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京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

正式な許可書もなく工事実施ー京都の景観行政で許される?星のや京都(旧嵐峡館)の改造問題

2010年06月10日 | 環境
8日に、嵐山旧嵐峡館ー星の屋京都の施設建設問題で
京都市に質問を届けてきた。
歴史的風土特別保存地区に接し、歴史的風土保存地区にある旧嵐峡館の改造は
京都の景観保全上、厳しい規制が求められているが
ここで、山道に接して、新設の貯水タンクが設置された。
こうした建設が認められるのか
地元関係者は問題視し、
この間「情報公開請求」や京都市への公開質問などが行われてきた。
最初の質問は、3月24日、これに対する回答が4月22日に届いた。
今回の質問は、その回答に関わって
正式な「許可申請書」も提出されていないのに
工事が行われているなどという事態が、京都の景観行政で許されるのか
主に、このことに関わって質問している。
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2010(平成22)年6月8日
京都市長 門 川 大 作 様(担当:都市景観部風致保全課)
京都・水と緑をまもる連絡会/京都・まちづくり市民会議
再 度 の 公 開 質 問 書

1、京都市西京区嵐山の渡月橋上流約1キロの保津川右岸にある旧嵐峽館は星野リゾートが経営を引き継いで再建されましたが、この再建にあたり、旧嵐峽館について、相当大きな規模の改修が行われています。
  しかし、この付近一帯は、歴史的風土特別保存地区であり、文化財として史跡及び名勝に指定され、風致地区や自然風景保全地区(第1種)として、現状変更が厳しく規制されています。このため、新聞報道では、星野リゾートによる嵐峽館改修は、当初、外壁の塗り直しや一部の樹林の伐採などが中心で、大幅な増改築は予定されておらず、これをうけて京都市もこれを許可する方針であると伝えていました。
  ところが、星野リゾートによって行われた実際の改修は、外壁の塗り直しなどの軽微なものにとどまらず、工作物の位置や数量の変更、さらには新たな施設の新築等がなされています。これは、京都市が説明してきた上述のこれまでの方針から明らかに逸脱するものであり、国民的な財産である嵐山の景勝と風致を損なうものといわなければなりません。
2、そこで、私たちは、この点に関して、平成22年3月24日付で公開質問書を提出して、京都市に説明を求めていたところ、京都市から同年4月22日付で回答がありました。京都市の回答によると、星野リゾートから平成20年8月11日付で「風致地区内における現状変更行為」の許可申請があり、これに対して、同年9月16日付で許可を行ったが、その後、①建築物の外壁材料の変更、工作物の位置の変更及び数量の変更、伐採樹木の変更並びに舗装材料及び数量の変更についての申出があったので、確認・了承したこと、また、②貯湯槽の新築については、仮設の工作物として新たに現状変更行為の申出があったので、確認・了承した、とされています。
  しかし、この①、②の現状変更行為については、いずれも、京都市が確認・了承した後に、平成21年12月4日付で、星野リゾートからの許可申請を受理し、平成22年1月4日付で許可を行ったとされています。そうすると、上に述べた①、②の現状変更行為については、許可申請書が提出される前に、京都市による確認・了承がなされたとして、現状変更のための工事が行われたということになります。
  しかし、許可申請書の提出前に、現状変更のための工事が行われるなどということは、京都市風致地区条例と施行規則では、到底認められることではなく、明らかに条例・規則に違反するものといわなければなりません。
  このように星野リゾートによる旧嵐峽館の改修については、京都市の条例・規則に違反するのではないかとの重大な疑念がもたれるところから、私たちは京都市に対して、再度、以下の事項についておたずねする次第です。
 (質 問 事 項)
1、上に述べた①、②の現状変更行為について、確認・了承したとされているが、それはいつ、誰が確認・了承したのか。また、確認・了承するにあたって、現状変更の内容を記載した設計図等の図面が星野リゾートから提出されたのか。図面が提出されたとすれば、それはいつか。
2、1で述べた確認・了承に関して、その経過を記録した行政内部の文書は存在するのか。経過を記録した文書が存在していたとすれば、さきに行った公文書公開請求の際に公開されなかったのは何故か。また、上記文書がすでに廃棄されたというのであれば、誰がいつ、いかなる理由で廃棄されたのか。
3、京都市の回答にある「確認・了承」とは、京都市風致地区条例・規則にいう「許可」を意味するものなのか。「許可」ではないというのであれば、この「確認・了承」は、上記の条例・規制の上で、いかなる根拠によるものなのか。
4、京都市風致地区条例・規則では、許可を要する現状変更行為のついては、許可申請書を提出したうえで、市長の許可をうけるものと定められているが、許可申請書を提出しなくても、市長の許可を受けることができるのか。もし、こうした許可を受けることができるとすれば、それは条例・規則上、いかなる根拠によるものか。
 以上の質問事項は、国民的な文化財である嵐山の景観保護にとって重要な問題であり、景観保護を基本的な方針としている京都市の行政の根本にかかわるものですので、ご多用中お手数をおかけいたしますが、平成22年6月30日までに文書でご回答下さいますよう要請いたします。
連絡先 〒604-0847 京都市中京区烏丸通二条下ル西側ヒロセビル2階
市民共同法律事務所 京都・まちづくり市民会議事務局代表 弁護士:中島晃

