山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

相変わらずシダは分からないものばかり 七面山  令和1年10月13日

2019年10月18日 | シダの仲間
 数ヶ所の渓谷めぐりと数ヶ所の山を巡ってシダの仲間は少しは分かるようになってきたと思っていたのだが・・・今回の七面山は分からないもののオンパレード。しかも図鑑を見ても分からない。今まで訪れた西沢渓谷や北岳はネット上にある現地のシダ類レポートを参考にさせていただいたので分かったような気がしていただけのようだ。


    コバノヒノキシダ


    ハコネシダ


    たぶん普通にあるが見るのは初めて。


    ゲジゲジシダ


    七面山表参道で圧倒的に多く見かけたのはこのイヌシダだった。茎に毛が生えている。


    もうひとつがこれ。


    ホソバナライシダ。この辺までは今まであちらこちらで見てきたので分かったが・・・


    これは?ソーラスが付いておらず最初は生育前のクマワラビだろうと思っていたが・・・。


    こちらがクマワラビ。何となく違う感じがする。クマワラビは根元に近いほうの葉が少し小さくなる傾向がある。


    クマワラビのソーラス。ソーラスを付ける葉は極端に小さい。


    これがおそらく先ほど見たものの成長したものだと思う。根元に近いほうの葉は小さくならずむしろ大きい。


    ソーラスはクマワラビと同じように葉の先端方向に付いているが葉は小さくならない。やはり別物のようである。図鑑で見る限りではオオベニシダに近いが先端部にだけソーラスが付いているのはおかしい。何だか不明。


    ちょっと変わったシダに見えたが・・・


    たぶんトラノオシダ。他の場所で見てきたものよりも一回り大きくて別物のように見えてしまう。


    これは尾白川渓谷でも同じように群生しているのを見てきたのですぐに分かった。


    円形ソーラスがびっしり。ハリガネシダ。


    たぶんシノブだと思う。ソーラスは付いていなかった。


    オシダの真ん中に生えているシダ。茎が黒くイヌワラビと思っていたが・・・


    裏側のソーラス


    これも同じもの。イヌワラビに比べて小羽片の先端部が丸っこい。


    図鑑を良く見て調べてみると、これはシケチシダ(イワデンダ科シケチシダ属)のようだ。


    これもしばらく正体が分からなかったシダ。最下羽片が大きくイタチシダの仲間かと思っていたが、葉の形はミドリカナワラビに良く似ている。


    ソーラス配列もミドリカナワラビに似ているが決め手となったのは中軸に黒い鱗片があること。これはシノブカグマ(オシダ科カナワラビ属)と判定した。やや高山性のシダである。


    少ないながらノコギリシダがあった。


    これは?


    ソーラスは少ししか付いておらず正体不明。


    葉の形が少し丸っこいが同じものか?


    同じような感じのソーラスが付着している。ヘビノネゴザが近いように思えるが不明。


    こちらも似ているが葉に光沢がありやや尖っている。


    ソーラス無し。何だか分からない。

 相変わらずの分からないものばかり。小さな図鑑である程度の目ぼしをつけてから大きな図鑑で調べるのだが、ほとんど答えが出せないものが多い。まだまだ勉強不足である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする