後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「北海道の魅力(1)洞爺湖、昭和新山、ザ・ウインザー・ホテル」

2024年06月10日 | 日記・エッセイ・コラム
北海道は魅力溢れる旅先です。特に夏の北海道は暑くなく旅行が快適です。私も何度も旅を楽しみました。北海道には美しい湖や原野が広がっています。
今日は美しい洞爺湖と隣接する新しい昭和新山をご紹介します。そして洞爺湖を見下ろすザ・ウインザー・ホテル洞爺をご紹介します。この地は千歳空港から近いので何度も訪れました。
さて洞爺湖ですが、この湖は北海道の虻田郡の洞爺湖町にあります。周辺は支笏洞爺国立公園に指定されています。
また、「日本百景」や「美しい日本の歩きたくなるみち500選」にも選ばれている美しい湖です。

1番目の写真は洞爺湖の全景です。湖の中心に島のある大きなカルデラ湖です。

2番目の写真は湖の中心の中島の近景です。島にはエゾシカが棲んでいます。
洞爺湖には在来種のアメマス、ウグイ、ヨシノボリ、ハナカジカ等が棲んでいました。この在来種に加えてワカサギ、ヒメマス、ニジマス、サクラマス、コイ、ブラウントラウト等が放流され漁業が盛んです。
漁獲量は1930年頃には年間25トンあり、最も漁獲量が多かったのは1950年代で100トン程の漁獲がありました。
中島のエゾシカは1957年から1966年にかけて、オス1頭、メス2頭の3頭のエゾシカが観光のために放たれ、それが殖えたのです。
この洞爺湖の東に昭和新山があります。麦畠が突然噴火して山が盛り上がったのです。目の前で山が出来たのです。本当に珍しい自然現象です。
戦争中の昭和18年12月28日から激しい地震が続発し、昭和19年6月23日に突然噴火を始めて1年余で麦畑に標高398mの巨大な山が出来てしまったのです。

3番目の写真は標高398mの昭和新山です。
この火山の成長の様子を郵便局長をしていた三松正夫さんが独りで精密に観測したのです。その観測にもとづいた毎日の成長の図面が外国で発表され世界の火山学者を驚かせたのです。昭和22年にノルウエイで開催された世界火山学会で絶賛されたのです。

4番目の写真は昭和新山の麓にある三松正夫記念館です。
この三松正夫記念館の訪問記です。
記念館に着いて入場券を買った家内が、受付の「三松」という名札を付けた中年の男性に「ご子息の方ですか?」と尋ねたところ「いいえ、息子さんは戦死して、私は風に吹かれてここへ来たものです」と笑っていました。
後で調べたら彼は三松正夫さんの娘さんと結婚し、養子になった三松三朗さんでした。実はこの三朗さんは義父の研究を詳しく記録しているのです。ネットの上でもその一部を発表しています。それは「火山誕生を見守り続けた郵便局長三松正夫記念館」、https://www.gsj.jp/data/chishitsunews/04_05_07.pdf です。そして余談ながら彼の息子の三松靖志さんも地元で昭和新山の保全と自然保護の運動をしています。
http://toya-usu-volcanomeister.net/vm_mimatsu/?page_id=2 を御覧下さい。
5番目の写真は噴煙を上げて成長している昭和新山です。
麦畑が隆起して次第に高くなった火山は、後に昭和新山と命名されましました。
三松正夫さんは昭和21年に、私財をなげうちこの土地を買い取ったのです。ですから昭和新山は三松正夫さんの個人が所有する山なのです。現在は三松三朗さん所有の山です。
昭和52年、生涯3度目の有珠山噴火を体験、その活動の終幕を待たず、12月8日病にて没しました。享年89歳でした。
自然を愛する三松さんの思いは、昭和新山の麓に銅像として蘇り、息子の三朗さんと孫の靖志さんがこの山を守り続けて行ってます。
この昭和新山の西に洞爺湖画美しく碧い水を湛えています。更に西の山にザ・ウインザー・ホテル洞爺が建っています。北海道で最高級のホテルです。

6番目の写真は洞爺湖とザ・ウインザー・ホテル洞爺です。
このホテルで2008年(平成20年)に「第34回主要国首脳会議サミット」(北海道洞爺湖サミット)が開催されたのです。
以前の冬にこのホテルに泊まりました。ホテルは絨毯が厚く、その模様が落ち着いた美しい柄で感動的でした。その上ホテル内の壁紙や装飾が実に華やかです。ケバケバしくない品の良い華やかさです。

7番目の写真は広々としたザ・ウインザー・ホテル洞爺のロビーです。
イタリア産の大理石張りのロビーなど贅を尽くした建物は、バブル時代の建物ならではと思いました。

8番目の写真は朝食の食卓と窓の外の冬景色です。家内が撮った写真です。

今日は美しい洞爺湖と隣接する新しい昭和新山をご紹介しました。そして洞爺湖を見下ろすザ・ウインザー・ホテル洞爺をご紹介しました。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)

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