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私が嫌いになれなかった『トウ・シューズ』の悪役ヒロインたち。

2021年01月31日 | 言いたい放題
【バレエを習う少女たちには現代でもバイブルらしい】

前回(→・私が愛した『YAWARA!』の悪役ヒロインたち。)に続いて、私が愛した悪役ヒロインシリーズ。

ですが、何度も読み直した『YAWARA!』と違って今回の作品…水沢めぐみさんの『トウ・シューズ』は少女時代に読んだだけだったので、悪役ヒロインたちを愛する余裕は幼い私にはなくて(笑)。

嫌いにならなかった…憎からず思っていた二人の悪役ヒロインについて語ります

1997年~1998年に連載されていたという短い連載ですが、読み応えたっぷりのバレエ漫画。

多分今でもバレエを習う女の子たちにはバイブル的な漫画なんじゃないですかね。

バレエといえば、何度もこのブログに書いている気がしますが、小学生時代はバレエ習ってる同級生にバカにされていた。

運動が苦手でダサくてぽちゃぽちゃボディーでな。

なので長年そのコの思い出が強くてバレエ習う女の子にネガティブなイメージを重ねていた。

性別でも外見のカテゴリーでも人種でもそうだが、ひとくくりにされちゃうもんなのよね。

まあ私のその偏見は、大人になってバレエ教室に通う女の子たちに講師と勘違いされてあいさつされまくるうちに、

「彼女たちは私に無礼をはたらいたあのコとは全く別人で、一生懸命頑張る幼い人たちなのだ」

とそのまま受け止められるようになりました。

今では

「この教室から未来のタカラジェンヌが生まれるかもしれない…」

と温かい気持ちで見ています。

バレエを頑張ってるお嬢さま方、ぜひ宝塚受験も一度考えてみてね←おい。

さて、というわけで今回言いたい放題するのは水沢めぐみさんの『トウ・シューズ』に登場する悪役ヒロインたちです

※トウ・シューズ全5巻完結(アマゾン)

文庫本とか完全版とかないのか…さみしい…。

【最後の最後で好きになってしまうライバル…長谷部涼子】

この漫画は初期まっったく嫌なキャラクターがいなくて、おいおいマジかよ~と思って読んでいましたが、最初に現れる悪役こそが涼子さん。

黒髪ショートカットのつり目なクール美人、取り巻きの女友達をいつもはべらされている…というお決まりのライバルキャラで大変わかりやすい。

主人公の森野くるみちゃんに嫌味を言いまくったり笑いものにしたりと

「あるある~」

な嫌がらせオンパレードで、大人になった今では

「なんて子どもっぽくておバカなんだ…かわいいな」

って思えるけど、少女の私には

「なんて嫌なキャラなんだ…」

でしかなく。

モテキャラ・一臣くんに片想いしていて、嫉妬に怒り狂う場面なんかは

「なんて安っぽいんだ…おじさんの喜ぶ女キャラそのものじゃんか…」

と今なら思うけど、当時はわからず。

水沢めぐみさんの漫画はヒロインに苦労させるのが特徴で、この作品でもそう。

涼子さんは基本的にくるみちゃんに余裕で勝つ、という流れで物語が展開していきますが…ヒロイン役をオーディションで勝ち取ったあたりから涼子さんに試練と苦労がやっていきます。

そりゃそうだ、ヒロインを演じるのは楽じゃないし、先生にダメ出しされる率も端役の比ではない。

まー…日本の先生あるあるな

「それじゃ効果ないでしょ、理論的に教えろや」

なので、私的には涼子さんに同情する比率が多い。

しかしながら涼子さんの踊りや芝居に努力が足りなすぎるのは間違いないので、ぜひ自己愛と傲慢を律するために頑張ってほしかったのだけど、幼く苦労知らずの涼子さんは耐え切れずヒロインを降りて、違うバレエ団にうつるのでした。

「お前…あんなにくるみちゃんのこといじめてたくせに自分はまっとうな指導すら耐えられないのかよ~」

と思ったものよ。

でもそれこそがリアル。

ここでバレエを辞めてしまう人も現実には多いのですが、涼子さんは辞めなかったのでやっぱりバレエが好きだし才能がなくはないのでしょう。

弱くて、カッコ悪くて、幼稚で、かわいげもない彼女は悪役キャラを全うして物語を退場する…。

のかと思ったら、最終回(完結編?)で奇跡の大復活を遂げてしまうのだ。

見事に自己愛と傲慢の暴走をコントロールできるように成長し、見事な成果を読者とキャラクターたちに見せつけ…それだけでもカッコいいのに、最後の最後でくるみちゃんに

「あなたの踊りも良かった、くやしいけど」

と言うのだ!

