【長いよ!いっぱい書くよ!】
水城せとなさんの漫画『失恋ショコラティエ』(全巻)を手元に置きながら、言いたい放題記事を書かせていただきます。
面白いんだわ~本当に。
綺麗ごとと現実味のバランスが絶妙で!
少女漫画らしい美しく華奢な絵柄もすてきです。
感想文というにはあまりにネタバレと自分勝手な感想が出ると思うので“言いたい放題”カテゴリーにしてみます。
水城さんがおいくつくらいの先生なのかは存じ上げないのですが、感覚としては私よりは上の世代の恋愛観な気がします。
価値観がガラッとかわった一昔前~いま。の移り変わりも描いておられる気がします。
細かい説明はあまり入れず書きたい放題しますので…『失恋ショコラティエ』を読んだ人なら
「ああ、あの場面ね」
と感じていただけるかも。
【第1巻…というか1話】
ヒロインのサエコさん(ドラマ版では石原さとみさんが演じられた)がまず第一話冒頭で主人公・ソータにプレゼントしてくれる“フランスの老舗ショコラティエ・ボネールのショコラ”。
パッケージの感じから察するに、モデルはラデュレなのかな?
乙女チックでとってもかわいい
フランス旅行やフランス滞在を経験した多くの人がラデュレのお菓子は最高だとほめるので、本当に美味しいんだろうな~しみじみ。
日本でも買えますけど(銀座三越などが有名)お味が全然ちがうのよとおっしゃる人もいるし…気になります。
さて、まず私が
「へ~っ」
と感心したのが、ドラマ版のサエコさんがけっこう原作のサエコさんをしっかり真似してくれていたこと。
前髪なしで飾りピンを留めるアレンジ…同じでしたよね。
少女漫画らしくてかわいい~コートの感じもかなり原作によせてるかな、この時点のサエコには。
ただ、ドラマ版が生足ニーハイソックス(もしくはブーツ)のセクシー感たっぷりなのに対して原作版はパンツもはく。
女性が感じる
「かわいい」
なのよね。
違いが楽しいなぁ。
原作のサエコは
「全然美人じゃないけどニコニコ可愛らしい雰囲気で、狙った男は外さない」
というキャラ設定。
(とはいえ漫画はオール美男美女なので全く説得力なし。
全員かわいいよ~!)
しかし第1話からして伏線が見事。
・各学年のイケメンと次々付き合うモテ女。→つまり、落とすまではできても継続させる力はない。
・元彼のガラがわるい。→イケメンというわかりやすい肩書きしか見てない自分の求めるものがわかってない感じ。
・彼氏にほっておかれてソータの告白を受け入れるも、彼氏がまたきたら受け入れてしまう。→なめられている…。
・「ソータくんはいい人だし優しいし話が合う」のでデートも楽しく別れられない時点でとても相性がいいのに、自分の感覚を大事にしていない。→自分の居心地のよさを軽んじている。
・やってること二股で「付き合ってないよ」とシラを切りつつもソータの真心チョコと行動に申し訳なく思い涙までしてしまう。→打算になりきれない幼いピュアさがのこってる。
・ソータとはキスが1回だけ、セッ〇〇はしてない。→あまりこういうこと好きじゃない。(本当に好きな人は男女共にバンバンやる)
これがどんどん回収されていくんでございますよ。
お見事!!
