△水洗いされた作業着たち
「川さらい」と呼ばれている、2地区の稲作農家合同の作業に参加した。
内容は、この日のために水位を下げた川の岸で、カヤなどの雑草を刈る
作業だ。
そのつもりはなかったのだが、今回も作業途中に川底のぬかるみにハマり
込んでしまった。実感を込めて方言で言えば、「いぼり込んで」しまった。
しかも、前回よりももっと深く、股下までハマり込んでしまい、四つん
這いにならないと抜け出すことができなかった。
とんだ災難である。
作業終了後、そそくさと実家に戻り、体はもちろん、身に付けていたものを
全て水洗いした。さいわい真夏の炎天下である。トラックの荷台に干した
作業着たちは、すぐに乾いた。
(終わり)