goo blog サービス終了のお知らせ 

帰ってきた特派員報告

2004年に沖縄移住しteacupブログ開設→gooブログへ引越し

ひとり遣欧使節が行く 7 旅メモ スッビアーノ

2024-07-22 19:28:00 | イタリア
キャンティへ行く前に、ちょっと寄り道だ

フィレンツェから南下すること6時間、人口6000人のスッビアーノ村に到着



1ユーロが174円の円安でも、4千円台で泊まれる貴重なホテル、チェンノ



一階に味わいのある店があるが、お目当てのレストランがあるから今夜はここでは食べない

チェックイン、部屋は2ndフロアーに案内される


イタリアの2ndフロアーは3階だ

エレベーター無し、ワイン満載のトランクを運ぶ

ヒイヒイ



階段の踊り場で、先代の主人が憐れみの眼差しでこちらを見ていた

すんません、お世話になります


えええええーーーー (宮川大輔)

まさかのエアコン無し、トイレシャワー共同

気温38℃だよ?

虚無の扇風機が首を振る



もう、こうなったら飲むっきゃねぇ!

お目当てのレストラン、Camere


こんなド田舎に、車を飛ばしてまで食べに来る価値のあるレストラン

ミシュラン常連の店がひっそりとあるのだ

日本のガイドブックには載っていないけど、ここにはぜったいに来てみたかったんだ



数十年変わらぬ風情ある佇まい



でた、お決まりの英語無しのメニュウだよ

ここまで来て皿の選択を失敗するわけにはいかない

かといって、考えずに感じる怪鳥音はミシュラン店では使えない

ようやくこれを使う時がきたようだ

Googleレンズで翻訳だ!



え〜と

すみません、「煮た肉は冬に続きました」をひとつと「残り火」を




あと、「偉大な原則」と自家製パスタをください

ワインはハウスワインで一本


バローロの赤をゴビゴビと飲んだら

もうわたしどうなってもいい、という気持ちになった

というか、煮るなり焼くなりどうにでもしやがれ、って感じだな



「残り火」は熟成が進んだ超絶美味い肉
火の通し方が絶妙で、いつまでも噛んでいたい肉



「偉大なる原則」は伝統的な製法のサラミとプロシュートだった

ああ、ワインが止まらない



女主人は英語は全く通じないけど、

さあ、どんどんお食べ、うちのパスタは世界一よ、といった (に違いない)

本当にどれもこれもが美味しくて、カリオストロの城のルパンみたいに、がっついて食べていたら

ティラミスがサービスで出てきた

紅の豚は「あばよ、また来るぜ」と言って満足して夜の町に消えていった




宿に帰り、窓を開けて寝たら、蚊に十数箇所刺されて本当に豚の顔になった






コメント (2)

ひとり遣欧使節が行く6 旅メモ ジェノバ→フィレンツェ

2024-07-19 17:50:00 | イタリア
ジェノバからフィレンツェへ
今日は地中海の海岸をひたすら南下していく


フィオデマルミというところで茅ヶ崎海岸のような景色を見つけ、海に飛び込みたくなった



つ、冷てぇよう 今年初の海水浴だ

いつの間にかゴリラみたいな体型になってるけど、この数年で何かあったのでしょうか

泳いだら腹が減るなー
海辺のレストランでスパゲッティでも食うか

またか、、メニュウは例によって手書きのイタリア語だ
田舎では英語が通じないし、手書きはGoogle翻訳も使えない

こういう時は考えるな、、感じるんだ、、、

目を閉じて紙の上で指を滑らせ、感じたところで秘孔を突く

アタァ!! (怪鳥音)



よっしゃ大当たり!

熱っつあつのペペロンチーノの上に、冷たいスキャンピの刺身
これは真似しよう (でも何を指したのか覚えていない阿呆)

学生街のまぜそばみたいにかっこんだら、胃の中が地中海でいっぱいになった



遠くローマまで水を運ぶ水道橋が見ながら、ふと後楽園の方の水道橋を思い出していた馬鹿がいた


ピサに寄ろうと思ってたけど、眠くなってきたのでやめた

行ったところで、どうせ斜塔が倒れないように手で支えるんでしょう
そのくだらない写真をどうするの?
くだらないブログにアップしても誰も見ないよ?

