この夏は連日の猛暑で大変でした。数日前から少し涼しくなり寝る時はエアコンを消してもよく寝くれるようになりました。季節の変わり目です。
この夏にあったことをいろいろ思い出します。そして今朝、庭の温度計を見ましたら19度になっていました。
何故か急に寂寥感が襲ってきました。亡くなった親しい人々の顔が浮かび、声も聞こえます。
そこで今朝は「秋立つ」という季語を用いた俳句を読んでみました。そうしたら平穏な気分になりました。
下に私が気に入った幾つかの俳句をご紹介いたします。
秋立つや素湯香しき施療院 蕪村
秋立つや雨後の夕ベは樹も匂ふ 田口泡水
秋立つや軽井沢にて購ふ髪飾り 柴田蓉子
秋立つや残り風鈴鳴りやまず 永野秀峰
身ほとりに物を少なく秋立ちぬ 田中藤穂
川波の縹渺として秋立てり 斎藤道子
灯台の白さに風の秋立ちぬ 須藤常央
秋立つや山に小さな美術館 前田達江
熊笹の鯖街道に秋立ちぬ 大島翠木
秋立つや蝉声はたと止むあした 久保晴子
以上は季語、「秋立つ」の句集(http://www.haisi.com/saijiki/akitatu.htm)より。
「秋たちぬ」とは美しい言葉です。秋風が吹き清涼の季節が始まるという情感が込められた言葉です。
そこで以下に過ぎ去った夏の花、日輪草(ヒマワリ)の花の写真をお送りします。
(写真の出典は、http://reokun.blog.jp/archives/55533577.html です。)
毎年、秋が始まると咲き出すカラスウリの花が庭の垣根に今年も咲きました。秋雨に濡れるその花の写真を下にお送り致します。
それにしても広島県の集中豪雨による山崩れの悲劇に心が痛みます。亡くなった方々の冥福を祈り、残された方々の平安をお祈りいたします。
明日から空高く晴れわたるように お祈りします。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)