れ。午後2時発と3時発の特急は、2編成連結して運行。夏時間を知らなかった鉄道職員が遅刻し、一部の電車が運休。
・この日は日曜日なので一般の仕事場はお休みだけど、たとえば、医療・介護の職場ではお昼2時半のフィーカ(コーヒー休憩)がとばされ、カフェイン不足でうたた寝をする職員がでる。
・駐車場では、1時間分、余分にパーキング料を取られ、人々の不満が高まる。

・・・とまあ奮って書き始めたけれど、大した事思いつきませんでした。

(これは夏時間とは全然関係ないけど、日本のある田舎のローカル線では、運転手さんが時間を勘違いして、1時間早く汽車を出発させた。ワンマンカーだったから、乗務員は運転手だけ。いつものごとく(?) お客さんはいませんねーぇ、と思いながらトコトコと汽車を走らせ続けて、1時間。反対側からやってきた電車の運転手に指摘されてやっと自分が勘違いしていることに気づいた、なんて笑い話もあったらしい・・・。スウェーデンでも夜中の貨物列車の運転手はそんな経験ないのかな?)

明日は、朝九時から、マクロ経済学Iの試験。ちゃんと目覚まし時計をセット。もし、万が一、遅刻してしまったら、時計を見計らって1時間遅れで試験会場に入室して、夏時間をぜんぜん知らなかったフリをしよう。