これは反則でしょ涼子さん~。

「大人になったねー…なんて素敵なお姉さんになったんだ」

と感動の嵐です。

彼女が最後にこうなったのは、彼女自身が自分のカッコ悪さから逃げずに付き合って成長した証に違いありません。

登場ラストシーンでホームランかましてくる美味しいキャラ。

【愛らしさと憎たらしさを併せ持った魅力的な悪役・香月杏奈】

体感、物語後半で涼子さんと交代するように登場する悪役ヒロインが香月杏奈です。

主人公のくるみちゃんもキュートで明るく色気のないTHE・王道な少女漫画ヒロインですが、杏奈はライバルキャラでありながらくるみちゃんと張り合うヒロイン力を持っています。

「こ、これがライバルキャラだと?!」

と言いたくなるキュートなルックス、輝く笑顔で自ら話しかけることができるコミュニケーション能力の高さ…。

むろん、バランスをとるように

「嫌だなー…」

要素もあるのだけど、それがすごく上手いんだよね。

「主人公を負かそうと決めているけど、アンフェアなことは一切しない」

「ぶりっこだけど、めっちゃ男前で他のキャラとつるんで悪口なんか言わない」

「気に入らないなーってネガティブな感情をその場でちゃんと自分の言葉で伝える」

カッコイイ女なんですよ、杏奈は!(笑)

涼子さんの取り巻き二人に

「言いたいことがあるなら本人に言ったら?

 あ、そうかー実力ない人ほど陰口が得意なのよね~」

とたった一人で!笑顔で!言い返した場面は胆力ありすぎて

「杏奈…きゅん…

でした(笑)。

実はくるみちゃんのこと大好きなんだろうなーって場面もたくさんあって、嫌いになれないのよー。

ワガノワ・アカデミー=ロシアにある名門バレエ学校。の先生がNHKのドキュメンタリーで

「このバレエの世界にコネはぜったい通用しない、努力・努力・努力しかないんだ!」

「この役をぜったいに手放さないという強い執念がなければどんな端役もぜったいにできません」

と話していたんだけど、

「才能やスタイルだけではダメ」

なことを体現するのが杏奈というキャラなんだろうなーと思います。

杏奈がもしも令和に生きるティーンエイジャーだったら注目されるの好きみたいだからSNSを上手く使いこなして人気者になるかも…。

今ならはっきり書けるよ、私は杏奈が大好きだ。

【その他の素敵ヒロインたち】
 
この二人(と、涼子さんの手下たち)以外は本当にこの作品性格のいい善人キャラばかり。

主人公のくるみちゃんももちろん大好きだし、親友キャラの早紀ちゃんも最初から好きだったな~彼女がコッペリアでヒロインをとった時はすごく嬉しかった。

「まだまだ背が伸びてるから、バレエ続けられないかもしれない…」

と泣いてた早紀ちゃん、ぜひとも宝塚を受験して男役になってほしいよ…。

踊りが上手くてキュートな男役さんにぜひ…。

って宝塚話はよくて。

もう一人の親友・桃ちゃんは恥ずかしがり屋で人によっては

「お嬢さま気取りのぶりっこキャラ」

かもしれませんが、くるみちゃんの人間性を一貫して尊敬し愛してくれた一人なので最後にご褒美があってよかったな~と思います。

桃ちゃんのバリエーションなんだけどむしろ

「素敵なんだけど、好きになりきれない…」

と少女時代に思っていたのは、作中最も才能があり人格が優れた存在として描かれていたはづきさん。

ってのも、モテキャラの一臣くんが好きなので要所要所で嫉妬心がダダ漏れていたからなんですね。

でもはづきさんは、涼子さんと違ってそれを男にもライバルにもぶつけない。

それを

「腹黒いな…」

と思っていたけど、いやいや腹黒いわけじゃなく彼女はとても精神が成熟しているんだよね。

だって男に不安ぶつけたりライバルに意地悪したって自分の評価下げるだけじゃん。

賢い女なのよ。

はづきさんも一臣くんも10代ってことに今は

「なんだと…」

と震えますが…はづきさんもいい子、賢い子。

私は一臣くんに萌える才能がなかったので

「なんで彼がモテるんだろ…」

と疑問。

でも思うけど、ぜったい一臣くんくるみちゃんのこと好みだったんだと思うよ(笑)。

くるみちゃん以上にはづきさんが好みで条件良かったんだろうけど、はづきさんの気持ちがバレバレだから引き伸ばしていたとしか…。

少女漫画だから彼はどちらにも手を出さないでいたけど、これが現実だったら、ねえ?

