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帰ってきた特派員報告

2004年に沖縄移住しteacupブログ開設→gooブログへ引越し

ミネの危機、偶然の出会い

2021-11-08 14:44:00 | 
朝、バッバが「今日はチューリップを植えましょう」と言った

うちは冬の日当たりが悪く、チューリップを育てるのは難しいので

「うちの庭じゃあ植えても開花しないかもしれないよ」と優しく諭した

認知の人にダメを言うと逆上して双方にストレスを抱えることになるからだ

「あたしの部屋の前は日当たりがすごくいいじゃない」

でもそこにはミネの犬小屋があるので

「ミネはどうするの?」というと

「どこかよその家で飼ってもらいましょうか」とにやにやした

チューリップに負けるかわいそうな犬

晩飯の食卓でみんなの前でその報告して「もしかしてミネ嫌いなの?」と聞くと

「そんなことあたしが言うわけないでしょう、ふざけないで」

という感じでバッバからまだらボケを食らったミネであるが、そんな彼に凄い出会いがあった

近所のドッグランでとてもよく似た白柴を発見



2頭はすぐさま駆け寄り、俺がオマエでオマエが俺で


あまりにも顔や色味がそっくりなので

飼い主の女性に、ミネは群馬生まれなんですよ、と言ったら、えーーーー!ウチも群馬です!

もしかしてなんとかファームですか? えーーーウチもです!きゃーーーー!!