下京・梅小路パークプロジェクトの座り込み抗議行動

2010年06月02日 | 環境
梅小路公園にオリックスの水族館が「設置許可」された件で
下京・梅小路パークプロジェクトは
1日、街頭で座り込み抗議行動を行いました。
27人も参加されたとのこと
当日は「読売テレビ」も取材に訪れました。
この行動には新しいメンバーも参加
次々と「梅小路公園には水族館はいらない」思いを訴えました。

本日、オリックス不動産、「京都水族館」の建築確認申請を提出

2010年06月01日 | 環境
本日、オリックス不動産が京都市に、
梅小路公園での「京都水族館」の建築確認申請を提出した。
設計者は大成建設など
京都市都市計画局によると
「審査期間は、標準的に50日程度」「ただし、構造適合性判定機関の審査(ピアチェック)の過程で遅れる場合があります」とのこと。
「7月15日着工」が目指されている。

梅小路公園に水族館はいりませんー市長の「許可」に抗議

2010年05月14日 | 環境
京都市の発表文書です。

建設局(担当:水と緑環境部緑政課 電話222-3589)
公園施設設置許可について(梅小路公園・水族館)
平成22年4月23日付けで、オリックス不動産株式会社から申請された梅小路公園区域の水族館施設(公園施設)の設置については、本日許可することを決定し、同社あて郵送により通知いたしますのでお知らせします。
本市と致しましては、今回民間により整備される水族館が、創造と進取の気風に富む京都ならではの施設として誕生することを期待するとともに、市民の皆様と、梅小路公園区域における水族館設置を契機とした地域活性化の具体策を検討して参ります。
1申請者(許可相手先)オリックス不動産株式会社
2許可通知日(許可決定日)平成22年5月14日
3公園土地使用申請面積 13,450㎡(竣工後8,223.90㎡)
4当初許可期間
 平成22年6月1日~平成25年3月31日
 (許可更新有り。事業期間は30年間の予定)
5今後の予定
 平成22年5月 建築確認申請予定(申請者計画による)
     6月 準備期間(申請者による)
     7月 建築工事着工(申請者計画による)
 平成24年初頭 開業予定

京都市長が「オリックス水族館」設置許可

2010年05月14日 | 環境
昨日お伝えしましたが、
オリックスによる「京都・梅小路公園での水族館建設」
本日、午前中に「許可」が発表されるそうです。
私たち、「梅小路公園に、水族館はいらない市民ネットワーク」と
「下京区・パークプロジェクト」は
本日正午、京都市職員労働組合の宣伝カーをお借りして
市役所前で「抗議」の意思を表明します。

オリックスの「京都水族館」、京都市長が許可か?