ヒーローの智也くんは少女漫画王道のケンカ友達→恋人コースでまあ予想通り。

中学生のとき150センチもなかった男の子が長身になるという現実ではまずありえない幻想展開は、あの時代は仕方なかったのかもしれないけど今はう~ん?かなー。

思春期にぐーんと背がのびる人はたしかにいるんだけど、それでも女の子なら165センチくらい、男の子なら175センチくらいがマックスの成長なことがほとんどな気がする。

女の子で170センチ以上、男の子で185センチとかなる人はやっぱり中1時点で160センチ前後くらいはある気がするよ。

私自身も中学でかなり身長が伸びた方だけど、それでも153センチ(うろ覚え)→165センチこんなものです。

やっぱりさー、遺伝子ってあるよ。

希望のないこと書いてすまないが、痩せる・太ると身長伸ばす、は違いすぎる。

最後なんか身長話になってしまったけど、そういうわけで涼子さんと杏奈という素敵な悪役ヒロインのお話でした~。

ここまで読んでくださってありがとうございます

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私が愛した『YAWARA!』の悪役ヒロインたち。

2021年01月30日 | 言いたい放題
【なんてったって本阿弥さやか!】

なつかしのレトロ漫画の中で、私が愛した悪役ヒロインたちについて今回は言いたい放題…しようと思ったんだけど、愛がとまらず

「私が愛した漫画『YAWARA!』の悪役ヒロインたち」

に変えます。

違う漫画の悪役ヒロインは別記事で。

といっても実は子ども時代から好きだったのは最初に書くさやかさんだけで、もう一人はある程度心が成熟(あくまで私の中では、な)してから好きになりました。

というわけで、トップバッターは浦沢直樹さんの傑作『YAWARA!』で主人公・猪熊柔ちゃんの宿命のライバルであり裏の主人公だと私は信じている本阿弥さやかさん!

『YAWARA!』は柔道の天才・猪熊柔をめぐる重厚なスポーツ漫画であり、そしてなにより弱ってるときでも心から大笑いできるコメディ漫画であり、登場人物がそれぞれに成長してどんどん魅力的になる物語でもある。

連載していたのはなんと1989年から1992年ということで、バブル景気・男尊女卑・性的搾取上等の時代を反映している上にお色気必須の成年漫画雑誌での連載だったということで

「おいおい…」

な描写もありますが、根本は人間愛と努力、そして生きることへの賛歌…だと私は思ってるのでぜひぜひ皆さま読んでほしい。

バブル時代(?)は私も経験していないのでよく知らないのだけど、日本全体が成金状態だったため、全国が港区ウェーイ文化だったような感じらしい。

金がありあまってるおじいさん・おじさんがワガママで勝気で傲慢な女の子を好む、というのはよくある話で、

「男を振り回してひどいことする女ほどイケてる!」

って多くの一般庶民も思ってた時代…らしい。

テレビや雑誌でも持ち上げてね。

そんな時代の象徴するキャラクターでもあるのが本阿弥さやかですよ

「ほんあーみ

 ほんあーみ

 ほんあーみーグループ~

のテーマソング共にCMをガンガン流す本阿弥財閥の跡取り娘にして、あらゆるスポーツで優勝した経験をもつ天才少女。

そんなさやかさんが唯一勝てなかったのが天才・猪熊柔であり、

「柔は柔道の天才だが、お前さんはただの凡人だ」

と巻数を重ねるごとに認め、精進し、日本を代表する柔道選手になっていく。

…と、これだけだとすごくカッコイイクールビューティーキャラを想像しますが、さやかさんの魅力はむしろ人間くさくてダサいところだと思う。

傲慢、幼稚、すぐ嘘ついてからかうし、すぐムキになる。

彼女の美しい顔には大きな秘密があるのですが…それはぜひ本編でご確認ください(笑)。

というわけで幼女の頃の私にとって彼女はギャグキャラであり、そのおかしさ・滑稽さがあまりに面白くて

「憎めない敵キャラなんだよな~」

だったんだけど…少女になる頃には

「そうか、猪熊柔という天才がいるから影になってただけで、本阿弥さやかだって稀有な天才だったのか!!

