祥泉暦

日常の出来事の記録

メアリー カサット展

2016-09-10 10:51:31 | カルチャー
久しぶりに絵画展に行きました。
以前目に入った広告のこの絵がとても良いな、と思い
この美術展をチェックしていました。

メアリー カサットという画家のことは知らなかったのですが、
母子の柔らかくふっくらした子どもの笑顔がすごく良くって、
他の絵も是非みてみたくなりました。

知った時は、切羽詰まった時期で、
そのうち暑くなり、夏休み期間中は混んでるかな、と躊躇しているうちに
会期終了真近になってしまうという、何ともあるある。

メアリーカサットは、アメリカ出身の女流画家で、
当時は女性にとって画家の道は閉鎖的だったようです。
パリに留学したものの、学校にさえ女性というだけで入学できなかったという。
しばらくは、 ルーブル美術館で 名画を模写していたらしい。
そのうち才能を見出され、印象派の巨匠エドガー・ドガに印象派に推薦されて
道が開けました。
日本の浮世絵に影響を受け、喜多川歌麿や葛飾北斎の作品を所蔵していたようです。
また当時のサロン(国営絵画コンテスト)の審査の基準に疑問を抱き、
サロンを意識せず自由に描きたいものを描いて行きました。

ボッティチェリの聖母子を思わせるような母子の絵は、やはり特に目を引きます。
「女性は子どもを産み育てる」特権があると言いつつ、
彼女は生涯独身を通し、周りにいる母子を描くことに徹しました。
この時代女性が仕事を持つことと家庭を持つことの両立は、
難しいことだったのでしょうか。

100数点あまりの作品の中から特に気に入った絵葉書を購入して
ふっくらとした気持ちで美術館を後にしました。


追記
横浜市美術館ミュージアムショップでこんな本を見つけました。


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