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今日の商店会長 (早稲田商店会相談役 安井潤一郎)

日本でただ一人、商店会の会長現職で衆議院議員になった、早稲田商店会前会長日記。公式ホームページは左下ブックマークから。

4月10日・杉村太蔵議員と乙武洋匡君

2006-04-10 23:55:36 | 商店会長のコメント
杉村太蔵議員が小泉総理に結婚の報告に行ったあの日、代議士会で一緒になった太蔵議員から「彼女に会ってもらえますか?」と言われ「今度一緒に食事しよう」と答ました。

その食事会を今晩、六本木の御膳房という雲南薬膳料理のお店で開きました。私と女房、倅(せがれ)夫婦と早稲田商店会事務局長の久保さんと特別ゲストに「五体不満足」の著者の乙武洋匡君をお呼びして開催しました。開催という程大袈裟なもんではありませんが太蔵議員と綺麗で可愛い、お人形さんのようなフィアンセをお招きしての食事会、美味しくそして楽しく過ごしました。

太蔵議員が一生懸命頑張っているニート、フリーター対策と新宿区の教育委員会の非常勤職員になり、大学に入り直して教職課程をとっている乙武君との連携は必ず素晴らしい成果を生み出す事を確信して今日の場をセットしました。

26歳の杉村議員、30歳になった乙武君、二人よりほんのちょっとだけ年上の私の3人は話が良く合います。まあ可愛げのないあの二人は「合わせた」と言うでしょうが、具体的な活動を続けて来たという自負を持っての話は互いに触発され、今後、いろいろなアイデアが出てくるような気がします。

乙武君と早稲田商店会との関係は彼が1996年に早稲田大学に入学した時からになります。彼の著書「五体不満足」の後半の「多士済々」の章に早稲田の商店会と私の事が書かれていますので、どうぞ御覧下さい。

この御膳房というお店は2003年にコミュニティビジネスの視察でイギリスに連れて行っていただいた時に御一緒した「大地を守る会」の社長の藤田さんのお店です。今後は商店会と「無農薬野菜、食品のデリバリービジネス」との緊密な接点が必要になる時が来る様な気がします。

4月10日・アトム通貨、府中刑務所

2006-04-10 17:58:14 | 商店会長のコメント
今期で3回目を迎える高田馬場、早稲田を舞台にした地域通貨、エコマネーのアトム通貨事業が4月7日からスタートしました。今年はその事務局役を学生40名以上で組織されるアトム通貨事務局さんが担ってくれることになりました。新しい地域通貨、まちづくりの実験場になるかもしれません、楽しみにしています。

朝10時40分から早稲田大学の国際学術センターの井深ホールを会場にした新入学生の皆さんを対象のアトム通貨事務局さん主催のセミナー「早稲田のまちの歩き方」の第一部の講師をさせていただきました。井深ホールは御存知、早稲田の大先輩でソニーの創業者、井深 大(いぶか まさる)氏の名前を冠した施設、そこの壇上でお話させていただくのは誇りです。

月曜日の午前中の催しでしたので集まられた人数はさほど多くはなかったですがスタッフ役の皆さんの熱意は強く感じられたセミナーでした。キッチリお話させていただきました。評価は良かったのでは、と思いました。

講演終了後、慌てて永田町に駆けつけました。12時55分集合の一年生議員の集まり、83会有志による府中刑務所視察見学会に参加です。議員会館前からバスに乗って府中刑務所へ。もちろん初めての経験です。

施設内見学の前後に説明と質疑応答の時間が設けられていました。「出所後の再犯率は?」という質問に「3年以内に刑務所に戻るのが30%、5年以内が約50%です。ただ日本の法律における初犯というのも若干複雑で、刑の重さにより差異はありますが普通、最初に罪を犯した時は起訴猶予、2回目が執行猶予、3回目が実刑になります。そこからの再犯率ですから諸外国の数字とは違いが出ます」とお答えがありました。

「受刑者の家庭環境は?」という質問に「少年院で見ると両親が揃っている家庭は半数もありません。その延長線上にある刑務所も同様であると考えられます。『豊かさの中の非行』という言葉がマスコミ等で流れていますが実際は貧しさが犯罪を犯す因子の中に大きくある事は事実です。」というお返事をいただきました。

参加された13名の皆さんはそれぞれにいろいろな事を感じられたと思います。私は受刑者の眼差しに悔悟と贖罪の気持ちが感じられない、ここにいる何倍もの人達が被害者として辛く、悔しい思いを味わったのだ、そう強く感じた自分自身の感性に複雑な思いを持ちました。また何か大きくて重いものを背負った様な気がします。