後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

日本にいるイスラム教徒は穏健で安心・・・・過激派はいない

2015年02月07日 | 日記・エッセイ・コラム
現在の日本には、約5万人のイスラム教徒が居住していると推定されています。しかしこの数はイスラム教徒が多数派の国からの滞在者数からおおよそ割り出したものに過ぎません。実際にはもっと多く、最大で20万人という推定もあります。一方、宗教法人日本ムスリム協会は、日本国内のムスリムの数を10万人前後として言っています。
日本のイスラム社会の特徴や出身国別の信者の数などの詳細は末尾の参考資料にあります。
国内にあるモスクも参考資料につけたように約100ケ所くらいあると考えられています。
ところでこのように日本に住んでいるイスラム教徒はテロなど行わないのでしょうか?心配している人もいるかも知れません。
そこでいろいろ調べてみましたら日本にいるイスラム教徒の主要な団体であるイスラミックセンタージャパンがイスラム国へ強烈な抗議声明を1月22日の事件直後に発表していたのです。
全文は長くなるので参考資料に示し。以下には抜粋を転載します。
・・・・日本では、我々イスラム教徒は平和的に過ごしています。欧米諸国で見受けられる様な、イスラム教徒に対する差別やハラスメント、そして屈辱を受けるといったことも、日本ではありません。ヒジャーブ(頭につけるスカーフ)やニカーブ(目以外を覆い隠す格好)をしたイスラム教徒の女性に対して、危害を与えるといったような事例は一つもありません。
日本にいるイスラム教徒は自由に宗教活動を実践しています。モスクを建てたり、イスラム教の啓蒙活動を行う際に、政府から干渉を受けることもありません。
しかし、おそらく最も重要な理由は、日本はイスラム国を含め、いかなる国に対しても宣戦布告をしない世界で唯一の国であるということです。なぜならば、日本の領土が侵された際の自己防衛の場合を除いて、いかなる軍事活動も、憲法によってはっきりと禁止されているからです。・・・・以下省略・・・・

私は上の声明を読んで嬉しくなりました。日本の自由と民主主義がイスラム教徒によって称賛されたのです。その上、イスラム教は非常に平和的な宗教であることも分かり安心したのです。
そういえば昔、インドネシアから来たハッサンという留学生の実験を本郷の大学で手伝ったことを思い出しました。一緒に外食する場合が要注意です。日本の料理には豚肉を使ったものが多いからです。豚骨でダシを取ったものも厳禁です。それと実験中でも一日に5回、床に膝まずいて礼拝をします。その場合は邪魔にならないようにドアを閉めて立ち去ります。数分で終わります。それ以外は実に心優しい気持ちの良い留学生でした。
皆様の周囲にイスラム教徒が住んでいたらすすんでお付き合いしてみて下さい。
とても穏健で礼儀正しいと信じています。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)
下に東京にあるムスクの写真とイスラム教徒の日常の風景です。出典は日本のイスラム教徒の写真集です。







=======参考資料===============
(1)日本のイスラム社会
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E7%A4%BE%E4%BC%9A
・・・・日本のイスラム教徒の大半は外国人であるため、選挙権を持つ者は非常に少ない。そのためイスラム教徒の移民を多く抱える西欧各国とは異なり、イスラム教徒による社会問題や政治活動等は日本国内において大きなイシューとはなっていない。

現在、日本国内で行われる、イスラム教徒の礼拝や集会における説教は日本語では、ほとんど行われることがない。英語、もしくは、ウルドゥー語、タミル語、インドネシア語、トルコ語などのイスラム教徒の出身国の使用言語がそのまま使用されている。・・・・・
(2)日本国内のモスク一覧
http://www.halal.or.jp/hjch/p_mosque
日本国内にあるモスクの一覧です。
モスクはイスラーム寺院と訳されますが、モスクの中には崇拝の対象物はなく、あくまで礼拝を行うための場となります。
モスク(Mosque)は英語で、アラビア語ではマスジド(مَسْجِد‎, masjid, 「ひざまずく場所」の意)です。
下記一覧のモスク以外にも、国内約100カ所あると言われています。一覧表は省略します。
(3)イスラミックセンタージャパンのイスラム国への抗議声明の前文
http://mijinco.blog.shinobi.jp/Entry/7788/
(2015年1月22日 東京にて)
イスラミックセンタージャパンは、2人の日本人の人質、後藤健二さんと湯川遥菜さんを殺害するというイスラム国の脅迫に対して、抗議します。イスラム国は数カ月に渡り、彼らを人質として拘束しています。
我々は、イスラム国が重大な過ちを犯しているとみなしています。そして、イスラム国が良識的な意見に耳を傾け、人質を即座に且つ無条件で解放するように要求します。
以下は、http://mijinco.blog.shinobi.jp/Entry/7788/ に続きます。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。