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おばさんファッションは何故購買需要があるのか。

2024年02月29日 | シリアス
【日本育ち女性は傷ついている】

ボディラインがまったくわからない、だるだるのシルエット。

女性らしさを連想させない、ベージュやカーキといったアースカラー。

胸の谷間どころか鎖骨も見えない首周りのデザイン。

二の腕をしっかりと隠す袖丈、生足を見せない裾丈。

お尻をすっぽりと隠す丈のトップス。

おしゃれというよりはもっさりとしたボーダー柄。

これらは

「ダサい」

「おばさんっぽい」

と言われやすいファッションの特徴です。

(アースカラーやボーダーにもおしゃれなのはたくさんあるが、ここで言ってるのはそうじゃないそれ)

殿方の支持率は低いのは言わずもがなで、おしゃれ女子からも大して支持されません。

しかし。

これらダサ・おばさんファッションは沈黙している多数派女性に安定して好まれ・そして売れているからこそいつでも作られ売られているアイテムでもある。

日本女性はセクシーファッションとは真逆の、性の香りどころか女らしさが全く無いこんなファッションを好む層が多く存在しているのです。


百貨店やファッションビル、おしゃれ路面店ブランドが全てじゃないからね。

ファッション通販、スーパーの婦人服売場、激安アパレルショップ、そんなところで密やかにいつでもこういうファッションは売れている。

しつこく書きますが、ダサいには需要があるのです。

それはなぜなのか。

私は長年

「こういうのが大好きな人もたくさんいるんだな」

と単純に考えていたんだけど、どうやらそうではないらしいのです。

アパレル業界のレディー達に異口同音にこんなことを教えていただきました。

日本女性は世界一セクシーファッションが嫌い。

嫌いといってもそれ自体を嫌悪しているよりは、性被害に遭いすぎてそのトラウマで女性らしさや色っぽさを全て怖れている。

性被害にあいたくない、性的に見られるのが恐ろしい、だから女性らしさ・若さ・セクシーさを連想させない、いわゆるおばさんファッションに助けを求めている。

日本女性は自分は性被害にあったことがないと語るけれど、街や電車で痴漢被害にあったことがない女性はめったにいない。

自覚していないけれど深く深く傷ついていて、それが選ぶ服に現れている。


これは目ウロコぽろぽろというか、すごく納得したのです。

私が知っている例で話すと、小学生の時ある友達が急に少女漫画のちょっとセクシーファッションに強く嫌悪感を示すようになったことがある。

変身ヒロインの谷間見せ(少年漫画じゃないのでほんの少しだけど)コスチュームとか、制服ヒロインのミニスカートとか乙女チックな私服に。

それまでは意識せずに

「この漫画面白い!」

「○○ちゃん(ヒロイン)可愛い!」

ってきゃっきゃしてたから小さな違和感があったんですよね。

で、その理由はその子が本屋で見知らぬ成人男性につけ回されて恐怖体験をしたからだった。

気持ち悪すぎて、そしてあんなに幼いのにすでに世間の刷り込みがすごくて、自分の女体が悪いって責めてしまったんだろうね。

服もパンツスタイルしばりになっていって中学の制服(当時はスカートしかなかった)をとても嫌がっていた。

なんとも悲しい話だと思う。

こうやってねー…つながっちゃうんですよね、色々と。

とはいえ

「セクシーファッションは狙われる」

ともすれば

「だから自業自得」

と加害者を擁護するような無意識の刷り込みは現実とは違っていて、実際はセクシーファッションよりも

「地味で大人しくて弱そう」

なファッションの方が性被害にあいやすいそうです。

性被害者が実際に着ていた服の展示会なんてありましたが、どれも地味で中性的で、セクシーとは程遠い格好ばかりでした。

制服着てる女の子が狙われやすいのは制服=若い=幼い=弱い、の方式で実はセクシー関係ないんじゃなかろうか。

幼女も恐ろしいほど狙われますからね…ううう気持ち悪い。

何を選び、着て、生きていくのか。

そこには悲しい歴史が全部つまってる。

そんな辛い現実の話でした。








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