って気付いた。

だって高校生になって柔道はじめた女の子が、オリンピック金メダリストの宿命のライバルになったんだもの。

っていうか柔ちゃんがいなければ彼女が金メダルをとったはず。

まあ、猪熊柔がいなければ本阿弥さやかは柔道をやりもしなかったので、運命…いや、宿命の人なのよね、やっぱり。

聖身女学館(聖心+女学館かな?)はどんなにお金をつんでも単位をとらなければ進級できないって話は笑った。

漫画の方がよっぽど現実よりちゃんとしてるわ~。

個人的に控えめにいってKUZUだと思っているキャラクター・風祭さんと結婚してしまいましたが、さやかさんなら負けず風祭さんに報復してくれるはずだと信じてるよ私は。

【今なら彼女を認められる、アンナ・テレシコワ】

もう一人の悪役ヒロインは、アンナ・テレシコワ。

この名前で思い出せない人は

「ジョディに怪我させたソ連の角刈り選手」

といえば

「あいつか!」

ってわかるはず。

かわいらしさ・人間くささ・かわいそうさを併せ持った本阿弥さやかと違って、テレシコワはもう完全なる悪役。

ソ連、とあるようにソビエト連邦(連載当時は存在していたんだねえ…)の選手で、まー波乱万丈の人生を作中生きています。

氷の女王って言葉がぴったりな冷酷非道キャラとして描かれる。

幼女~少女時代はそりゃー私も大っ嫌いでしたよ(笑)。

体の故障につけこんで怪我させて勝つなんて…しかもあの素晴らしいジョディ(ライバルキャラの一人で、めちゃくちゃいい人)に…。

「そこまでして勝ちたいかーっっ!!!」

って思ってたけど、大人になった私はちゃんとわかる。

「勝てないのなら、明日は望めない、そんな過酷な世界に彼女は生きている」

と。

貧農の子どもであり、才能を見出され英才教育をほどこされ柔道選手になったテレシコワ…。

そりゃー優しさや、礼儀なんてかまってられないよ。

結果が出せなきゃ明日はないのだから。

私がテレシコワのことを理解できるようになったのは、現実の格闘家であるアルトゥール・キシェンコの歴史を知った時。

彼はウクライナの極貧家庭出身で、モデル並みの端正なルックスを持ちながらニコリともしない無表情が通常だった。

「家はなく、瓦礫の中が家だった」

「父親は蒸発、家族を養うためにファイトマネーを稼いだ」

そんなことを知ったら

「そんな辛い人生に耐えてきたら、感情なんか殺しますわ」

と心底理解できた。

※アルトゥール・キシェンコ(Wikipedia)
  ↑
キシェンコまだ34才なの?!若いな~。(2021年1月時点)

彼の通称は「美しき死神」だったけど、こうやって書けば書くほどテレシコワに似ている。

ウクライナもソビエト連邦だったしね…戦争や悪い政治が人の命や心をどれほど踏みにじるのか、という物語に通じる。

さて、こんな言葉をテレシコワ本人に言ったら激昂されそうだが

「アンナ(テレシコワの名前)…かわいそうだな…」

という視点を持ってみると、漫画の見え方が全く違ってくるのです。

「ジョディの仇~!」

と燃える柔ちゃんに負かされたテレシコワは、心に赤黒い炎が燃え上がります。

それが昔は

「ほんっとにお前は気色悪いキャラだよな!」

でしかなかったけど、過酷な人生に凍らせるしかなかった彼女の心に、融けるキッカケになったと思うんだよね。

天才・猪熊柔に負け、

「くやしい!

 ぜったい次は勝つ!」

って心の炎を取り戻したというか。

生きるためだけじゃなく、心の渇望を感じるというか…。

というわけで昔は嫌いだったけど今は好きなキャラなのです。

浦沢直樹さんは賢い方で

「売れる漫画を描かなきゃならない」

と最初から意識していたそうですが、漫画が愛されていくうちに変化して、社会派な面も出てきたのかな?と素人は思ったりする。

あと、あれだ。

アンナ・テレシコワが残酷で暴力的なのは、国家や所属団体に彼女自身がそういう仕打ちを受けていたからなんじゃないだろうか。

虐待と構造の連鎖。

(現実のキシェンコは今でも同時代の選手とにこやかに交流されているので、やられたから必ず連鎖するってわけじゃないんだろうけども)

【悪役以外の好きなキャラ】

悪役じゃないけど、大好きなキャラの一人は富士子さん

彼女も書こうと思えば1記事まるまる愛を叫べる。

真面目でお堅いからこそすごく面白くて富士子さんが出てくるシーンは基本笑えるのですが、その歴史は壮絶。

彼女は血と汗と涙を捧げてプリマになるべくバレエレッスンに人生のほとんどを費やしていたのですが、身長がのびすぎて(175センチ。アニメ版だと180センチ)バレエを辞める。

「血染めのトウシューズ」エピソードはぜったいぜったい漫画で読んでほしい。

でも彼女は柔道の才能が開花し、オリンピック銅メダリストまでになる。

というか、さやかさんと互角にまでなるのだ。

すごい!