2010年05月13日 | 環境
京都の梅小路公園に
オリックス不動産が建設を計画している「京都水族館」
明日、「京都市長の許可」がでるかも?
との情報が入っています。
この計画、京都市民は、反対の声が多数のようです。
この間、京都市民への説明会も始まったばかり
先日、オリックス不動産と京都市による二回目の説明会が終わった所です。
前回の説明会では、市民から質問の手がたくさんあがっていたのに
「時間です」と説明会は途中で”終了”させられました。
その際、オリックスは、
水族館計画などを市民に説明する「シンポジウム」を開くと明言していましたが
その約束も全く果たされていません。
この間ずっと見てきましたが、オリックスも京都市も、
対応がひどい。

京都水族館問題ーきょうの「市議会まちづくり消防委員会」傍聴

2010年05月06日 | 環境
本日の京都市議会・まちづくり消防委員会を傍聴してきました。
水族館についての議論は午後1時から3時すぎまで
共産党議員(4人)が、様々な角度から
「反対」の立場で徹底追及しているのが際立っていました。
自民党議員が公園の借地料の低さで問題として質問しましたが、
民主党・公明党議員はまったく口を閉ざしていました。
(民主はずっと”推進”の立場です)
1時過ぎから、京都市による「梅小路公園の再整備について」という
水族館関係の報告がされ、その後、質疑にはいりました。
京都市の「梅小路公園の再整備について」と題する資料では、
・水族館は「図書館、動物園、博物館と同等の教養施設」なのでOK
・専門的なノウハウが必要で、民間事業者が公園設置者の許可を受けて行うので、OK
・公園の使用料は、これまでは1平方メートルあたり385円が条例・規則で定められた額だが、今回は先行事例がなく教養施設など勘案し、一月1㎡あたり214円
・市への直接的経済効果は、「1,13億円」
波及効果は「218億円」
・整備構想検討委員会の6人の委員に、「設置許可条件」などを説明し、意見を求めている
・市民から出ている「代案」は、事業主体や出資者などの具体的記載がなく・・・同等に検討できる計画になっていない
・交通アクセスや駐車場の件、「地域活性化」などについては、開業までに成案を得る
・本年6月に準備工、7月に建築工事着工、平成24年の初頭に開業予定
など。
これ以外に、水族館の毎年の収支見込を想定する資料が出されていました。

質疑は、約2時間行われました。
自民党の津田議員と共産党の冨樫、岩橋、倉林、佐藤議員が質問、当局を追及しました。

1、現在まだ「検討委員」の了承?(意見聴取)は完全にはできていないようです。
5月7日までに聴取し、そのあと一気に「許可」の段取りだったと思いますが、
委員会で聞いた感じでは、その返事が全員からはもらえていない様子でした。
倉林議員が、「検討委員会を開き公開で審議を行え」と強く求めました。

2、温室効果ガスの排出量について
この間、答弁が二転三転している問題で
今日、閲覧された「4月23日付のオリックス側の提出資料」でも
「10%以上の削減」の数字になっていました。
「20%削減」と言っているが、どちらか?こんなにいい加減でよいか?と
冨樫議員が質問していましたが、
市の部長は「20%削減で間違いない。許可の際には、20%削減と聞いている」と
「オリックスの誤解をまねく記載」とも言っていました。
「早急に資料を提出するようオリックスに求めます」とのことでしたが、
こんないい加減で「許可」はないでしょう。

3、公園の借地料金について、津田議員、倉林議員が追及しましたが、料金は割安の56.6%の料金となっています。イルカショウを中心にした営利施設に”大判振る舞い”です。

