祥泉暦

日常の出来事の記録

若冲と蕪村 於 サントリー美術館

2015-03-28 17:59:02 | カルチャー
「若冲と蕪村」江戸時代の天才絵師が何と同い年だったとは!
晩年の住まいが京都で、至近距離にあったようですが、交遊を明かすものは見当たらないとか。

若冲は家業の青物問屋を40歳に退いてから、絵描きに専念しました。

蕪村は俳諧を学んだ後に、やはり40歳の頃から俳諧と絵画のふたつの分野で活躍します。

(40歳かぁ・・・笑)

若冲の彩色鮮やかな花鳥図や動物を描いた水墨画は、それまでの絵画の風潮とは異なるものがあります。
まさしく「京都ルネッサンス」です。

蕪村は中国の文人画の技法により山水図や自然な筆使いで俳句と絵が響き合う「俳画」が素晴らしい!

私は、二人の作品を見ているうちに、出光美術館コレクションの 仙厓を思い出しました。時代的にはこの二人の絵師達が先なので、仙厓に影響を与えたのかなぁ、と考えました。
江戸時代の長き平和な時代が、素晴らしい文化を生み出す背景にあるのでしょう。

私は書道を志しているので、描きたい文字を何時も探しています。文字の持つ迫力のようなもの(意味あいと象形のどちらも)に出会うと、書きたい!という気になります。

この展覧会で得たことばは、
「一気呵成」
それは、伊藤若冲の「霊亀図」にありました!!