というわけで兄妹であることが判明

血を分け合ったイナリちゃんとミネは、お互いにお尻の匂いを嗅ぎ合って、チビクロサンボの虎のように溶けてバターになるくらい、いつまでもぐるぐるとまわり続けました


ああ、もうどっちがどっちかわからない








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みね、現行犯逮捕

2021-03-22 09:53:00 | 
わかっちゃいるけどやめられない、みねの靴齧り

自分でもいけないことをしている自覚はあるけれど、我慢できずに噛んでしまうようだ

かじっている現場を押さえたときは、はっと我に返り「またやってしまった」という顔をする




     この表情でお分かりいただけるだろうか


まぁ、犬のすることなので仕方ないとも思う

ちゃんと下駄箱にしまわないほうも悪いし、なんたってあんなに香ばしくて噛みごたえのあるおもちゃはそうそうないから

噛むたびに毛玉が飛び散る革のブーツは、みねにとってはたまらないご馳走だ

もともとはウサギや鳥を追い回す猟犬なのだから、DNAには抗えないのだろう

なので俺はあたたかく見守っているが




    家人は厳しく取り締まります 違反者講習もやります




春は冬毛が抜け替わる時期

うちは外飼いをしているので、毛の量が多い

ブラッシングをしていると、いつまでも抜け続けるものだから、このままいなくなっちゃうんじゃないかしらと不安になる



        緬羊か、というくらい採れます

一回の量でこれなので、あと二三回集めればもう一匹作れそうですね


違法薬物の捜査で毛髪検査が行われることからわかるように、抜け替わった冬毛には身体の毒や老廃物が含まれています

人間は脱毛デトックスができないので、春に芽吹く山菜を食べると身体の毒気が抜けていいそうです

来月は新潟へ山菜採りに行かねば








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反抗の秋

2020-09-22 11:08:00 | 
取締役から直々に自宅謹慎を命じられるのもすごいことですが

それを無視して個人事業主のように三重県を泳ぐ半沢直樹は現在、次長。

これ、直属の部長は無事なんだろうか。

病んで休職してなきゃいいけど。



だいぶ涼しくなってきましたね。食欲半端なく3キロ太ってしまいました。

運動しなければ、と思うのですがジョギングシューズがないから走れません。

ある日突然、犬のみねが家族の靴を盛大に齧ってダメにしたのです。

どんなに叱っても半沢直樹のように無視、倍返しされるのです。

靴箱にしまえば噛まれないのですが、ふと忘れたときには必ずやられます。

特に長女のがお気に入りなようで、同じ靴を3足も買わされる羽目になりました。

でもこれに長女は満更でもない様子で、かじられた靴を履いて学校に行くのです。

そういうことをしているから靴かじりをやめてくれないんだよ、帰ってきたらちゃんと靴箱にしまってくれよ、と長女に言うのですが、ちっともしまってくれません。

みねと長女がグルになっているから、なかなかジョギングシューズが買えず、したがって俺はどんどん太っていくのです。


       たのむからもうやめて







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犬と汁

2020-06-16 13:38:00 | 
ご無沙汰しておりました。

自粛うんざりですねー。

もう今年の漢字は「粛」で決まりですかね。

そんな中、我が家で一名だけコロナ禍を喜んでいるものがいます。

犬のミネ。

普段は昼間一人ぼっちで寂しい思いをしていたのに、なぜかこの数ヶ月はみんなが家にいるものだからウッキウキ。

柴犬というのは散歩命、飯命ないきものなので、皆がそれぞれ外に連れだしてくれるものだから、毎日がほんとうにハッピーなのでした。

人間側もまた、犬散歩によって自粛中に外出する名分を得たので、気分転換の恩恵に浴することができた。


それにしてもどこへ行っても誰もいなかった。



近所の砂山は猿の惑星のオープニングのように静まり返り、街中はアイ・アム・レジェンド状態。



しかし時間はたっぷりあったのでいろいろな学びも。

おうちごはんが奨励され、メディアが一流料理人の技を流してくれたおかげで目からウロコがぼとぼと落ちました。

そのなかのひとつ、土井善晴先生の技をご紹介。

土井先生は味噌汁の出汁を引きません。

出汁は味噌汁の具から滲み出たものを使います。

ちくわでもキャベツでも、水に溶けない物質はないからです。

ほんだしのような濃厚な出汁は味噌汁には厚かましい、と断言します。

今の味噌はよくできているので、お湯で溶いただけで美味しいから、もっと水くさい味を楽しんでほしいと。

素晴らしい。

なので、ワタクシも作ります。さやえんどうだけの味噌汁。
だけ汁。

まずさやえんどうを冷やします。氷水でキンキンに5分間。冷やしたさやえんどうはぷっくりしますので、この作業は大事です。

せっかく冷やしたのに半量を5分間ことこと煮詰めてさやえんどうの出汁を引き、残りの半量を2~30秒くらいさっと炊いて、お味噌を溶いて、もうできあがり。

だしがらはカレーの鍋にでもぶちこんでしまいましょう。



写真は相変わらずクズですが、お味はシャキシャキ甘く美味です
薬味なんかいりません。さやえんどうの甘味の邪魔になります。
他の具を入れた途端、ダメなやつに変わります。

簡便にして清冽、だけ汁は味の引き算の境地です。


あと、お米はできるだけたくさん研いだほうが美味しいそうですよ。

アシスタント「でもそれでは米の栄養が逃げませんか」

土井先生「今の世の中、お米で栄養を摂る必要なんてありますか」

・・・また一枚うろこが落ちました。





レバーとつくねはタレ、ぼんじりは塩、あとはおまかせいたします







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柴犬ゴルゴ

2019-08-09 12:21:00 | 
柴犬が好きです。

幼少の頃、2頭を飼いつないでいたことがありました。
2頭とも名前は「ミネ」でした。

初代のミネが死んですぐ、どこからか半野良の柴が家にふらりとやって来てミネの犬小屋に居座り、家族のだれかがなんとなくミネと呼んだら尻尾を振ったので、そのままミネになりました。
預かり犬の知らせを電柱に貼りましたがだれも引き取りに来ず、うちでそのまま天寿を全うしました。
今ではありえない話ですが、昭和のころは首輪を付けたままフラフラしている犬があちこちにいたのです。
郊外では首輪のない犬が自然繁殖し、野犬狩りで駆除されていました。