などと言い訳を考えながら、ひたすら車を走らせる


4時間後、ようやくフィレンツェ到着!
今夜の宿はここか 刑務所みたいなところだな
夜露をしのげれば、もうどこだって眠れるよ


とはいえ、晩飯は気を抜けない
なんたって、肉食の街フィレンツェだからな

お目当てのレストランZAZAは長蛇の列ができていたので、却下

行列してまで物を食べるのは、救世軍の炊き出しと崩壊直後の共産圏のパン屋だけでいい



大聖堂の前で人だかりができていた


人形劇かー、イタリアの人はこういうの好きだよね
日本ではとんとお目にかからなくなったけど、ここで浄瑠璃やったらウケるんじゃないかしら


肉を食うならここ! 
第二選択のヌッティは、イタリア在住の叔母のお勧め
ナイフがやる気を見せています



でけぇ! どーんと1.3キロあるけどペロっといけました

どうりで体型がゴリラになるわけだ



店の前にはメディチ家の屋敷跡がありました



紋章は丸薬、その昔ヤクで大儲けしたってわけだな←違う

その夜は牢獄ホテルで丸くなって寝た



翌朝、郊外の革工場を訪問

今日のお仕事なのです


ペローニ家の3代目、マルコとマウリツィオが営む革工場

フィレンツェはとにかく肉をたくさん食べるので、革製品が栄えたのですね



代々受け継がれてきた道具たちには、威厳さえ感じます



マウリツィオが職人魂を見せます


 
家人にどうぞ、とペンケースを作ってくれました

お、おでにも作ってくだせぇ!


チッ、しゃぁねぇな
お前のは14ユーロだ




革製品文房具が好きな人にとっては


2階はお宝の山です



ペローニさんの革製品って日本にもファンが多いんですよ

今後も何かとよろしくお願いしますとお別れをして、さあこれから憧れのトスカーナ地方に移動だ



コメント

ひとり遣欧使節が行く5 フランス モナコ ジェノバ

2024-07-17 17:13:00 | イタリア
おはようございます

朝早く出発してフランス入り
今日は午前中にお仕事だ

エスプレッソの国からカフェオレの国へ
クロワッサンは地元のパティスリーパリの方が美味いなー
在日フランス人もそう言ってた



しかし乳製品となると、圧倒的な差を見せつけられる
ダノンのヨーグルト、濃くて草の香りがしてほんと最高



ちょっと寄り道してモナコへ



このカジノ、もしかして007のカジノロワイヤル?

あの映画を観たときのことは忘れない
午前中から酒を飲んで、立ち食いそば食べて、映画館に入ったら5分で寝てしまったんだ



セレブさんずらりと停泊中

俺、船舶一級免許持ってますんで、いつかはこんな高級なクルーザー、すんません恐ろしくて近づけないです

尻尾を丸めて退散、イタリアへそそくさ帰る



ベンジーナ、ピアノ! (ハイオク、満タン)
それは初めて覚えたイタリア語



ルパンの車もここでは普通に現役です



ジェノバ到着 ジェノベーゼパスタを食べにローマ法王もやってくる店
ゼッフィリーニ



なんじゃこれ、ラムネか?



水をかけるとヘビ玉みたいにムクムクと伸びます



ウエットティッシュの出来上がり
これちょっと欲しくなったけど、結局穴からシュッとするやつしか使わなくなるのことは明白だ



それにしても素敵な店だ、柱のモザイクが綺麗



イタリア人は、いちいちこういう可愛いことをする


うちの味と似てる!

昔、ばあちゃんがこの店に来た時に、厚かましくもソースの作り方を聞いたらしい
やめてくれよ恥ずかしいなぁ、と当時は思ったが、今となってはありがとう、ばあちゃん!

そんな我が家のジェノベーゼソースのコツは

*EVオリーブオイルはあまり使わない 仕上げにちょっとだけ ほとんどは太白ごま油
*チーズはペコリーノとパルメザンのミックス
*バジルは若葉の小さいものを湯通しして
*松の実は煎ってから
*塩は後入れ



モハメド・アリ



法王さん


ヘミングウェイ

いろいろな人々に愛されてきたゼッフィリーニ
次は大人数でいろんな皿を試してみたい


イタリア人は本好きなので、街中に小説の自販機があります



なので、そろそろたまってきた洗濯ついでにイタリア語で読書をしてみるか

(嘘です ブログ書いてます)

