69回目の終戦記念日あたり、よしざるは太平洋戦争の激戦地、カモテス諸島におったので例によってバイクを借り、戦跡めぐりにでかけてみた。
バイクと水牛は島の重要な足
山下財宝がこの島の何処かに埋蔵されているという話を誰かから聞いたので、まずは聞き取り調査のために村の集会所へ行くことにしました。
年に一度のお祭りがとりおこなわれるとのことで、村人たちがいそいそと宴の準備をしておった。
豚を転がすのは男たちの重要な仕事
お祭りにレチョン(豚の丸焼き)がないと暴動が起きる、というくらい絶賛料理ゆえ、ちょっと興味半分で値段を聞いてみると、一頭あたり2,000P(5,000円)で売りますよ、などと微妙に面白いことをいうものだから、衝動的に
ええい、買っちまえ!なモードに入ったのだけれど、この先ずっと豚と俺がバイクの2ケツで島をめぐることの難儀さを想像し、豚とタンデム中に事故なんかして一生笑われるはめになったらどうしよう、とか考えたら衝動が少し萎えてきた。
でも実際に焼かれた豚一匹なんかを手に入れたら嬉しくて仕方ないとおもう。
なんせ人生初の豚の丸焼き独占ですから。
たぶん俺は原始人にのように、DNAレベルで笑いころげまくり、そんで、カっカっカっカっ!と黄門様のように叫びながらジャングルを駆け下りて家路を急ぐことでしょう。
そんな俺をみて地元民は思うかもしれません。
「気の触れた日本人がきた」
そういうシチュエーションは嫌いではないけどなんだか癪だし、ましてや飢えと乾きに斃れていった英霊たちのことをおもうと、ここは豚の出番ではないことは明白なので今回ばかりは残念ながらあきらめることにします。
ま、それより、豚より、なんといっても肝心なのは財宝です。
村の男に尋ねてみると、隣のポロ島には日本の兵隊がたくさんいたから、お宝はたぶんあっちだろうとのことでした。
隣の島といっても橋でつながっているからバイクで移動できます。
一ミリたりとも信頼することの出来ない情報だけれども、とりあえず行ってみましょう。
つづく
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