彼女の努力や才能は何も無駄にならなかった、という素晴らしい物語で大好き。

他はやっぱり王道に強くてしなやかな女性キャラが大好きで…。

女三四郎・山田香(ソウル五輪で銅メダルをとったという山口香さん?)

ベルッケンス(ベルギーの美貌の世界女王)

クリスティン・アダムス(バルセロナ五輪で富士子さんと戦った金メダリスト)

このあたりが好きだな~。

ジョディももちろん好き。

三葉女子短大チームは全員好きだな~ギャグ要員のまりりんも。

キョンキョン(日陰今日子ちゃん・36キロ)のエピソードは今思い出しても涙がボロボロ出ちゃうくらい大好き。

全巻ほんとに面白いので、ぜひ皆さま読んで!

読んだことない人も、昔読んでた人も!

熱く布教して終わる。

※YAWARA! 文庫版 コミック 全19巻完結セット 小学館文庫(アマゾン)

文庫版買っちゃおうかな~。











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DADADA☆ダークネス。

2021年01月29日 | シリアス
※今回はちょっと全体的にネガティブかつ、うじうじした記事になってしまうかもしれない※

【自己愛、無知…なるほど】

中二病ってwikipediaの項目があった(笑)。

「思春期にありがちな自己愛に満ちた空想や嗜好などを揶揄したネットスラング」

ですって。

※中二病(Wikipedia)

さて、心の中の中学2年生が大暴れしている時代に好みがちだった言葉のひとつがdarknessなわけですが、改めて辞書ひいてみると…。

・暗さ、闇、暗黒

・夜、夜間

・色の黒さ

・無知

・邪悪

・秘密

・あいまい

・盲目

…だって。

「無知」がグサっとくるね

そう、幼さはとは無知さ…。

まーでも…年齢的に立派な大人になったから思うことだけど、数字や加齢がイコール精神の成熟や悟りには全くつながらないね。

その人の個性、そして体験…おかれた環境…多くのことが心の成長に作用している気がする。

さて。

なんで今回こんなダサいタイトルにしたかというと、色々あってズ~ンとくるものがあったから。

読んでくださる皆さまが不快にならない文章を心がけますが、ちょっと日記(っていうかおそうじノート)だけじゃなくブログでも書かせてね。

(関連過去記事→・おすすめ!お掃除ノートのやり方。

【無理やりポジティブ、はもう求めない】

しかし、落ち込んでるときのオーラというかエネルギー作用ってすさまじいよね。

つけ狙われやすい、アクシデント起きがち、なぜか電子機器トラブル起こりがち…。

なぜなのなぜなの~

こういうのは生活の知恵的も

「あるある」

だろうし、スピリチュアルなどでも言われること。

スピリチュアルや自己啓発の多くはいかにも近代日本文化らしく

「ネガティブは悪!

 ビー・ポジティブ!

