山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

秋晴れの北岳を下山  令和1年10月6日

2019年10月08日 | 山梨百名山
 前日は1日中青空が広がっていた北岳だったがこの日の天気予報は曇りで一時雨が降るかも知れないという予報である。未明2時に起きて星空を見ながら北岳山頂を目指す予定だったが、外に出てみれば星はほとんど見えず雲が広がっている。しかし時折雲間から明るい星が輝いて見える。前日にセットして撮りっぱなしにしてあったカメラを撤収して北岳山頂に向かう。お目当ての星は見えない可能性が高いのだが、山の天気はどうなるか分からない。


    見上げる北岳の空は雲に覆われて星は見えない。


    しかし時折雲間に輝く星が姿を現す。明るい星はおおいぬ座シリウス、富士山が見えている。


    雲間に姿を現したオリオン座と冬の大三角形。冬の大三角形が射し示す低空にあの星が見えるかも知れないと期待を寄せるが・・・。


    北岳山頂に登って行く登山者たち


    間ノ岳を目指す登山者たち


    夜明けが近付くと空が晴れてきた。薄明の空に昇るおおいぬ座と間ノ岳。おおいぬ座シリウスの真下の低空に輝くカノープスが今朝の狙いだったが見えなかった。


    夜明けが近付き星の輝きは消えて行く。


    朝焼けの雲と間ノ岳


    朝焼けの雲と富士山


    同上


    雲が一番焼けた頃には富士山は雲隠れしてしまった。


    もうすぐ日の出。この岩が赤く焼けてくれるのを待つ。


    雲に遮られながら日の出を迎える。


    激焼けにはならなかったが、そこそこに朝焼けに染まってくれた。


    朝焼けの間ノ岳


    日本第3の高峰間ノ岳を見下ろしながら北岳山頂に向かう。


    北岳山頂。後ろの山は仙丈ケ岳。混雑するので山頂は休まずにスルーして肩の小屋まで下りる。


    北岳北峰。写真撮影には絶好の視野が得られるピークである。後ろ側の仙丈ケ岳や甲斐駒ケ岳には雲がかかってしまっている。


    北岳に登る時は肩の小屋泊りで八本歯を下りることが多いので、このルートを下りるのは久しぶりな気がする。


    北岳肩の小屋。ここで大休憩。

 時刻はまだ8時半である。小屋主の森本さんに挨拶して植物情報を少しいただき、30分ほど休憩して下山する。この先にも探しているシダがあるはずだが、昨年登った際に偶然撮ってあったものなので場所が不確定で見つかるかどうかも分からない。またまた不審者の如く、ひたすらに草むらや岩の隙間を覗き込みながら、登山者に迷惑にならないようにことごとく道を譲りつつ下山する。


    岩の間にあった変なもの。


    これは苔なのかシダなのか??


    ダケカンバの紅葉よりもこのシダの紅葉のほうが見事である。オオバショリマと思われる。


    なんとか目的のシダは発見できた。しかしこれは姫なのか小なのか?下山してから画像を検討する。


    センジョウアザミとウラギンヒョウモン

 探し物は他にもたくさんあったのだが、見つからないものが多かった。星空と植物を含めて、目的を達成できたのは7割くらいだろうか。花はもう終わってしまっているので仕方ないのだがシダはまだ勉強不足で見ていてもそれと判断出来ていないものが多数あると思われる。特に、期待していたカラフトメンマ(山梨県絶滅危惧Ⅱ類)は山梨県では北岳と八ヶ岳でしか見ることが出来ず、それと思われるものはそこそこに数はあったが全て枯れかけていたことが残念である。また来年、夏緑生のシダが元気な頃に勉強し直して見に来てみたいと思う。
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