帰ってきた特派員報告

2004年に沖縄移住しteacupブログ開設→gooブログへ引越し

いもの子汁とくらま大根

2023-11-12 11:21:00 | 畑仕事
いったい秋はどこへ行ってしまったんでしょうか、つうくらい急激な寒さがきて、慌てて灯油を買いました




前に畑を借りてた人の里芋が隅っこから生えてきた



掘ってみたら孫芋まで付いていい感じ



里芋は皮の下に旨味があるので、めんどくさいけどフキンで擦り落としましょう

六方剥きは料理屋さんが映えと縁かつぎでやるものです



緑のところが特に美味しい

じゃがいもの緑はダメ、絶対

鶏がらスープと塩でコトコト煮てください

醤油は薄口のほうが良いと思います

小一時間コトコト煮ます


待っている間にフライパンで枝豆を焼きます
鍋の監視中のビールはほんとに美味しい
近頃は赤星がいいですね、どんな料理にも合う懐の深さも


岩手名物いもの子汁、出来上がり

上に乗っているのは間引き大根です
本来は白ネギの方が良いのですが、九条ネギのサスケたちが、おいらも連れてってくれよう、っていうものだから仕方なく

薄皮がプチっと裂けると中からとろとろの芋が口から喉に流れていきます

皮を全部むいちゃうとポタージュスープになってしまうので、薄皮を残すように、めんどくさいけどフキンで擦り落としてくださいね



こういうのを使うのもありかもしれない

知らんけど



次の日は大根の収穫です

大根農家が自分ち用に別に育てている、というくらい美味しい大根があるという噂を耳にして

京都からくらま大根の種を取り寄せました

暑さに弱く、すぐ曲がり、長さがまちまちなので流通しにくいんだとか

そういう厄介な作物こそ家庭菜園でやるべきですよね



ほんとにしっかり曲がってました
葉っぱが旺盛で株間が必要なのも流通しない原因かと

家に帰り、スライスして齧ってみたら、ものすごく甘くてサラダに最適

でも、寒い日にはやっぱりあれじゃなきゃ


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あれから8年、俺的ふろふき大根は作り方が少しバージョンアップしましたので、以下


鍋にぴったり なんだか田沼家の七曜紋みたいだ

例によって皮剥き、面取り、下茹で不要です



煮干しをひとつかみ、昆布は増量

日高よりもとろけない真昆布がおすすめ(羅臼は高くて手が出ない)

旧バージョンは鍋につきっきりでしたが



80℃ 〜90℃に火力を調節すれば良いことを知りました


【大根の研究】大根を甘くする最適な加熱温度と時間とは?

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こういう情報がすぐ手に入る、いい時代だ

うちにはボニークのような低温調理器はないので、鍋の大きさに合うような火力調節の見極めが必要です

  
時々、赤星を持って鍋の具合を覗きに行く



昆布を増量した理由はこれ
昆布の落とし蓋です

出汁の蒸発を防いだり、大根の浮き上がりをおさえる役目、もちろん旨味も増加

3時間以上炊くと幸せになれます

くらま大根は身質が充実しているので10時間炊きました

時々、出汁の追加を忘れずに



できました。

柚子味噌も良いのですが、俺はからしと醤油を半々に溶いたものの方が好きです(酒飲みの意見)

残った出汁と昆布と大根は、翌日のおでんに形態変化させて食卓を賑やかにします!

英気を養って、来週から暑いところへ出張だ






















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九条ネギ 始めました

2023-09-09 13:15:00 | 畑仕事

私は蕎麦食いなので、ネギは白いものを好んできたが

うどんを食べるとき、上に散らされているのは青々しい葉ネギでなくては困る

家の者どもは蕎麦よりうどんを好むので、冬になるとバカ高い九条ネギを度々買わされる



家の女どもはこういうのが好きで、蕎麦食いは圧倒的に少数派

ぶっとくて長い太ねぎが一本100円で売られているというのに、お隣ではんなりとしていらっしゃる細っそい九条はんは、1パックで360円もする

だから今年こそは自分で作るぞ、太くて甘くて長い俺の「九条どん」を

苗をメルカリで取り寄せる
こういうマニアックな作物はメルカリがほんとうに便利だ
馬込半白きゅうりもお世話になっております


今回は京都の農家さんの太い九条ネギ

東京の土と気候に馴染むかは、運だめし



カラカラに乾燥した干し苗

一度干して休眠させると、根の張りや育ちが全然違うんだって、農家の知恵ってすごいね

そしてこのネギは「分けつ」といって、一本が二本に、三本、四本とどんどん増えていくらしい

そいつは素晴らしい!

まるで忍者サスケの影分身のようじゃないか!  (わかる人にはわかる)

なので九条どん改め、サスケと呼ぶことにした (勝手) 

n 
そして一度植えたら水は決して与えてはならない、とかどういうプレイか

ただでさえカラカラなのに、この炎天下で断水とか、サスケお前はマゾか

まあ、農家さんがそういうんだからそうするしかない

農家さんの申されること、これすなわち掟なのだから


で、それから1週間たった台風一過の畑でいったいどうなっていたかというと



ぐおおおおお サスケたちすごい

もう分けつしている者もいる

もっと大きく育ったら「サスケ、お前を斬る!」とか言いながらハサミで伐採して、酢味噌に和えたり、煮えたぎる鍋に油揚げとともにぶち込んでやったりするからな

それでもサスケは強い忍者なので切り口から何度でも伸びてくるんだって

おサイフが助かって経済ねー (主夫目線)

頑張れ、サスケたちよ!