柴犬に似ているといわれたこともあります。
若い頃は高校球児みたいに、きっちりと筋肉質だったんだぞ、と長女に言ったら
「球児? ププ」 「コストコみたいな腹して嘘ばっか」
と、悔しいけど妙に的確な表現でバカにされました。


国道沿いのペットショップにお気に入りの小さくかわいい豆の白い柴犬がいて、仕事の合間に時々眺めに行きます。

ある日、その柴犬を覗きにいったら、眼病を患ってしまっていて、目やにが鼻の下まで垂れ、犬の目やにというのは脂分が多くて黒いものだから、白犬の顔には大変目立ってしまい、その姿は哀れというか、なにか少しひょうきんでもありました。

ほうれい線に垂れる目やにの風貌のせいで、店員たちから「ゴルゴ」と呼ばれるようになっていました。




そんなだから売れ残ってしまって、6ヶ月もすると体躯も少し大きくなってきます。

コロコロと小さくかわいいやつはどんどん売られていくけれど

 隣室のプードルも上階のテリアも居なくなり、哀れなゴルゴはいつもぽつねんと一匹でいるようになりました。

ペットショップで犬を買ったことはないので詳しい事はわからないけど、ネットで調べてみると、半年以上買い手がつかなくなってしまった個体は「引き取り屋」なる闇の存在へ秘密裏に譲渡される、などとおっかないことが書かれていました。
どこかでひっそりと処分されるのでしょう。

かわいそうなゴルゴ、そろそろ後がありません。

引き取ってやりたいのは山々だけれど、現在、柴犬は人気の犬種であり、眼病患いのゴルゴであっても小さい白柴は、カッシーナのソファーくらいの強気な値付けがなされており、とてもじゃないが手が出せません。



翌週、見に行ったら、まだ居ます。
ほうれい線はずいぶん短くなったけれど

狭いケージの劣悪な環境のなかで、三白眼の犬相の悪い顔になっていました。

運の悪いことに、白い毛並みの上にきなこがかかったような赤毛が発現してしまい、ちょっと全体的に薄汚れた感じのせいで、ますます売れない状況に陥っていました。

さすがに店主も弱気になったらしく、大塚家具の椅子くらいの価格に下落していて、こんくらいならなんとかなりそうかもしれない、と思いました。

うちに帰り家人に今までの推移と危惧されるゴルゴの将来を説明し、

「なんとかうちで飼えないものだろうか」と提案したら

「飼ってもいいけどゴルゴはやめて」っつわれました。


翌週、すでに売られてはいまいか、引き取り屋は来てはいまいかと、はらはらしながら店へいったら果たしてゴルゴはちゃんといて、あろうことかニトリのちゃぶ台くらいの値段で叩き売られていました。

動物を値段でどうこうするのは気持ちが悪いのですが、本音をいうと「やったぜ!」という展開です。


こうして無事、我が家に引き取られることになったゴルゴは、帰りの東名高速走行中に壮大にゲロを吐いたり、家に着くなり大脱糞したかと思えば、それをいきなりバクバクと食糞したものだから、その光景を玄関で目撃した長女がヒッ!と小さく叫んで

あたし駄目、こんなの飼えない

と、ようやくたどり着いた難民がイミグレーションでまさかの入国拒否みたいな、すったもんだはありましたが、サークルをぶち壊して壁に穴を開けたり、ゴキブリを追い回したりしながら、なんとか今日も平和に暮らしています。




長女と和解し、引っ張り合いを楽しむニューカマー。名前はゴルゴ改め、やっぱり「ミネ」

うんこは前みたいにバクバクとはいきませんが、目を離すとテキーラをひっかけるみたいに一口パクっと食べてます。
食べたあと「やっぱりいけませんよね」みたいな上目遣いをするので胸が苦しくなります。

犬バカと馬鹿犬も、それなりにうまくやっているようです。






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