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上級国民って言葉にすればわかるかもしれない。

2021年02月18日 | シリアス
【断末魔…かもしれない】

断末魔…(仏教用語で末魔は支節・死穴と訳す。体の中にある特殊の急所で、他のものが触れれば劇痛を起こして必ず死ぬという)息を引き取るまぎわの苦痛。

ですって。

ちなみに劇痛はそのまま激痛。

さて本題へ。

皆さまがそうであるように、私もテレビは昔ほどあまり見なくなりました。

刺激過多で疲れるのと、

「今の時代にそれをやっちゃう?」

という前時代的で暴力的な表現があまりにも

「いいこと」

として放送されているから。

しかし…時代は変わった。

あまり時事ネタは書きたくないけど例の元首相の発言を多くのひとが

「ゆるさーん!!」

と反応したのは個人的に驚きました。

「一部の人がそれは問題発言だって言ってくれても、いつものようにヒステリーだの過剰反応だって笑われながらスルーされて終わっちゃうんだろうな」

と私は予想していたから。

犬山紙子さんのこの記事、よかったです。
  ↓
※犬山紙子 森氏と同じ価値観身近にも NO言い続けよう(日経DUAL)

時代は変わった。

確実に。

…にも関わらず、テレビはその変化についていけないもよう。

それは女性向けファッション雑誌にも感じています。

実は私自身は新コロ怖いになってからファッション雑誌をまた買うことが増えたんですよね。

気軽に出かけられないから、最新作のファッションと美しいプロモデルさんたちを見たくて。

その美しさ・華やかさはさすがでとっても楽しいのですが、まー前提としている価値観が前時代的。

エイジズム・ルッキズムを筆頭に恐怖につけこんだマーケティングがバレバレです。

そしてLGBTsへの自覚のない差別表現もしょっちゅう見つかる。

(例:すごく都合のよい存在やピエロ役として登場するなど)

私個人の勝手な予想ですが、現場で仕事している働き盛り世代がこの時代の変化をわかってないわけはないと思うのです。

でもここまで前時代的価値観を作るのは…権力者たちがそれを望んでいるからなのかなー?と。

書くのもおぞましいから細かい具体例は書かないけど。

でもそんなのも全て…勝利のダンス(FF)だと思いきや断末魔だったりするのかもしれない。

「時代の変化についていけない私や君のような存在は淘汰されるだろう」

多くの賢人が時代の変わり目に残している言葉です。

【上級国民って言葉に変換することでメガネが割れた】

「上級国民」

という言葉は、俗語ですが今や多くの人がその悲しい実例とともに

「ああ、あれね」

と理解できるようになった言葉だと思います。

※上級国民(Wikipedia)

上級国民は、そうじゃない人の心や命を踏みにじっても罪にすらならない…。

いつも保護されて、そのシワ寄せを弱い立場の人が一身に引き受けさせられるのに

「そんな問題そもそもないんだ」

と現実にゆがめられてしまう。

これ、何かに似ていません?

そう、ジェンダー論やフェミニズムですよ。

この言葉を使うと男女問わず

「ダサい」

「嫌い」

「痛い」

と思う人が少なくない。

それこそが偏見というか、教え込まれた差別なんだけどね。

でもそれを

「男女、○ソフェ○、女、じゃなくて上級国民とそれ以外って言葉にして想像してみて」

と言ってみると、幼い人も大人も、まさにに雷落ちたみたいに突破口ができる。

ヘレン・ケラーの

「Water!!!」

って言ったほうが通じるのかな。

思い込みが…視界を歪めるめちゃくちゃな度数のレンズが入ったメガネが砕けて正常な視界が見えるようになるのです。

いやー、数年前とある幼い男の子(殿方、ジェントルマンという言葉を使うにはあまりに精神的に幼すぎる)が男らしさアピールのためにあまりにもひどい言葉を使うもんだから、言い返しちゃったことがあるのよ。

「○○さんの今言ったこと、上級国民と庶民って言葉に変えて言い直してごらん。

 どんな気持ちになるかな?

 それとも自分は上級国民だと思う?」

って。

そしたら精神的に落雷&Water!!!ですよ。

「…ヤバイこと言ってたんだなって、今理解できた…」

と言った彼は男の子から幼いジェントルマンに成長していた気がする。

理解できずにポカーンとされるか、見当違いの言い返しをされると予想してた私には嬉しい驚きでしたね。

【差別されてはじめて】

海外生活をした人(主に男性)がよくおっしゃる。

「日本にいるときは自分は多数派であり強者だった。

 でも日本を出た瞬間少数派になって弱者として侮られた。

 差別されてはじめて心底嫌なものだとわかったし、なくしたいと思った」

「同時に、日本にいた時の自分が差別主義者でもあったのだと気付いてしまった」

…って。

守られて、強いと、育たないものがたくさんあるってことだと思う。

自分が上級国民だったら、庶民や下等(ひっどい言葉だな)が

「差別をやめろ、上級国民の特権を廃止しろ、平等を実現する!」

って動き出したら潰したいんじゃないですかね。

笑って、辱めて…ね。

貴族と平民の戦いと同じですよ。

働かないで豪遊できて、しかも平民よりも貴族に生まれただけで

「選ばれた尊い人間」

とチヤホヤされたら、こんな気持ちいいこと手放したくない。

でも今を生きる私達はそれがどれほど異常でおかしなことかわかると思うんですよね。

だって

「貴族は神だから人間より偉い」

って言われたら、

「そんなわけないじゃん」

って我々は知ってる。

思ってるんじゃなくて知ってる。

昔のようにはいきません。

というわけで、時代の変化は確実に起こっているんだなってお話でした。

ここまで読んでくださってありがとうございます

おまけ。

フェミニズムを面白くわかりやすく発進されている作家さんのコラム、今なら無料で読めるので興味がある方はよければどうぞ。
  ↓
※夫の浮気を許すのが “いい女”?【アルテイシア】(ウートピ)

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