あと素晴らしいのはチョコレート(ショコラ)の描写ですよね。
どれもしっかり作り込んであってとーっても美味しそう。
ボネールのチョコもソータの真心チョコも全部食べてみたい~
「温度計みなくてもテンパリングの重さでいまは何度かがわかるよ」
という描写は経験者なら納得ですよね。
全然ちがうもん。
あれやるとツヤッツヤの美味しいチョコになるのです。
さて、ドラマでもここはほぼ原作どおりの
「ソータの真心チョコと別れ」
のシーン。
私はサエコの言葉におおむね嘘はないのかなって感じました。
「本気チョコキモい!」
からひいたのではなく、チョコを愛するサエコだからこそソータの真心チョコ(この言葉をつかいたい)をみて、どれほど手間暇とお金と心をこめてソータがこれを作ってくれたかがわかった。
だから
「付き合ってないでしょ」
と逃げ道を作りつつもデートをやめられないソータへのセカンド扱いを申し訳なく感じたのでしょうね。
本気でバカにしてたら
「ありがと~」
って受け取ってバクバク食べられるじゃないですか。
悪気もなく二股かけてさ。
チョコを通じてソータの真心がわかったんだと思います。
だからこそ
「二股でいいよ!」
というソータの提案も
「いつかちゃんと好きになってくれれば…」
の言葉がつづく意味をきちんと受け取って
「ごめんなさい」
なんだよね。
切ないなぁ。
で、サエコに去られて傷心のソータが突発的にフランスにいって、ボネールで働いて~ということはソータ自身に
「うまくいきすぎてる」
と言わせるほどいかにもフィクションな展開ですが、ちょっと
「それならアリかな?」
と思わせる要素をまぜてるからリアル感もあり。
まずソータのショコラティエ技術がすばらしかったこと。
オリヴィエが大金持ちの有力者の息子であること。
そのオリヴィエがぜったい手に入れられない漫画をたまたま持っていたこと。
ソータ自身が体当たりで交渉したこと。
うまいですよね~あまりにフィクション感が強いといくら夢物語の少女漫画でもこんな人気作にはなりませんよね。
ソータの思い込み激しいモノローグも芸術家であり天才であるのがうまく伝わる感じ。
あと、細かいけど第1話ラストでサエコが使っているコスメがアナスイっぽいのも
「わ~か~る~」
でした(笑)。
ポール&ジョーかもしれないけど。
現実にあるモノを絡めてくれるのも水城さんの世界の楽しみであります。
わ~ん、この記事で1巻~2巻くらいまでは言いたい放題したかったのに1話しかできなかった…。
まぁ大事な最初ですからね。
長くなっちゃうよね。
次からはサクサク書けると思います。
がんばるぞ~自己満足記事をな!
…ラデュレのショコラ、なにかの奇跡で私のもとへ来てくれないかな…。
バレンタインチョコ・自分用は今年はモロゾフの紅茶シリーズを買うって決めているので
水城せとなさんの漫画『失恋ショコラティエ』(全巻)を手元に置きながら、言いたい放題記事を書かせていただきます。
面白いんだわ~本当に。
綺麗ごとと現実味のバランスが絶妙で!
少女漫画らしい美しく華奢な絵柄もすてきです。
感想文というにはあまりにネタバレと自分勝手な感想が出ると思うので“言いたい放題”カテゴリーにしてみます。
水城さんがおいくつくらいの先生なのかは存じ上げないのですが、感覚としては私よりは上の世代の恋愛観な気がします。
価値観がガラッとかわった一昔前~いま。の移り変わりも描いておられる気がします。
細かい説明はあまり入れず書きたい放題しますので…『失恋ショコラティエ』を読んだ人なら
「ああ、あの場面ね」
と感じていただけるかも。
【第1巻…というか1話】
ヒロインのサエコさん(ドラマ版では石原さとみさんが演じられた)がまず第一話冒頭で主人公・ソータにプレゼントしてくれる“フランスの老舗ショコラティエ・ボネールのショコラ”。
パッケージの感じから察するに、モデルはラデュレなのかな?
乙女チックでとってもかわいい
フランス旅行やフランス滞在を経験した多くの人がラデュレのお菓子は最高だとほめるので、本当に美味しいんだろうな~しみじみ。
日本でも買えますけど(銀座三越などが有名)お味が全然ちがうのよとおっしゃる人もいるし…気になります。
さて、まず私が
「へ~っ」
と感心したのが、ドラマ版のサエコさんがけっこう原作のサエコさんをしっかり真似してくれていたこと。
前髪なしで飾りピンを留めるアレンジ…同じでしたよね。
少女漫画らしくてかわいい~コートの感じもかなり原作によせてるかな、この時点のサエコには。
ただ、ドラマ版が生足ニーハイソックス(もしくはブーツ)のセクシー感たっぷりなのに対して原作版はパンツもはく。
女性が感じる
「かわいい」
なのよね。
違いが楽しいなぁ。
原作のサエコは
「全然美人じゃないけどニコニコ可愛らしい雰囲気で、狙った男は外さない」
というキャラ設定。
(とはいえ漫画はオール美男美女なので全く説得力なし。
全員かわいいよ~!)