 自分の機嫌は自分でとるんだ~!!」

と迷える子羊たちに教え、真面目な子羊たちは

「自分の機嫌とらなきゃ、とらなきゃ…」

とトンチンカンな対処法を必死に試した結果ある者はエネルギー切れを起こし、ある者は

「きええええ―――!!!!」

ってキレ散らかした後エネルギー切れを起こし…。

2011年(このブログを私が始めた年)の私ならどう言うか知らんが、2021年の私はもうポジティブ!は自分にも他者にも求めない。

「これが不幸だと本人が思わなければ不幸は存在さえできない」

なんてのはある程度恵まれて健やかな状態の人がいうトンチのようなもので、

「辛いって思っちゃいけない、感謝しなきゃ…」

って頑張ってきた果てに現代まで不幸が連鎖してるのが日本じゃないですか。

世界中なのかもしれないけど。

ちょうど今日も夜に映画がテレビ放送される『エヴァンゲリオン』(ヱヴァンゲリヲン?)も

「正体がわからないからこそ辛く苦しい」

世界だよね…私はそう受け止めているのです。

辛いもんは辛いし、苦しいもんは苦しい。

発生しちゃった限りなかったことにもできないし、消滅もできない。

できるのは消化・昇華なのだと思うから。

まずは受け入れる。

自分は感じることを心でOK出す。

「自分、なんかモヤモヤしてるな」

「ザワザワしてるな」

「うわーメラメラしてるような怒り!」

オノマトペ=擬音から始めるのは楽だなー。

【悲しいなったら悲しいなぁ(ドルマゲス)】

実際に、命を脅かす危機に陥っているのに、

「そんなものはない!」

「巨悪にみんな騙されてるんだーっ」

ってアレになっちゃうの…なんでなんだろうなあ。

ええ、新コロのことです。

いや~…固有名詞は出せませんが(当たり前)、とある閉鎖社会で慕われるセンセーがそれだったことが判明し、私も周りも恐怖に震え上がりました。

ひとつだけ言っておくとスピリチュアル・自己啓発の人ではありません。

その人は弟子っていうか生徒がたくさんいて、その人のことを信じて実行しちゃいそうな素直な人がとても多い。

そんな影響を与える立場の人が

「コ○○はただの風邪!」

「自分に従えば全部治せるっ!」

「みんな騙されているだーっ」

ってマジで話し、SNSで拡散してるらしくてもう皆大ショック。

まあ…正直なこと書きますと、私は素直で無防備な生徒さんたちよりある程度は警戒心があったので新コロ怖いになる以前からこのセンセーに

「ん??」

って思うところがたくさんあったんだ。

断定口調が多すぎる、仕事が雑、

「それはお前さまが決めることではなかろう?」

ってことを決め付けるなど。

あと

「思想強いな~っ」

って本や雑誌がたくさんあったこと、何よりも

「これで臭いって感じないのかね?」

と私は思ったくらい日々の掃除がいい加減だったこと。

私はド近眼ゆえ鼻がわりと聞くので過剰反応かな~とも思ってたんだけどさ。

でも生徒さんたちは信用しているし、

「彼ら・彼女のことは私がどうこう言う問題じゃないわな」

って。

それがこれだもの…恐ろしい…恐ろしすぎる。

【弱い人なのかもしれない】

今検索かけてみたんだけど出典が見つけられなかった…んだけど、書かせてね。

有名なヤフー知恵袋かなんかの回答で、

「陰○説に傾倒して現実を見ようとしない人が理解できません。

 彼らは何を考えているんですか?」


って質問に対して賢い人が

「世の中は不条理なことだらけで、天変地異などなんの罪もない人が命を落としたりする悲しいことはある。

 けれど繊細な人・弱い人はそんな現実が辛くて受け入れたくないのです。

 なので、あの天変地異は人工的に引き起こされたものだとか、闇の巨大組織が善良な自分たちをはめようと画策してるという荒唐無稽な物語を求める。

 悪者を設定することで彼らは受け入れがたい辛い現実など存在しないと信じたいのではないでしょうか」


…と、こんな回答していたという。

昔この回答を読んだとき、理解できなかった過去の色んなことがつながった気がした。

点と点がつながって線になって…ってあれ。

あー、あんなに猛々しく強い口調と態度なのに、あの人たちは弱いんだ。

(ここはあえて弱い、を採用してます)

だから現実に立ち向かったり、自分の怯えや不安を受け入れなれないんだ。

とね。

「弱い犬ほどよく吠える」

ということわざは、世界各国同じ意味の言葉が存在しているという。

そうだよね…強い人はわざわざ強いアピールなんかしない。

成功率100%アサシンが中二病口調で

「俺を怒らせると、ヤバイぜ?」

なんて言うわけない(笑)意識させたら成功率下げちゃうだろう。

しかしながら…。

疫病で考えれば残酷なほどよくわかるけど、

「疫病が存在している」

という現実を怖くて認められず

「そんなものはない!

 対策なんてしてはならぬ!」

って行動すればするほど罹患率は爆上げされ、最終的に

「疫病で己・あるいは大切な人が命を落とす」

という一番怖れていたバッドエンドを自分で作り出してしまうかもしれない。

恐ろしくないか?

