祥泉暦

日常の出来事の記録

MOMATコレクション 藤田嗣治、全所蔵作品展示

2015-12-20 16:44:59 | カルチャー
東京近代美術館で、12月13日まで開催されていました。
今年最後の美術館観賞になりそうです。


藤田嗣治は、パリで活躍し評価された画家なのにあまり知られていません。
パリではあのピカソに評価された画家なのに。。
1913年~1931年までパリで大活躍をします。
(あのMontparnasseの街で暮らしたのかしら…)

1932年から1949年には、帰国して東京で活躍します。
帰国した後、陸軍美術協会理事長に就任することとなり、戦争画の製作を手がけました。
『哈爾哈(ハルハ)河畔之戦闘』や『アッツ島玉砕』などの作品です。

今回、私がこの展覧会に行ったのは、
この戦争画を観たいと思ったからです。
藤田嗣治の他の絵からは全く異なった画風の画でした。
大きな壁面サイズの戦争画は、一瞬何を描いているのかわからないほど全体が暗くて、
近くに寄って目を凝らして見ると戦場をリアルに描いているのがわかります。

戦後藤田嗣治は、戦争画を描いた国賊と批判され、パリに戻ります。
そこで洗礼を受け、フランス国籍を取得し1968年81歳の生涯を閉じます。

初期のパリでの活躍中も、戦後の存命中にも決して評価されることがなかった画家
藤田嗣治の絵が、今日注目される様になったのは何故だろうか。



余談ですが
東京国立近代美術館に初めて行きました。
観覧料が大人430円には驚きです。
確か65歳以上は無料です。