ひよりみっ!

ディープインパクトが三冠馬になった年からやってる日記

いじめってなんじゃろ

2006-11-13 00:52:03 | つぶやき
ここのところ、いじめが原因で自殺したとか、
あるいは自殺予告を出したとかいうニュースをよく耳にします。
そして、教育者側がしばしば口にするのがこのフレーズです。

「いじめとは認められなかった」

つまりある人間が「自分はいじめられている」という認識をもっていても、
周囲からは「それはいじめと呼ぶべき事象ではない」と認識されていることがあるわけですね。
女性社員が上司にセクハラされたと思っていても、上司のほうではそう思ってないみたいな。

いじめにしてもセクハラにしても、共通しているのは「場の暴力である」ということです。
道端で知らない人になぐられたら、警察を呼べばいいし、
電車の中で知らない人に痴漢をされたら、やっぱりどこぞへ突き出してやればそれですみます。
被害者は、加害者と今後関わりをもつことはほとんどないからです。
ただ、それが学校や職場といった閉鎖空間で発生するとそうはいきません。
自分に嫌がらせをしている人を告発しても、その人は自分からは離れません。
むしろ、その空間において相手のほうが力関係が上なら、自分が排斥される可能性のほうが高いです。
しかし、自分から学校や職場を簡単に離れることもやはりできません。
この「自分を虐げようとする場に、私はとどまらなければならない」というジレンマをさして、人は「いじめ」といいます。

で、子供がいじめられて自殺するというのは、
いじめの場から自分を遠ざける方法としてそれを選んだということです。
あまりいい方法とは思いませんが、それがいけないというのであれば、
自殺しようとする子供に、存在が許される場を教えてあげなければなりますまい。
別に校外でもかまいませんから。
「いじめられてるのはわかっているが、いじめの場を改善することはできないから、その子にはがまんしてもらう」というのは、教育の場を作るものとしては無責任です。
コメント
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