コメント

ひとり遣欧使節4 旅メモ バローロ→サンレモ

2024-07-17 14:54:00 | イタリア
今日も移動日、ぶっ飛ばすぜ
イッテミヨー


とはいえ、ここはバローロ、のどかな葡萄畑とオリーブ
風景そのものが世界遺産なので、のんびりいきましょう



カヴール城 ここの伯爵がワインの品質を向上させ、バローロといえば
「王のワインにしてワインの王」と言わせしめるようになったとか


その城下のワイン屋のおっさんが、例によってこれ飲め、あれ飲め、と熱く語る



日本の王もさりげなく鎮座していた


これは! という一本に出会って購入するも
ろくに調べもせず、旅の途中に飲み干す失態


港町サンレモに到着
一方通行の多い通りで、前後ミリ単位の路上駐車と気温38℃に心がすり減る


そんな時は冷房の効いたブティックに避難 
お、GUCCIに芝犬が
飼い主にミネの写真を見せたら「こんな白いのシバイヌじゃねえ」といわれた
プンスカ!  てめぇ、表出ろ


港のレストランは大賑わいだ


どこにでもも犬がいるね



地元民おすすめのシーフードレストラン エルビリ



女将さん「黙ってこれを飲みなさい」
はい。そうします。


いったい何本飲んだかしら
もう数えるのはやめた


タコのマリネは栗のように甘く
パスタのような歯応え
君はいったいだれだ


安定のボンゴレ 味と香りの深さがキリっと冷えた白ワインにとてもよく合います

でも木更津のアサリとどちらかを一生食べるとしたら、と問われれば俺は酒蒸しと日本酒を選ぶね
縄文人のDNAがそう言った


ああ、でもこのピザなら週一で一生食べられます、すみません



結婚式の二次会でしょうか
フニクリ、フニクラ、フニクリ、フニクラ
さあ、輪になって踊ろう



その時の俺の心象風景

疲れているようだ、はやく寝よう





コメント

ひとり遣欧使節が行く3 旅メモ ガーヴィ→アルバ

2024-07-16 19:07:00 | イタリア



ガーヴィのホテルの朝

教会の鐘の音で目が覚める


窓を開けると丘の上に城が見えた



朝飯はヨーグルトドリンクをゴビゴビ
濃厚で美味い





城に登ると、ガーヴィの小さな街が見下ろせた


この城は第二次世界大戦中、捕虜の収容所になっていて
アメリカ人捕虜が一人だけ脱出に成功したという



ガーヴィ村のはずれに小さなワイナリーがあったので、訪問した



ワイナリーの女主人がいろいろと試飲させてくれる
真骨頂は黄金色に輝く白ワイン
味わいは濃厚で、肉やクリームソースにも負けない力強さがある


冬にはアルプスの山々が望めるそうだ
一本購入したけど、帰国まで持たないだろうな
イタリアはワイン2杯くらいは飲酒運転にならないので、ハムを食べながらちびちび飲んでるとあっという間になくなってしまう

今日は移動日だからまあいいか
(良くはない)




アルバ到着 城壁に囲まれた、これまた小さい街



アルバはトリュフで有名
10月にはトリュフ祭りが開催される美食の街



店に入ると、ほれ食え、あれ食え、もっと食え


ポルチーニが100gで10ユーロ(1470円)だ
蒲田のカルディで10g 1,000円はするから、ついつい買ってしまう
円高の頃に来たかったな


街中でも、あちこちにテーブルが置いてあり、ほれ飲め



ほれ食え、とがんがん押してくる

どれもこれもが美味いのだけれど


メニューがイタリア語、しかも手書き

じぇんじぇんわかりませーん、ごめんなさーい


自分が美味しいもの食べてるのに、何を食べているのかわからないって
ある意味、拷問だ



マネキンはパンツ履いてないし



2000年前のローマの遺跡がベンチがわりに野ざらしになってたりと

いろいろ異世界感はあるけれど


路上でおしゃべりしながら美味いもの食べて



サッカー観ながら美味いワイン飲んで
人生をのんびりすごしているアルバの街は嫌いじゃない



イタリア3日目にして、ワインを5本空けました

だって美味しくてやめられないんだよ

誰も止めてくれる人いないし

ここに住んだら、ぜったいダメ人間になる

というか、もうなっている

でもやるんだよ!




コメント