山地帯高原に生育する落葉高木で、高さ15~25m、径 は20~50㎝(径 1m 近くになるものもある)になる。樹皮は灰色を帯びた褐色または灰色で、鱗片状に幾重にも剥げ落ちる。ヤエガワ(八重皮)の名はこの樹皮に由来がある。葉は卵形~やや菱形状の卵形で先端は鋭く尖り、ふちには不揃いな鋸歯がある。花は雌雄同株で4~5月ごろ葉の展開とともに開花する。雄花序は枝の先に2~3個ずつ垂れ下がって付き、雌花序はその手前に直立して着く。中部日本高原に分布し、清里、南ア北部、秩父山地西部、特に県境付近に多く生育する。
2018年山梨県カテゴリー準絶滅危惧(NT) 2005年山梨県カテゴリー準絶滅危惧(NT) 2017年環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
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ヤエガワカンバ 2022年6月 乙女高原で撮影。
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幹の樹皮は幾重にも剥げ落ちる。
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幹だけでなく枝の部分の樹皮も幾重にも剥げ落ちる。
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ヤエガワカンバの葉。卵形で先端が尖り、不規則な鋸歯がある。
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2022年6月 八ケ岳美し森で撮影
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樹皮は幾重にも剥げ落ちる。個体数は多い。
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ヤエガワカンバの葉。こちらはやややや菱形状の卵形をしている。
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雄花序の冬芽。 2022年8月 乙女高原で撮影。夏になるともう冬芽が出ている。
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