福岡発 コリアフリークなBlog

「許さんばい!安倍政治。」
韓国や韓国語に関する雑学メモ。筆者は福岡在住の自称「ヲタク」。Since 05/9.14

ソウルで中国の不動産を売る店

2016年09月28日 |  ○生活・社会

人間、いくつになっても、わからなかったことがわかるのは、
うれしいものだ。

特に諦めかけていた謎が、ふとしたひらめきで解けた時の喜びは、
一種の快感でさえある。


△ソウル市加里峰洞の一角(Daumストリートビューより)

例によってDaum地図のストリートビューでソウルの中国人集住地域である
加里峰洞を見ていたら、どうしても理解できない漢字1文字に出くわした。

上記画像にある通り、にんべんの横に害に似た字がくっついた漢字だ。

中国語検定3級止まりの貧弱な中国語力をフル回転させ、何度となく
考えを巡らせてみたり、ネットで検索してみたりしたが、何らの
糸口も見つけられず、ほぼ諦めかけていた。

しかし、急がば回れということか。


△琿春市「麗水家邑」3棟の1戸が名義変更代を含め売りに出されていた一例

「麗水家邑」が、中国の朝鮮族自治州内に位置する琿春市のマンション
団地の名称であることがわかってから、ほどなく、件(くだん)の
漢字1文字の謎が解けた。



謎の漢字は、一般的な表記法で書けば



という漢字だったのだ。(goo中日辞書より

だから、「售楼処」とは、つまり「マンション販売(仲介)店」を
意味している。

おそらく、「故郷でマンションを購入するッ」という目標を持って、
ソウルでの辛い仕事に励んでいる中国朝鮮族も大勢いるのだろう。

上記画像にある通り、琿春では中古マンションが15万元(約225
万円)前後で買えるのなら、ソウルで何年かがんばれば、購入は
十分可能だろう。

そう思うと、なんだか応援したい気持ちにもなるし、謎の漢字
1文字の正体をつきとめることができた喜びを、あらためて
噛みしめた「ヲタク」
であった。




(終わり)



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釜山中華街とΛとヲタク

2016年09月27日 | ■釜山情報


△Daum地図ストリートビューより

プサンの中華街には、外国人客の中でも特にロシア人客目当ての
店が多いので、街の至る所でロシア文字を目にする。

ロシア文字も、基本は「алфави́т(アルファビートゥ)」なので、
その気になれば、文字自体は、そう苦労せず覚えることができる。

ちなみに、ロシア文字の「алфави́т」も、ローマ字(ラテン
文字)系のアルファベットと同じく、ギリシャ文字の最初の2文字、
ΑΒ(アルファ・ベータ)に由来する名称だ。

さて、そういう「ヲタク」は、今後ともプサン中華街に出入りする
者のたしなみとして、ロシア語の初級程度はものにしたいと
考えている。

Daum地図のストリートビューで、プサン中華街のロシア語を
解読するのも、ロシア語学習の一環だ。



そうした学習の過程で、「ヲタク」は一つの謎にぶつかった。



プサン中華街のロシア語の中に、ロシア文字にはない「Λ」という
文字が使われているケースが、ちょくちょく目につくのだ。

当初は、この「Λ」を知らなかったので戸惑った。

知っている人は知っているのだろうが、これは「ラムダ(람다)」と
読むギリシャ文字で、正式ではないまでも、ロシアの巷(ちまた)では
「Л(エル)」の代わりに
ちょくちょく使われているとのこと。






以上、韓国語の学習には、ほぼ全く役に立たない「ヲタク」の
雑学メモであった。








(終わり)



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韓国の棚田

2016年09月27日 |  ○景観・動植物

韓国にも美しい棚田がある。



NEWSISのフォトニュースを通じ初めて知ったことである。

報じられていたのは、慶尚南道南海郡の棚田の景観。


△コネスト韓国地図より

後学のため、関連記事を翻訳練習させてもらった。

・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・

누렇게 물든 다랭이논
黄金色に染まった棚田

(NEWSIS 9月25日)



완연한 가을날씨를 보이고 있는 25일 오후 경남 남해군 서면
인근에 위치한
다랭이논에는 황금빛으로 물든 벼가 가을의
정취를 더하고 있다.
爽やかな秋日和に包まれた25日午後、慶尚南道南海郡西面近郊の
棚田では、黄金色に染まった稲穂が秋の風情を深めている。



(終わり)



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1位延吉、2位延辺、3位東北

2016年09月26日 |  ○生活・社会



ソウルにおける中国人(朝鮮族含む)の2大集住地域が、お互いに
隣接する加里峰洞(九老区)と
大林洞(永登浦区)だ。


△「ヲタク」が収集した画像より

今回、「ヲタク」はDaum地図のストリートビューを使い、その2洞で
営業している中国系とわかる各種店舗の中から、特に中国の
地名
(河川や山を含み、国名は除いた)を店舗名に使用している店舗のみを
画像として収集してみた。