しかし第1話からして伏線が見事。
・各学年のイケメンと次々付き合うモテ女。→つまり、落とすまではできても継続させる力はない。
・元彼のガラがわるい。→イケメンというわかりやすい肩書きしか見てない自分の求めるものがわかってない感じ。
・彼氏にほっておかれてソータの告白を受け入れるも、彼氏がまたきたら受け入れてしまう。→なめられている…。
・「ソータくんはいい人だし優しいし話が合う」のでデートも楽しく別れられない時点でとても相性がいいのに、自分の感覚を大事にしていない。→自分の居心地のよさを軽んじている。
・やってること二股で「付き合ってないよ」とシラを切りつつもソータの真心チョコと行動に申し訳なく思い涙までしてしまう。→打算になりきれない幼いピュアさがのこってる。
・ソータとはキスが1回だけ、セッ〇〇はしてない。→あまりこういうこと好きじゃない。(本当に好きな人は男女共にバンバンやる)
これがどんどん回収されていくんでございますよ。
お見事!!
あと素晴らしいのはチョコレート(ショコラ)の描写ですよね。
どれもしっかり作り込んであってとーっても美味しそう。
ボネールのチョコもソータの真心チョコも全部食べてみたい~
「温度計みなくてもテンパリングの重さでいまは何度かがわかるよ」
という描写は経験者なら納得ですよね。
全然ちがうもん。
あれやるとツヤッツヤの美味しいチョコになるのです。
さて、ドラマでもここはほぼ原作どおりの
「ソータの真心チョコと別れ」
のシーン。
私はサエコの言葉におおむね嘘はないのかなって感じました。
「本気チョコキモい!」
からひいたのではなく、チョコを愛するサエコだからこそソータの真心チョコ(この言葉をつかいたい)をみて、どれほど手間暇とお金と心をこめてソータがこれを作ってくれたかがわかった。
だから
「付き合ってないでしょ」
と逃げ道を作りつつもデートをやめられないソータへのセカンド扱いを申し訳なく感じたのでしょうね。
本気でバカにしてたら
「ありがと~」
って受け取ってバクバク食べられるじゃないですか。
悪気もなく二股かけてさ。
チョコを通じてソータの真心がわかったんだと思います。
だからこそ
「二股でいいよ!」
というソータの提案も
「いつかちゃんと好きになってくれれば…」
の言葉がつづく意味をきちんと受け取って
「ごめんなさい」
なんだよね。
切ないなぁ。
で、サエコに去られて傷心のソータが突発的にフランスにいって、ボネールで働いて~ということはソータ自身に
「うまくいきすぎてる」
と言わせるほどいかにもフィクションな展開ですが、ちょっと
「それならアリかな?」
と思わせる要素をまぜてるからリアル感もあり。
まずソータのショコラティエ技術がすばらしかったこと。
オリヴィエが大金持ちの有力者の息子であること。
そのオリヴィエがぜったい手に入れられない漫画をたまたま持っていたこと。
ソータ自身が体当たりで交渉したこと。
うまいですよね~あまりにフィクション感が強いといくら夢物語の少女漫画でもこんな人気作にはなりませんよね。
ソータの思い込み激しいモノローグも芸術家であり天才であるのがうまく伝わる感じ。
あと、細かいけど第1話ラストでサエコが使っているコスメがアナスイっぽいのも
「わ~か~る~」
でした(笑)。
ポール&ジョーかもしれないけど。
現実にあるモノを絡めてくれるのも水城さんの世界の楽しみであります。
わ~ん、この記事で1巻~2巻くらいまでは言いたい放題したかったのに1話しかできなかった…。
まぁ大事な最初ですからね。
長くなっちゃうよね。
次からはサクサク書けると思います。
がんばるぞ~自己満足記事をな!
…ラデュレのショコラ、なにかの奇跡で私のもとへ来てくれないかな…。
バレンタインチョコ・自分用は今年はモロゾフの紅茶シリーズを買うって決めているので