CG?!
いや違う。 酵素のしわざだ。
普通の作物では肥料を与えすぎるとかえって弱ってしまうものだが、酵素をうまく使うとガンガン肥料を吸収して常識はずれに生長してくれるのだ。
もちろん、へんなホルモンとか遺伝子操作とか放射能とかではないから安心してね。
人の生活にも酵素はあちこちにつかわれています。
焼き魚についてくる大根おろしも、洗濯洗剤も酵素パワーを利用しているのです。
お酒を呑んでも次第に酔いがさめるのは、肝臓で酵素がアルコールを分解してくれるからなんですね。
人が飲む健康食品としての酵素は、様々な植物を発酵して作られます。
ほら、雑草とかいくら摘んでも踏んでも生えてくるでしょ。
あのエネルギーを活用するというわけ。
たくさんの野菜やらを仕込んで寝かせて6ヶ月
こういう飲むほうの酵素もなかなかスゴイんだけど、今回はおいといて肥料に話をすすめます。
酵素と有益な細菌を使った肥料というものがあって、さっきの巨大なダイコンなんかもこれで作るんだけど、あの写真を見てからというもの、すんごく気になっていたの。
ベランダで栽培している野菜とか洋ランとかスイレンに使ったらどんなことになるかな・・・って。
しかしすごく高価なものなので手をだせずにいたのね。
だって100円で買えるトマトに数千円の肥料を使うなんてばかばかしいじゃない。
効果は高いが、価格も6,000円とこれまたお高い
でも、ボトルの左に書いてある成分をみてみると。
乳酸菌・酵母・納豆菌・・・・
これってうちの冷蔵庫に全部あるじゃん!
ならば自分で作るべし!
さっそくペットボトルに水を入れて、
大高酵素・ヨーグルト・納豆を小さじに1杯、強力わかもと1錠・油粕1粒をぶちこんでシャカシャカとシェイクする。
ヨーグルトは乳酸菌、納豆はもちろん納豆菌。
強力わかもとの主成分であるビール酵母は、植物が吸収できるように糖を分解してくれて、また雑菌どもから液肥を守ってくれて腐敗を防止してくれる(はず)。
油粕に含まれるN(窒素)・P(リン酸)K(カリ)は植物のゴハンだ。
朝晩、1回ずつシェイクして好気性発酵を3日間。
シュワシュワと泡だってくるから蓋をゆるめて爆発を防止。
太陽光があたると有用菌が死んじゃうから、薄暗いところでじっと寝かせること1週間。
甘酸っぱい香りがしてきたら、はい、コレ出来上がり!
「よしざる博士の不思議汁」と命名してもいいですか
博士の予定では左の緑のボトルがN(窒素)メインなので葉っぱを増やし、右のはP(リン酸)強化だから花をたくさんつけることになっています。
P(リン酸)はコウモリの糞を使いました。
やっぱりここまできたら有機肥料にこだわりたいじゃない。
そんなものどこで手に入れたって?・・・ふふふ、それは企業秘密。
なーんてね、園芸店で「バットグアノ」という商品名で売ってます。
現場の実験は、ネギ・・とかよりも南国らしくここはハイビスカスでいってみましょう。
N(窒素)メインのボトルです。
もう、このとき、この瞬間がいちばん楽しい。
実験だいすき=
真ん中の鉢が哀れなハイビスカス
3年間ほったらかしだったので葉はほとんどありませんし、花も2年前に見たのが最後です。
初めてなのでまずは200倍くらいに薄めて散布してみました。
不思議な汁なんぞで枯らせてしまったら、ハイビスカスだってうかばれない。
左となりの鉢はバジルを植えてありますが、こないだの台風で葉がすべて溶けちゃいました。 まあダメもとで、こいつにもふりかけておきます。
で、一週間後。
ぐおーーー!!
葉がわっさわさ!! バジルもどっさり1メートル。
ちょっと窒素が効きすぎたか?
ハイビスカスの花が見たかったのに、バジルと葉っぱの勢いを競ってどうすんだ。
改良の余地はありますが、肥料ヤケもなく短期間でのこの効果をみると、かなりいけそうな予感です。
「博士の不思議汁」 ヤフオクで売ってみようかしら。
いや、ほんとにすごいんだから。