△「海蘭江」とは延辺朝鮮族自治州を流れる豆満江の支流。「狗肉」は犬の肉。

数日間をかけ、合計で153店舗の画像を収集したところで一応の
区切りをつけた。


△串焼きが1本500ウォン(約50円)とは激安だ

この153店舗は、あくまで「ヲタク」が2洞の界隈で目につき次第、
収集した店舗(画像)であり、漏れは相当にあると考える。

しかし、この153店舗を分析することで、全体の傾向を知る一つの
目安くらいにはなると考え、記録に残すことにした。


△この「延辺冷麺」はウェディングホールもやっている

まず、使用頻度の高い地名の順に整理してみた。

・・ ・・ ・・


1位 23店舗  延吉(吉林省延辺朝鮮族自治州の州都) 
2位 19店舗  延辺(朝鮮族自治州の名称)
3位 16店舗  東北(中国東北部から)
4位 13店舗  北京
5位  7店舗  安図(吉林省延辺朝鮮族自治州内の県)
6位  6店舗   牡丹江(吉林省、黒竜江省を流れる松花江最大の支流)
同        天池(白頭山の火口湖)
同        瀋陽(遼寧省の省都)
9位  5店舗  重慶(※辛い鍋料理が有名なため)
同        龍井(吉林省延辺朝鮮族自治州内の都市)
同        琿春(吉林省延辺朝鮮族自治州内の都市)
同        上海
13位    4店舗   青島(※ビアホールなど)
14位  3店舗  図們(吉林省延辺朝鮮族自治州内の都市)
同        長白山(白頭山)
同        松花江(吉林省、黒竜江省を流れるアムール川最大の支流)
同        ハルピン
18位  2店舗  海蘭江(延辺朝鮮族自治州を流れる豆満江の支流) 
同        吉林
同        長江
同        
崑崙
同         新疆
同        香港

※以下全て各1店舗 
豆満江 温州 撫順 鴨緑江 大連 西湖  南京 広州 九龍 
           
・・ ・・ ・・ ・・

上記の通り、全体の153店舗中、「延吉」「延辺」「東北」の上位
3地名だけで58店舗を数え、地名を冠した店舗全体の約4割を
占めている。

また、延辺朝鮮族自治州に因む地名が74店舗と全体の約半数を
占め、そこに東北3省(黒竜江、吉林、遼寧)に因む地名39店舗を
加えると113店舗となり、全体の7割を超える。



次に業種別に多い順に整理してみた。

・・ ・・ ・・ ・・

1位    25店舗   飯店(主に炒菜<チャオツャイ>など中国東北料理)
2位  23店舗     羊肉料理(串焼きなど)
3位  18店舗   麺料理(冷麺など) 
4位  17
店舗  カラオケ 
5位  12店舗  ビアホール
同          犬肉料理
7位    6店舗   旅行店
8位    5店舗   スンデ・餅など
同           臭豆腐料理
同           外貨両替
11位    4店舗   スケトウダラ料理など海鮮料理
12位    3店舗   携帯・スマホ関係
同           中国食品
14位   2店舗    牛焼肉(プルコギ、牛カルビ)   
同         
鳥肉(海燕、カモメ)料理
同         インターネットカフェ

※以下全て各1店舗・施設  
衣類販売 結婚式場 職業紹介所  餃子店 服修繕 不動産屋 
理髪店 ホルモン焼き  貿易(化粧品等) キリスト教会 


・・ ・・ ・・ ・・

朝鮮族の人々に人気の料理は、韓国人とはかなり異なっていることが
わかる。特に羊肉や臭豆腐料理については、韓国ではほとんど
食されていない。


△東北カラオケ中国歌謡B1

ソウルに在住する中国人の大半が朝鮮族である関係上、上記の
ような結果(特に地名の関係)が出ることは、最初からある程度は
予想できた。


△安図羊肉串焼き店(安図は吉林省延辺朝鮮族自治州内の県)

ただ、「ヲタク」の性分(しょうぶん)から、自分の目と、足ならぬ
指で確認してみたかったのだ。


△「手机」とはスマホのこと

なお、地名を離れ、変わったところでは「人民公社」を店名に冠した
小さな食堂が印象に残った。


△毛沢東のイラストも見える

はたして、異国の地に持ち込まれた過去の中国へのノスタルジーが、
朝鮮族や韓国人住民に受け入れられるのだろうか?