そりゃ私だって、思うよ。

「あー、寝て起きたら全部夢で、マスクしないでみんなと遊んだりおしゃべりできる世界に戻ってたらなー」

って。

でも現実違うじゃない。

「そんなものは存在しないんだーっ!!」

って感染予防策を怠ったって、バッドエンドにまっしぐらじゃないですか。

みんなで怖がったり、対策したり、しようよ…その方がいいよ…電話とかオンラインでだけどさ。

はー、ダークネスダークネス。

この記事いま見つけて読んだんだけどとても面白かったです。

興味がある方はぜひ!
  ↓
※「コロナは茶番」侮る人の大量発生を防げない訳 コロナを否認する3タイプは危機を増大させる(東洋経済ONLINE)

センセーは間違いなくマッチョ型コロナ否認の傾向が一番つよいなー。

有害な男らしさ、不安妄想、スピリチュアル逃避…なるほど。

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『エヴァンゲリオン』の世界に戦後日本を感じた。

2021年01月26日 | 言いたい放題
【「こんな気持ちだった」と老人は語った】

公開延期になってしまったそうですが、新作映画の公開にあわせて放送している『エヴァンゲリオン』を観てみました。

日本中で、そして世界中で愛され続けている作品ですから、私ごときがどーこー書くのは愛してる人たちに失礼なのではないかもと思ったのですが、個人ブログですので手加減して読んでいただけましたら嬉しいです。

実は幼少期に観て

「む、難しくて全然わからない…」

と思って今年まで全く見返していませんでした。

でも大人になって多くのエヴァファンの方々に

「高校生のときリアルタイムで観てたけど俺たちにもぜーんぜんわからなかったよ!」

「むしろ大人になって何度も見返してるけど全然意味わかんないよ」

「でも大好きだから、フランス映画と同じでわけわからんものだと思って鳥まりさんも気楽に観るといいよ~」

などなど言われて、そうなのかなーなんて思ってたらテレビ放送です。

サブタイトルにしましたが、私はこんな証言を覚えていたんですよ。

「子どもの時、おじいちゃんと毎週観てたよ。

 戦争のときこんな気持ちだったってよく言ってた。

 そのときは意味わからなかったけど、おじいちゃんは戦争のときパイロットやらされてんだって」

「うちのおばあちゃんはむしろ過剰反応ってくらい嫌いだったよ。

 戦争思い出して嫌なんじゃないかって母ちゃんは言ってたから、ビデオにとってばあちゃんがお風呂入ってる間観てた」

覚えたっていうか、『エヴァンゲリオン』観てたら

「ああ、あんなこと言ってたな」

って思い出したというか。

点と点が線でつながって、大きな意味が鮮やかに浮かび上がるっていうじゃないですか?

あんな気持ち。

私は、このアニメに込められてる(勝手にこもってるのかもしれない)のは戦後という壮絶な時代だなと思った。

今も戦後だけどね。

古い『相棒』で

「彼(地雷処理ロボット開発に命をかけていた人)にとって戦争は終わってなんかいない。

 昭和は終わってない。

 でもその苦しみを語りませんでした」

という意味のセリフがある回がありましたが(ハトを使ってダイヤモンドを運んで~ってエピソードだった)、このセリフが戦争を耐えた人たちが作品に感じ取ったものだったんじゃないだろうか。

ちなみに、このセリフに

「どうしてその苦しみを語らなかったの?」

と疑問をもつ人から

「語れるわけがない、辛すぎるから」

とお返ししたい。

【傷ついて、大人になれない永遠の子どもたち】

そういうことと絡めて作者が『エヴァンゲリオン』を描いているのかはわからないけど、

「組織が信じられない」

「大人はいつでも自分を守ってくれない」

「わからないことが多すぎる」

「死ぬかもしれないのに、戦わないと袋叩きにあう。

 戦っても叩かれる」

は少年兵や戦後に子どもたちが感じたことと同じだと思うのね。

どんな人に聞いても

「戦中と戦後で学校や先生の語ることがあまりに違うのはとんでもないショックだった」

と語っていたそうですよ。

多くの人が

「子どもの頃はシンジくん(主人公)がウジウジしていて嫌いだった。

 でも今なら心からかわいそうだと思うし、あんな境遇で明るい方がおかしい」

と思ってSNSなどに書いているのを見ますが、私は視聴者が子どもから大人に成長したってだけでなく、時代がやっぱり変わったんだと思う。

「子どもは弱いのが当たり前」

「子どもは保護しなければならない」

「傷ついているひとはまず休ませなければいけない」

という当たり前の感覚がやっと根付いたというか。

エヴァのテレビ放送が始まったのは1995年だそうですが、90年代~00年代、もしかしたら10年代でも…とんでもなかったよ。

だって

「いじめは、いじめられる方が悪い!

