夜7時半に帰宅。夜といっても、外はまだ真昼間のように明るい。ジムに行った後で腹が減っているので、ラジオを大音量で流しながら、晩ご飯を作っていると、チンッ、と玄関のベルが鳴る。今のアパートに引っ越してから初めてのこと。(そう、3月始めに市内に引っ越したのです)
こうやって突然誰かが訪ねてくるのは、たいていロクなことがない。TV受信料の集金か、イェ○バの会か、モル○ン教と、相場が決まっている。でも、今日はラジオが大音量で鳴っているので、居留守は使えそうにないし、もしかして、同じアパートの隣人かもしれない。近所づきあいは大切にしなくては、と思って、ドアを開けると、案の定、TV受信料の集金。
スウェーデンも日本と同じように、公共のテレビ(SVT = Sveriges Television)とラジオ(SR = Sveriges Radio)に受信料を払うことが法律で義務付けられている。払う義務があるのは、自宅にTV受信機を所有している人、と定められている。日本ではNHKがテレビもラジオも運営しているが、スウェーデンの場合はSVTとSRは別の団体。その両方が、この受信料によって賄われているのだが、払うのはTV受信機を持つ人のみで、ラジオだけを持つ人には義務はない。
受信料は国会で定められる。2006年は1年で1968クローナ(約3万円)となっている。集金を担当しているのはRadiotjänstというSVTやSRの共同出資の団体。なるべく多くの人に払ってもらおうと、CMでは「1日あたりたったの5クローナ(60円)」と言ってはいるけれど、こうやって1年あたりで見るとかなりな額になる。
やはり日本にいたときと同じで、避けられるものなら避けて通りたい。でも、こうしてせっかく訪ねて来てくれているので、別に隠すこともない。スウェーデンでは、テレビも民放を含めていろいろチャンネルがあるものの、やはりSVT(1チャン、2チャン)を見ることが多いし、ラジオのSRにはかなりお世話になっている。TVの所有を認めた上で「実は最近ここに引っ越して来たばかりで・・・」と寝ぼけたことを言うと「じゃあ、今日の分からでいいから」と、かなり優しい返事。法律には「TVの所有を自分から申告しない場合は罰金」と厳しい言葉。
集金を担当しているRadiotjänstは、キルナに本部がある。おそらく地方の過疎・失業対策でそこにわざわざ本部が置かれたのではないかと推測する。Radiotjänstはキルナから、受信料を払っていない家庭に電話をかけて催促する。(スウェーデンでは、国内どこにかけても電話料金は同じなので、キルナから電話を掛けようが費用は一緒。これは地方の過疎対策に意味を持っているのではないかと思う。)私は、現在の新居では固定電話をつけるのをやめたのだけれど、今回のような家庭訪問もあるのだ。
聞いた話だと、特殊な装置で電波を感知して、TVの有無を家の外から調べたりもする。一方で、RadiotjänstはCMやホームページで「今週は××市と××市を重点的にチェックします」と公開しているので、注意していれば、電話や家庭訪問を避けることもできそうな気がする。
スウェーデンの世帯の何%がちゃんと払っているのか、ちょっと明確な数字が分からない。ただ、統計では、スウェーデンの339万世帯が受信料をちゃんと払っているとのこと。スウェーデンの総人口は900万人。ここから、総世帯数を概算すれば、何%か推測がつきそうな気がしますが、それは皆さんにお任せします。
こうやって突然誰かが訪ねてくるのは、たいていロクなことがない。TV受信料の集金か、イェ○バの会か、モル○ン教と、相場が決まっている。でも、今日はラジオが大音量で鳴っているので、居留守は使えそうにないし、もしかして、同じアパートの隣人かもしれない。近所づきあいは大切にしなくては、と思って、ドアを開けると、案の定、TV受信料の集金。
スウェーデンも日本と同じように、公共のテレビ(SVT = Sveriges Television)とラジオ(SR = Sveriges Radio)に受信料を払うことが法律で義務付けられている。払う義務があるのは、自宅にTV受信機を所有している人、と定められている。日本ではNHKがテレビもラジオも運営しているが、スウェーデンの場合はSVTとSRは別の団体。その両方が、この受信料によって賄われているのだが、払うのはTV受信機を持つ人のみで、ラジオだけを持つ人には義務はない。
受信料は国会で定められる。2006年は1年で1968クローナ(約3万円)となっている。集金を担当しているのはRadiotjänstというSVTやSRの共同出資の団体。なるべく多くの人に払ってもらおうと、CMでは「1日あたりたったの5クローナ(60円)」と言ってはいるけれど、こうやって1年あたりで見るとかなりな額になる。
やはり日本にいたときと同じで、避けられるものなら避けて通りたい。でも、こうしてせっかく訪ねて来てくれているので、別に隠すこともない。スウェーデンでは、テレビも民放を含めていろいろチャンネルがあるものの、やはりSVT(1チャン、2チャン)を見ることが多いし、ラジオのSRにはかなりお世話になっている。TVの所有を認めた上で「実は最近ここに引っ越して来たばかりで・・・」と寝ぼけたことを言うと「じゃあ、今日の分からでいいから」と、かなり優しい返事。法律には「TVの所有を自分から申告しない場合は罰金」と厳しい言葉。
集金を担当しているRadiotjänstは、キルナに本部がある。おそらく地方の過疎・失業対策でそこにわざわざ本部が置かれたのではないかと推測する。Radiotjänstはキルナから、受信料を払っていない家庭に電話をかけて催促する。(スウェーデンでは、国内どこにかけても電話料金は同じなので、キルナから電話を掛けようが費用は一緒。これは地方の過疎対策に意味を持っているのではないかと思う。)私は、現在の新居では固定電話をつけるのをやめたのだけれど、今回のような家庭訪問もあるのだ。
聞いた話だと、特殊な装置で電波を感知して、TVの有無を家の外から調べたりもする。一方で、RadiotjänstはCMやホームページで「今週は××市と××市を重点的にチェックします」と公開しているので、注意していれば、電話や家庭訪問を避けることもできそうな気がする。
スウェーデンの世帯の何%がちゃんと払っているのか、ちょっと明確な数字が分からない。ただ、統計では、スウェーデンの339万世帯が受信料をちゃんと払っているとのこと。スウェーデンの総人口は900万人。ここから、総世帯数を概算すれば、何%か推測がつきそうな気がしますが、それは皆さんにお任せします。