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馬込半白きゅうりの種を採る

2023-07-10 14:58:00 | 畑仕事
梅雨だってのにあまり雨が降らなくて日照時間が長くなったせいか、きゅうりがバカスカとれる

毎日ぽりぽり食べているけど、馬込半白きゅうりは全く飽きない

歯応えが良いので中華炒めやスープにもよく合う

来年のために種を残しておかねばな

ヘチマ大になったやつを家の廊下で追熟していたところ

8日目に爆発しました



北斗神拳で秘孔を突かれた悪党のように内部からタワバッ

昔は駅のホームでこんな感じに酔い潰れたおっさんがいたもんですが、近頃は見かけませんね

どこへ行ったのかしら



中を開くと種がびっしり、やったぜ


指でこそげてボウルの水をかき回す

浮いてきた未熟な種やゼリーを分離します


キッチンペーパーの上で乾燥

来年度も畑は借りてあるので、こいつらにはまた活躍してもらいます

大半は馬込半白きゅうりに興味を持った畑仲間たちに頒布します

そうして伝統野菜栽培の輪を広げたいと思います

大地から受けた恩恵のペイフォワードです

とか綺麗事を言ってみましたが、実はお返しのトマトやとうもろこしが目当てだったりします


きゅうりの次の伝統野菜は三寸人参、九条ねぎにチャレンジ!












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畑仕事 メロンの人工授粉 馬込半白きゅうり肥大化

2023-06-24 11:02:00 | 畑仕事
朝から暑いですな

早起きして畑へ



もさもさして先がみえないです

午前中にメロンの受粉をせねばならない

きゅうりみたいに受粉せずとも勝手に実ってくれればよいのだけれど。。

以下備忘



・親つるは葉っぱ5枚担ったら摘心
・子つるは葉っぱ15枚で摘心
・孫つるに実をつけて葉っぱ2枚残してまた摘心
・一本だけ孫つるは放任しておき樹勢を保つ
・下にわらを敷いて保護
・実は子つる一本につき3個に制限する

何という難易度の高さ。。めんどくせぇ。。

でもやるんだよ!


雌花に雄花をちょんちょんと
午前6時から9時までの間に人工授粉しないと花粉が腐ってしまうのです

こりゃメロンの値段が高いわけだ 腰が痛くなる


手のかかる子のメロンをよそに、一方の馬込半白きゅうりはわんぱくに育っている


放任していても次々と実る
今晩もカッパ割が楽しみ

でもちょっと目を離すと


黄色いヘチマみたいになってしまう

きゅうりを漢字で書くと黄瓜(中国語でも黄瓜)

胡というのは中国西方民族のいるあたり

シルクロードを渡ってきた瓜なので胡瓜とも書くそうです

なので平安時代に大陸から渡ってきた胡瓜もこんなんだったのでしょう

ロマンですなぁ

肥大化したやつは沖縄料理のナーベラ味噌炒めにしようと思ったが、来年の夏に黄瓜のカッパ割が飲めなくなることを考えたらゾッとしたので、採種用に放置することにした(理由)







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馬込半白きゅうり初収穫

2023-06-16 16:36:00 | 畑仕事
朝ドラらんまん、植物好きにはたまらないテーマだ

でも今のところラブがメインなのでシュンとしてます

昨日は帝大植物学教室の仲間が

きゅうりあげようか?

牧野富太郎が植物雑誌を作ったのは明治20年

その頃にこんなつるんとしたきゅうりがあるか!

昔のきゅうりはトゲがあって、白い粉をふいてるものです

昭和の時代に品種改良したブルームレスきゅうりを出されても鼻白らむじゃないか
(めんどくさい視聴者)

明治のきゅうりといえば、そう! 


馬込半白きゅうり、初収穫できました

それではさっそく実食です



うむ、ちゃんと種がある

それは昔のきゅうりの特徴のひとつ

何もつけずに一口齧ると、バリンボリンとものすごい歯応えです

次に青くさいグリーンジャイアントが腕組みをしながらやってくる(わかる人にはわかる)

それらは今のシュッとしたきゅうりからすると、何か野蛮な感じさえします



マヨネーズもいいけれど、南蛮味噌との相性が抜群でした

神楽南蛮のまろやかな辛味の後、大葉ときゅうりの青臭さが爽やかで



麦焼酎に馬込半白きゅうりと鷹の爪を入れたカッパ割りも作ってみる


琉球ガラスの中でカッパと金魚が仲良く泳いでる

金魚の仲裁によって、きゅうりの青臭さが爽やかさへと昇華され、麦焼酎とガッチリ握手

よしざる2023年夏の公式カクテル、ここに決定!












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