「ヲタク」は、ちょっとのぞいてみたくなった。



(終わり)


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ソウルの中の中国

2016年09月23日 |  ○生活・社会

「ヲタク」は、妻の実家のあるプサン市草梁洞を基点にした韓国体験に
十分、満足しているので、これまで韓国に行っても、特にソウルに
行きたいなどと考えたことは
なかった。

そういう「ヲタク」が、今は、機会があれば、いや、いつか機会を
作って、
是非、ソウルに行ってみたいと思うようになった。

端的に言ってしまうなら、いつか、「ソウルの中の中国」を歩いて
みたいのだ。


△加里峰洞の朝鮮族街(2016年、Daum地図ストリートビューより)

きっかけは、例よってDaum地図のストリートビューを使った
バーチャルドライブだった。

・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・

1970年代から80年代にかけ、韓国の工業化をけん引したのが
ソウルの九老工業団地(現・加山デジタル団地)だった。

年若い女工を中心に、最盛期には10万人を超える職工たちが、裁縫工場を
中心とする団地内の工場で働いた。

一方、団地周辺の加里峰洞(九老区)や大林洞(永登浦区)には、
職工向けの1室5畳前後のワンルームアパートが立ち並んだ。


△加里峰洞のアパート(2016年、Daum地図ストリートビューより)

押しなべて貧しかった当時の韓国にあって、特に農村部の若者にとっては、
ここでの暮らしは憧れの対象であったに違いない。


△加里峰洞のアパート(2016年、Daum地図ストリートビューより)

韓国全土から、多くの若者たちが、大きな夢と希望を抱いて、この地に
職と住まいを求めた。


△加里峰洞のアパート(2016年、Daum地図ストリートビューより)

家屋の壁面にまとめて設置された多数のガス計量器の数と同じか、
あるいはそれ以上の職工の生活が、それぞれのアパートの内部で営まれた。


△加里峰洞のアパート(2016年、Daum地図ストリートビューより)

その過密な暮らしぶりは、揶揄を含め「벌집촌(蜂の巣村)」なる別名も
生んだ。


△加里峰洞のアパート(2016年、Daum地図ストリートビューより)

しかし、韓国の発展と財閥主導の重工業化の進展の中で、「蜂の巣村」の
魅力も色あせて行かざるを得なかった。

今や、多くの若者たちの哀歓が染み込んだこの街で、韓国の若者の
姿を見つけることは難しい。



代わって、この「蜂の巣村」に新しいチャンスを求め集まって来たのが、
中国の朝鮮族だった。

1990年代に入ると、韓中の国交正常化を受け、産業研修生の受け入れ
制度もスタートし、工場地帯や都心部に近く、保証金や月家賃も格段に
安いこの街は、中国朝鮮族にとっての「希望の街」に変わった。


△加里峰洞の住宅(2016年、Daum地図ストリートビューより)

2012年現在、加里峰洞と大林洞だけで、実に約6万人もの中国人(大半は
朝鮮族)住民が暮らしている(韓国法務省)。



そうして、加里峰洞と大林洞の商店街の周辺
に、中国朝鮮族の生活の
場としての中国人街が形成された。


△加里峰洞(2016年、Daum地図ストリートビューより)

そこは、観光地化した、世に言う「チャイナタウン」とは全く趣
(おもむき)を異にした街である。


△「ゴミの無断投棄は犯罪!その罪は子の代まで災いをもたらす」との警告

中国の日常を切り取って、街と人間をそっくりそのままソウルの中に移植した
ような、一種不思議な異空間だ。


△「ゴミを片付けるのは善行です。善行を積めば子の代に大臣が出ます。」

街の横断幕も、韓国とはずい分メンタリティーが異なっているように
感じる。


△加里峰洞「憂馬通り朝鮮族商友会発足」を祝う横断幕

そして、街では、ハングルより漢字が目立つ。


△加里峰洞の朝鮮族街(2016年、Daum地図ストリートビューより)

ストリートビューの特定のカットだけを選んで見せれば、そこが中国の街だと
言っても、誰も疑わないだろう。


△大林洞の朝鮮族街(2016年、Daum地図ストリートビューより)

街で飛び交う言葉も中国語、流れる歌も中国の流行歌や懐メロなのだという。


△大林洞の朝鮮族街(2016年、Daum地図ストリートビューより)

夢や希望があれば、焦りや挫折もある。


△加里峰洞の警官詰所(2016年、Daum地図ストリートビューより)

酒を飲んで騒ぐ事もあれば暴力沙汰も起きる。


△大林洞の横断幕(2016年、Daum地図ストリートビューより)

しかし、罰金300万ウォン以上の犯罪を犯せば強制退去の対象となる。


△大林洞の横断幕(2016年、Daum地図ストリートビューより)

ストリートビューは、文字通り、その街の表面しか映さない。それでも、
一定程度、その街で暮らす人々の生活をうかがい知ることができる。

それにしても、これらの街の風情に、中国朝鮮族住民の強烈な自己主張を
感じるのは、「ヲタク」だけだろうか?

朝鮮語を母語として育つ人も多いと聞く朝鮮族だが、やはり、韓国人とも
朝鮮(北朝鮮)人とも明確に異なる、中国朝鮮族としての確固たる
アイデンティティが存在している。

「ヲタク」には、そう感じられてしかたないのである。



(終わり)








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