全体の議論のうちの一部ですが・・・感想がわりです。


京都水族館整備構想検討委員会 委員長への申入れ

2010年04月30日 | 環境
本日、水族館整備構想検討委員会の森本幸裕委員長宛てに
「要望」を行ってきました。
(要望書を研究室に届けてきました)
京都・梅小路公園の水族館建設問題は、
4月23日にオリックス不動産側から京都市長側に
「公園施設設置許可」を求める申請書が出されました。
この段階で、京都市は「第三者委員」、
すなわち「京都水族館建設整備構想検討委員」の意見も聞き
その適否を判断するとしています。
ということであれば、ぜひ個別に意見を聞くのでなく
「検討委員会」を開いて、公開の場で
きちんと「検討」-意見を述べていただくことが肝心で
この機会を活用して
「ぜひ、そうしてください」とのお願いです。

この「検討委員会」
京都市の説明会では、事あるごとに
「検討委員会」のお墨付きはいただいていると
都合のいいように使われていますが、
そのそも検討時には、
例えば「イルカの展示」も決まってはいませんでした。
私が委員なら、
前提条件としての情報が全部そろってはいない段階で、
「妥当か否かを問われても困る」といいます。
現段階で、市があらためて意見を伺いたいと言ってくれば
これだけ京都市民を巻き込んだ大きな問題になっているのですから
「あらためて、私たちの意見を述べる場を公開で持ち、意見を述べさせていただきます」と
それぐらい言って当然と思いますが、どうでしょうか。

「梅小路公園に水族館はいらない」アピール運動

2010年04月23日 | 環境
この間、「梅小路公園に内陸型水族館はいりません」アピール運動に取り組みました。
皆さんのご参加で、第一次共同アピールは、22日段階で
106人+2団体となりました。
賛同、ご支援をいただいた皆さん、
どうも、ありがとうございます。
この間も、「京都に”海の水族館”はいらんだろう」という声を沢山聞きます。
どう考えても、「前時代的」と思っています。
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<共同アピール>

京都市の梅小路公園に、内陸型水族館はいりません

門川京都市長とオリックス不動産が建設しようとしている「梅小路の水族館計画」に対して、疑問や反対の声が拡がっています。京都市が、異例のスピードですすめた「第三者委員会」での検討のさなか、市は「市民意見の募集」を行いましたが、その賛否は公表せず、開示を求めて請求された情報公開の中で、やっと「反対意見が7割以上」であることが明らかになりました。             
いま、市民からは、さわやかで平穏な梅小路公園と地域の環境を壊さないでほしいという強い声が出ています。海のない京都市になぜ「海の水族館」なのでしょうか。当初、市の財政負担はないかのような説明が京都市からなされましたが、観客用の駐車場や導入路の整備、下水工事には税金が投入される予定です。オリックス不動産の営利目的のために、なぜ市民の税金を投入するのでしょうか。生きもの虐待で問題となっているイルカショーにも批判の声が起こっています。
京都市は、オリックス不動産の声は聞くが市民の声は聞かないという態度をあらためる必要があります。私たちは、京都市とオリックス不動産に、市民の声を無視して梅小路公園での水族館計画を強行しないこと、そしてなるべく早く、同計画を断念するように求めます。
〇近隣住民により、りっぱな憩いの場に育てられた公園を乱す水族館はいりません。
〇歴史都市京都に、人工海水の内陸型水族館はいりません。
〇京都議定書の発祥の地京都に、温室効果ガスを大量に排出する水族館はいりません。
〇生物多様性条約に違反する疑いのある、イルカショーが呼び物の娯楽施設、オリックスの水族館はいりません。
〇災害時の広域避難場所である梅小路公園に、水族館はいりません。
〇地域の平穏な市民の暮らしを乱す水族館はいりません。
以上

呼びかけ団体:梅小路公園に水族館はいらない市民ネットワーク
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アピールには
32以上の環境保護団体やまちづくり住民運動のグループ
環境教育を進める団体の代表が呼びかけ人・賛同者に加わっていただき
京都だけでなく東京や神奈川県、栃木県、島根県などからもメイルが届けられました。