 いじめられない努力を怠っているからだ!」

ってマジで毎日マスコミも先生も言っていたんだから。

(何度も書くけど私が幼いときに

 「そんなことない、いじめはぜったいいじめる人が悪い!」

 ってテレビで言い切ってくれたの瀬戸内寂聴さんだけだったからね。

 彼女の生き様や作品を大好きではないけど、そこはずっと感謝しています)

つまり集団で優しい人・弱い人を虐げるのが

「いいこと」

扱いされていたのよ…おっそろし…(『のだめ』のシュトレーゼマン)。

これは「有害な男らしさ問題」「家父長社会の負」とも大いに関わってることなのかもしれない。

というわけで、大人になって・そして時代が変わってみると、大人キャラも大人になれない子どものままで、それでも過酷な世界でなんとか生存しているんだなーって視点が持てた。

そうなると色々わかりやすかったです。

シンジくんの実父がレイちゃんはかわいがれても息子はかわいがれないのも、ミサトさんがいっぱいいっぱいなのも。

あ、ちょっと話それるけど綾波レイちゃんがなんであんな人気だったのか大人になったらわかりました(笑)。

健気…。

子どもの頃は年上キャラを

「おにーさん、おねーさん」

としてみるので訳わからなかったのがよくわかった。

映画版だとあんまりわかんなかったけどアスカちゃんも相当傷ついた歴史がおありのようで。

話を戻して。

物語に漂う悲しさ、安住の地がない辛さ、信じられるものがないやりきれなさ…きっとそれが戦中・戦後なのだろうなーと私は勝手に思ったのでした。

そんな過酷な世界で

「お母さんに還りたい」

といつも願っているのもなんかわかるよ。

お母さん=愛、優しさ、安定した生活。を破壊して奪い取るのが戦争なのかもしれない。

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そういえば電波な夢を見た。

2021年01月25日 | ガチ☆スピ
※ガチなスピリチュアルっぽい空気が回避できない記事なので、苦手な人は読まないでくださいね※

【時空を旅した、かも?】

この記事(→・【追記】夢物語~女帝~。)に詳しく書きましたが、嘘とも本当とも証明はできませんが私はとあるお姫さま…後に残酷な女帝となる人の小間使いだった前世がある。

あるかもしれない。

さて、それに関する夢を見ましたよ。

「身分どうしたんだ」

ってくらい対等に座ったり話したりしてたので夢でしょうが。

夢の中の私がいい香りのするお湯(茶じゃない)をうつくし~い緑色の湯のみに注いで持っていき、お姫さま(のちの女帝)はとっておきの舶来菓子をなんか藍色の綺麗な台にのせて持ってきて、二人でお茶をした。



「夢を見ました。

 どこか遥かな未来か異世界で私は少女をやっていました」

(注:もう少女じゃないぞ)

姫「まあ、どんな世界?」

私「驚くほど人が多くて、豊かで、まばたきするのがもったいないくらい楽しみで溢れてる世界でした」

姫「くわしく話しなさいな」

しばらく語ったあと

私「けれど、天変地異はここと同じように起こるし、疫病も流行るし、やっぱり困っていました」

姫「そんなに豊かでもどうしようもないのね」

私「でも私からすればあまりに恵まれています。

  あの世界には必ず効く呪術があふれていてあらゆることに対応できるのです」

(注:技術とか医療とか知識のことか?)

姫「へー…」(なんか対抗心を感じる瞳)

私「その世界の人に、○○さま(姫)は私に気付かないように毒を盛っているのでは、と言われました」

姫「大丈夫よ、お前には苦しまずすぐに死ねる毒しか盛らないから」(笑顔で即答)

私「そっか、じゃあいいですね」

(注:『星の王子様』の蛇くんの「君の毒はいい毒」エピソードを思い出すような言葉ですな)

なにこの夢~(笑)。

せっかくなので記録しておきました。

ちなみにお菓子は金平糖っぽいやつと赤いカチカチ羊羹みたいなやつだった。

そんなお菓子あったのかな?

もしも

「苦しまず即死する毒しかお前で試さない」

が本当なら、前世の私は生涯姫に毒をもられなかったことになる。

そういえば、ファン・ビンビンさま主演の『武即天』の後半でヒロインが自分を散々滅ぼそうと画策してきた正妃とお気に入りの側室に毒を与えて始末する場面があったんだけど…。

私はあの場面を観て

「こんな即死できるいい毒、私だったらぜったい宿敵には与えない。

 こういう毒は大好きだけど始末しなければならない相手にだけ使ってもらえるとっておきの毒でしょ」

と思ったんだよね。

「お前はただでは○さんぞ~!!!」

ってよくあるセリフじゃん。

恨みってそういうものだと私は思いますけどね。



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