祥泉暦

日常の出来事の記録

松方コレクション展

2019-08-01 09:54:42 | カルチャー


原田マハさんの「美しき愚かものたちのタブロー」を読んでから
観に行こうと思っているうちに
NHKの日曜美術館で取り上げたので、
これは夏休み入る前に行かないと混んで大変な事になると思い
7月19日に行きました。
締め切り近い作品2品の目処が立ちホッとした日に。

平日なので見事にシニア、もちろん私も。

本展は特別展ということもあり、かなり盛りだくさんでしたが、
松方幸次郎が実際に収集した数はこの何十倍にも及ぶとは。
今回の見どころは、
フランスのオルセー美術館所蔵されているゴッホの「アルルの寝室」です。
この絵を松方が購入するきっかけを原田マハさんは
面白く描いていましたが、さて本当だったのか?
もう一つの見どころは、
松方がモネから直接購入した「睡蓮 柳の反映」。
長い間所在不明だったこの絵が
2016年にルーブル美術館で発見されましたが、
上部半分が失われていて、現存部分を修復を経ての初公開です。
パリのオランジェリー美術館で驚嘆とともに見た巨大な絵を思い出しました。
今後も常設展で観ることができるのでしょうか。

それにしても改めて松方幸次郎の偉業を心から讃えたいと思いました。
日本人が世界で活躍するためには、その国の文化を知ることが必須。
そのために西洋美術品を沢山買って、日本に美術館を作る!!
松方の壮大な夢、夢を後押しした多くの人達、
叶わなかった夢を再現しようとした関係者の努力によって
今の「国立西洋美術館」がある。
常設展はかなり充実していて、しかも格安料金で観れる。
何回でも観に行こう!