鳥まり、参る!

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境界のGENKAI。

2020年01月18日 | ガチ☆スピ
※タイトルはもちろん高橋留美子先生のタイトルリズムを使わせていただきました※

【間違いだったといつまでも認められない理由】

「○○だけダイエットをやってみたけど、1キロも成功しなかった」

「のむだけでハゲがふさふさになるというサプリメントを毎日飲んだけど、特に増毛効果がなかった」

よくある話です。

ありふれた話です。

これだったら

「ああああああ騙されたあああああ

とすんなり思えるのに、相手が一度崇拝した相手となると認められない人が多いのです。

ファンになると…かな。

私も幼き頃から若いある時まで、とある美人作家さんの大ファンでした。

一番売れていた頃の彼女は女性たちの悩みや生きづらさを誰も悪者にせずに上手くなぐさめ励ましてくれる本を書いていて、当時はアイドル作家も少なかったので時の人だったのです。

でも彼女は時々

「読者が真に受けて実践しちゃったらとんでもない!!」

ことを本やブログに書いてしまうことがあった。

一番

「それは…

と縮み上がったのは、避妊せずして営むと宇宙が見えるからドンドンやっちゃえ~みたいな文章でした。

怖い!ありえない!病気になる!望まない妊娠をしてしまう!!

と今なら炎上案件でしたが、私をはじめ多くのファンたちが

「それまずい」

と思いながらも指摘しにくい空気があった。

大好きな○○さんの言ってることに反論したり問題提起するのはファン間で裏切り行為…みたいな空気だったから。

もちろん

「それはだめだよ!」

と言ってるファンもたくさんいました。

でも

「いやいや、○○さんの真意はそれじゃないんだ、文章をそのまま受け止めちゃ駄目だよ」

とかばう?ファンもいっぱいいた。

今も昔も変わりませんね。

その作家さんは逆ギレしてファンをつるしあげることはしませんでしたが…起こってることはけっこう同じ。

真に受けたファンが実践しちゃって妊娠し、最終的におろすことになってしまったという悲しい噂もききました。

「そんなこと真に受けちゃ駄目」

と思いますか?

でもそういう人もいるのが"不特定多数のファンである一般人”なのです。

テレビで○○が体にいいと聞けば毎日倒れるほど食べちゃう人って必ずいるらしい。

(だから「食べ過ぎるな」「1日このくらいまで」って注意が良心的な番組ならアナウンスされる)

今なら

「○○さんのファンである」

ことと

「○○さんのこの発言は間違っていると思うこと」

は両立するのにな~と思うのですが、どうにも夢中になることは境界線があやふやになることとセットになりがち。

「この発言は間違ってる」
  ↓
「○○さんのすべてが間違ってる」
  ↓
「○○さんのファンであることは悪」
  ↓
「自分は駄目」

とどんどん飛躍×拡大解釈×認知の歪みの合わせ技で

「○○さんは悪くない!

 正しい!

 そう思えないファンはゆるさない!」

ってファン自身が言い出す空気になるのでしょう。

○○さんのひとつの間違いや問題を指摘した。

ただそれだけのことなのに、○○さんへの攻撃、○○さんのファンである自分たちへの攻撃…と脳内変換されてしまう。

自分軸もなく、自分の境界線もあやふやな感じ。

危ないわ…。

あの時点であの作家さんがエセ資格商法はじめてたら、私もはまっちゃってたかも…怖いよ~怖いよ~

(たぶん、彼女は資格商法はやっていません。

 今でも)

結局私は大人になるほどに彼女の文章に感動しなくなり、また今は知りませんが不安定な作風になっていったので自然と本を買うこともイベントに行くこともなくなって縁(?)が切れたのですけど。

間違いを認められないのは、不健全に崇拝しすぎて誰かと一体化してる状態ってことだ。

人間は自立するもの。

誰かにのっとられるのも、誰かにのっとられるのも違うのよね。

ましてや悪徳○○だったら…早く離れて、

「間違ってた」

って軌道修正しないとね。

【井戸の中の自分】

田房栄子さんのコミックエッセイ『キレる私をやめたい』

(この作品についての記事も書いています。
  ↓
 ・コミックエッセイ『キレる私をやめたい』。

この作品を読んだ多くの人が

「わかる、わかりすぎる…!」

と震えると聞くのが、

「井戸の中のひと」

と田房さんが作中表現している心の状態。

~~(ここから引用)~~

「お前はダメ」「価値がない」って言われ続けてきて

自分の中でも知らないうちに

心の中の自分が傷だらけで

これ以上自分をダメって思えない底まで到達しちゃってたんだ

だから夫にちょっとでも言われると

下に落ちるまでにセリフが変換されちゃって

受け取った心の私にはキョーレツな衝撃となる

心の私にとっては致命的な攻撃だからパニックになっちゃうんだ

~~(引用おわり)~~


これ、私は

「ダメだ」

って攻撃されすぎて心(魂と体も)を守るオーラが穴だらけの状態だと思うのだ。

オーラって言葉じゃわからない人は“こころの皮膚”だと思ってください。皮膚が重度に損傷して組織や骨が露出してたらとんでもないことでしょ?

境界が保てない、相手と不健全に同化する、言葉などを拡大解釈して大騒ぎする…つまりこういうことなのではないかと。

そうそう、実は年末年始くらいにとある趣味で仲良くなった奥様が

「夫がちょっとアレで…私はカサンドラ症候群かもしれない。

 夫がキレるのがわけわからない、くたくたよ。

 でもキレる理由がわからない」

(カサンドラ症候群のウィキはこちら。
  ↓
 ※カサンドラ症候群-Wikipedia


と話してくださったので、『キレる私をやめたい』を貸したんですよ。

そしたらその日のうちに

「読んだ。

 すごかった。

 この漫画家さんは夫でもあるし、私でもある。

 私も井戸の底の住人だ」

と連絡してくれました

(その後電子書籍版を購入されたそうです)

そうなのか…。

自分の安全なフィールドを確立すること・境界をきちんともつことが困難な場合が多いんだな~…。

かくいう私も、特に思春期の頃は自信がなく情緒不安定で、エイコ(漫画内において描かれる田房さん)のように、あらゆる言葉を拡大解釈してパニック起こして

「私を責めてる!」

とかって心乱れては自分で疲れてましたね。

「そんなこといってないよ、どうしてそんな受け取り方するの。

 ○○してって言っただけでしょ」

ってよく言われたものだ。

心の中の自分が瀕死の状態で、自己防衛本能が暴走しちゃっていたんだろうな。

子育て中の親カラスが殺気立って、

「攻撃されそう!」

とみなすと見境なく攻撃してくるかのように。

【他者と同一化しようとすること】

で、話は最初に戻って。

誰かを崇拝しすぎて、一体化しようとすること。

これって弱ってる状態の人間がやりがちなことなのかもしれませんね。

生存戦略のひとつ?

田房さんの漫画だと

「心の中の自分が、こいつ(自分)は頼りにならないから、お前が俺を救ってくれ!!

 と相手の人生をのっとろうとする」

という表現をされてますね。

おお…怖いぞ。

「すがりたい」

って表現あるもんね。

とある人が

「教祖さまやセレブがどんどん過激なことをやるようになるのって、ファンのせいだと思うんだよね。

 過激なことするとファンの反応がいいじゃん。

 きっとすごい脳が刺激されて快感なんだと思う。

 それで止まらなくなる。

 独裁者を作り上げるのは庶民なのかも」

という考えを話してくれた。

うん…たしかにそういうこともありそうだ。

(全部だとは私は思わないけどね)

これも乗っ取り×同一化のバリエーションな気がしますね。

傷ついた自分を、自分が看病してあげようとすること。

そこからじゃないと心も体もオーラも回復しない気がする。

(書きながら思った。

 私がオーラ、と読んでる概念が田房さんがよく書く“膜”なのかもしれない)

一体化したい気持ちを利用すると、奴隷や社畜にしてしまえるので今までは社会全体が推奨してきた感じがするけど、もうそんな時代は終わりにしたいものです。







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