スウェーデンの今

スウェーデンに15年暮らし現在はストックホルム商科大学・欧州日本研究所で研究員

氷点下30℃

2005-03-04 07:41:41 | コラム

今週はウプサラに数日滞在。今週はロシアや北極海のほうから寒波が到来。3月に入ったのにまだまだ寒い日が続く。その寒さも半端じゃない!
ウプサラ郊外の空軍飛行場では火曜日の早朝に-29.7℃を記録。1978年の最低気温を更新した。と思ったら、次の日、水曜日の早朝には-32.6℃と記録を立て続けに塗り替えた。ウプサラ市内は少し暖かい、といっても零下25℃。日が昇るにつれ、気温は上がり、日中には零下8℃まで上がった。それでも、手袋を無くしたばかりなので手がカチカチになる。スウェーデン中部から南部にかけて、各地で過去30~40年で一番寒い冬の日となった。

ここまで寒くなると、もう-10℃も-20℃も-30℃も体感では変わらない。額や鼻筋がキーンと痛くなるだけ。
寒い日が続くときに起きる大きな問題は何かというと屋根から“つらら”の落下! 雪が落ちてくることもあるけど、こちらは乾雪でそれほどどっしりとつもることはない。しかし、寒暖の差が激しいときには、つららに要注意。太陽が屋根に当たり、氷が解けだしても、寒いからまたすぐに凍る。こんな時に、つららがドンドン形成されていくようだ。

だから、高い建物の所有者は気を遣う。クレーン車か何かで落とすことができればいいけど、そんな余裕がなければ、つららの落ちそうなあたりの歩道にテープを張って、通行止めにしてしまう。先日はストックホルムでもあわや、という事故もあったらしい。

ヨンショーピンに帰ってきてみると、琵琶湖に相当するくらいのヴェッテルン湖も岸に近いところが凍っている。あと1週間、この気温が続けばスケートができるくらい厚く氷が張るのになぁ、と思いつつも、多分これがこの冬、最後の寒波でしょうね。

氷点下のスウェーデンから、雪景色・氷景色 大放出。

極寒のウプサラ。この時はもう-8℃まで暖かくなっていた。

これは私の住むヨンショーピン市。琵琶湖と同じくらいのヴェッテルン湖

反射の仕方の違うところが氷の限界

太陽も高く昇るようになり、日光が眩しく感じられる。

でも空気はとても冷たい。だから氷が張る。

ジョギングをする強者も。空気が乾燥しているから、雪や氷は解けたとたんに蒸発してしまう。だから、今日は地面はぬかるみになってない!

氷が浮かんでいるでしょ。

普段は砂浜

スケートするには薄いかな

これは小さいほうの湖。誰か歩いて渡っている。


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