母「うぬぼれというものは、どんなにりっぱな才能もだいなしにしてしまうものです。（中略）なんといっても、謙遜ということほど人をひきつけるものはありませんからね」
ローリー「そうです、そうです。僕の知っているお嬢さんで、ほんとうにりっぱな音楽の才能があるひとがいたんです。自分じゃちっとも気がつかないんですよ」
ベス「そんないい方、私お友達になりたかったわ。いろいろ教えていただけたかもしれないんですもの」
大昔にアメリカで作られたライトノベル（笑）「若草物語」におけるベスの萌えシーンです。
文脈としては、四人姉妹の末っこエイミーが、
学校でライムを所持していたのがばれて、みんなの前で先生に怒られたので、
お母さんにそれを伝えて慰めてもらおうと思ったら、
お母さんにも「あなたはうぬぼれ屋さんだから、ちょうどいい薬だったかも」と言われてしまい、
それを受けたお隣さんのローリーが、ベス（＝音楽好き）を引き合いに出して「謙虚っていうのは美徳だよ」と言ったら、
当のベスは謙虚すぎて自分がほめられたことに気づいていなかったと（笑）。
最初に「若草物語」を読んだのは、ハウス名作劇場でアニメ化されたころで、
飽き性の私にしては珍しく徹夜して完読したのを今でも覚えています。
で、大人しい系のベスにきっちりはまりました。
声優が当時好きだった荘真由美だったのも大きいです（笑）。
その後、「ナンとジョー先生」がアニメ化されたときに第４シリーズまで全部読みきったんですが、
そのときは、昔は好きじゃなかったはずのエイミーも「あー、こういうわがままな子にふりまわされるのもありかも」と思えるようになってました。
人間、成長するものです。
ただ、萌えるキャラの傾向は昔からあんまり変わってないと思います。
私は、自信家よりは謙虚な子のほうが好みで、
そのイメージを体現している声の持ち主が能登麻美子であると（笑）。
逆に、自信家は苦手です。
とくにダメなのが、プライドがやたらと高くて、自分の失敗を認めようとしないタイプ。
こういうキャラをみると、一回鼻っ柱を折っておかないといけないと、つい思っちゃうんですよ（笑）。
で、思うところがあったので、能力と自信度によってキャラを分類。
１．能力は高い・自己評価適切
いわゆる完璧超人で万人受けするタイプ。ときどき「欠点がないのが欠点」と言われたりする。（ex.来栖川綾香・白河ことり・アリシアさん）
２．能力は高い・自信過剰気味
プライドの高さが気になるが、能力の裏づけがあるので周囲からも納得されるタイプ。プライドが崩壊したときに見せる弱さこそが萌えどころという説もある。（ex.小笠原祥子・向坂環・涼宮ハルヒ）
３．能力は高い・コンプレックスがある
天才型。自分でも認めざるをえない明確な弱点があり、そこをつつかれると意地になって反発する。だがそれがいい。（ex.レベッカ宮本・二見瑛理子・大庭詠美）
４．能力は高い・天然
３と違うのは、弱点はあるが本人がそれをあまり気にしていないこと。(ex.姫百合珊瑚・咲野明日夏・アテナ先輩）
５．能力安定・自己評価適切
等身大の自分を素直に受け入れているタイプ。ギャルゲーのメインヒロインはだいたいこのへん。（ex.神岸あかり・水瀬名雪・天ヶ崎美琴）
６．能力安定・謙虚
これといって目立ったことはしないが、頼んだことはきちんとこなしてくれるありがたい人。が、本人は自分のことを大したことないと思っている。（ex.小牧愛佳・星乃結美・涼宮遙）
７．能力安定・自信過剰気味
２と違うのは、しばしば壁にぶつかって失敗を繰り返す点。しかし、失敗を糧にして成長していくたくましさもある。（ex.十波由真・藍華・珠洲城遥）
８．能力平凡・自己評価低い
いわゆるドジっこにありがち。その分努力家であることは多い。なにか一芸をもっているケースもしばしばある。（ex.マルチ・塚本千紗・朝比奈みくる）
９．能力平凡・自信過剰気味
口癖は「おっかしいなあ、うまくいくと思ったのに」。その見通しの甘さよりしばしばトラブルメーカーになるが、あまり反省はしない。（ex.笹森花梨・松岡美羽・長岡志保）
１０．能力平凡・天然
甘えっこ妹系キャラにありがち。が、個別シナリオに入ると自立心を持って努力をし、大きな成長を遂げたりもする。（ex.柚原このみ・月宮あゆ・周防院奏）
んー、長門みたいなクール系キャラをうまく組み込めてませんね。
「能力高い・自己評価適切」のカテゴリーに入らないこともないとは思いますが、
そのへんも含めて、もうちょっといじりようはあるかと。
ちなみに、私の当たり判定は６・４・３のダブルプレー。
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