後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

こんな些細なことを大切に思うと老境が幸せになる

2010年03月07日 | 日記・エッセイ・コラム

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老境とは長い人生のなかの素晴らしい季節のような感じがします。仕事のことで他人を出しぬいたり、出しぬかれたりする必要が一切ありません。時間が悠々と流れ、何時も明るい日差しが射しこんでいるような心地です。その至福の時間を長続きさせるための秘訣があります。それは自然の些細な変化に、わざと大げさに感動して見せるのです。例えば一番上の写真のように水仙が庭に咲きます。昨年の12月15日に伊豆半島の突端の爪木崎で買って来た球根を庭の畑に植え、大切に育てた結果咲いたものです。日本原産の野水仙です。爪木崎から200Kmも旅をして、この武蔵野で花を咲かせたのです。何故か感動します。

その下の白梅は1964年にこの家を新築した時植えた梅の木です。茫々46年にもなりますが、毎年季節になると純白の花を咲かせます。

もう一本紅梅もあったのですが、その木は1998年に座敷を建て増しするとき邪魔なので切りました。その代わり湯島天神の市から紅梅の苗木を買ってきました。今年は紅梅も良く咲きました。私共の2人の子供の為に植えた2本の木です。子供も48歳と46歳になる訳です。何故か大きな感動を覚えます。

下の左の写真は娘が結婚する前に婚約者の男性がくれた白い沈丁花です。23年前の木です。月日のたつのは早いものですね。何故か感動します。

下の右の写真は2年前に潮来のあやめ祭りで買って来たあやめが植えてある水盤です。今年も6月に大きなあやめの花が咲く筈です。水盤の左手前にある汚い物体は庭に棲んでいる土蛙の卵です。土蛙とは私の命名です。小さめのガマカエルですが、池も無い庭の土にもぐって生活しています。毎年、啓蟄のころに土から這いだして、数日、クウ、クウと可愛い声でオスがメスを呼び、メスが産卵します。産卵したら水を入れた水槽で飼い、オタマジャクシにします。そのうち手足が出て、バケツから庭へ飛び出して行きます。この土地に1964年に引っ越してきて以来毎年続いています。勿論、武蔵野の台地で縄文時代から続いて来たのでしょう。感動します。大げさに感動していると、自然に毎日が充実感で包まれます。すると幸福な日々になります。自然の移り変わりを注意深く観察し、喜びを味わう。これが老境を楽しく、明るくする私の秘訣です。皆様のご意見を頂ければ嬉しく思います。

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