今日(22日)、このアピールをオリックス不動産株式会社(本社)に送付し
京都市長にも届けてきました。
京都市への申入れの際、
市の建設局水と緑環境部緑政課の課長補佐とやり取りをしました。
京都市には「市民から質問や意見が沢山出されている中で、
決して強行しないこと」
「そして、計画は断念」するよう求めてきました。
この際、京都市が予定地を公園区域に編入したこと(4月16日)、
「対案」については、その扱いを今後の議会で報告することが明らかにされました。
 

 

二回目の「梅小路・オリックス水族館の説明会」

2010年04月16日 | 環境
京都市議会まちづくり消防委員会で
京都市の「水族館計画についての説明会」の日程が明らかになりました。
日時:4月25日(日)午後4時半開場、午後5時開始
会場:キャンパスプラザ京都(JR京都駅前)第1講義室(5階)です。
第一回目は、質問者多数、しかし「時間切れ」で終わりました。
今回は、その続きです。
ただ、説明会できちんとしてほしいのは
質問にちゃんと答えてくれること
答えられない質問はパスでは、「説明会」の意味がなくなります。
対象は、地元4学区(大内、七条、梅逕、安寧)をはじめとした市民ということですので
京都市民は誰でも参加できます。




どうして京都に海洋水族館?

2010年04月11日 | 環境
4月25日午後2時から京大会館101号室で
「水族館公開シンポジウムーどうして京都に海洋水族館?」を開きます。
イルカショウで、環境教育はできるか?が副題
オリックスの水族館は「環境教育」も行うとのことですが、
イルカショウメインで本当に環境教育になる?
報告者は、
辺見栄さん(エルザ自然保護の会)
下村泰史さん(京都造芸大学教授)
久山喜久雄さん(法然院森のセンター フィールドソサイエティ代表)のお三方で
興味深いシンポになりそう。

MLで、信濃毎日新聞(信毎WEB)の記事が送られてきた。
「運営会社破たん 茅野の水族館、譲渡先決まらず」4月7日(水)
「運営会社が破綻(はたん)し、2月に閉館した蓼科アミューズメント水族館(茅野市)に、フンボルトペンギンや、アロワナといった熱帯魚など、計約200種5千匹が残されたままになっている。」とのこと
「ペンギンは血統管理のためほかの水族館に譲渡しにくいなど、展示動物の移動は難しいのが実情。月額100万円近い光熱費や10万円以上の餌代が会社の負担になっており、破産管財人も頭を抱えている」そうだ。

水族館の話は、
「水族館がダメになったら平地に戻す」みたいに
簡単な話ではないようだ。


 同館は、別荘地分譲などを手掛けた蓼科観光開発(北佐久郡立科町)が、総工費約7億円をかけて1993年に開業。年間入館者は94年度に約22万人だったが、最近は6万人程度に減少していた。

 水族館には閉館直前、7人の社員がいた。現在は、元同社常務で水族館の責任者だった玉井正史さん(54)=茅野市=が1人で、ペンギン23羽や魚の世話を続けている。

 フンボルトペンギンは、絶滅の恐れがある動植物の保護を目的にした種の保存法に基づき、譲渡は原則禁止。国内で繁殖した個体はもともと血縁が近いといい、日本動物園水族館協会(東京)は、近親交配を防ぐため、同館を含む協会加盟施設で飼われている約1600羽すべての親を記録し、血統を管理している。

 管理業務を担う葛西臨海水族園(同)の担当者によると、施設間の譲渡は認められることがあるが、血統が近い個体が同じ施設で飼われないようにするため、譲渡先は限定されるという。

 また、玉井さんによると、2匹いる淡水魚のピラルクーはともに体長約2メートル、体重は100キロ以上で、生きたまま別の施設へ移すのは困難。「全国的に、民間の水族館は施設の老朽化などで経営が厳しいところが多い」とも話す。

 同社は2月下旬、110億円以上の負債を抱え、地裁佐久支部から破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人の森泉邦夫弁護士(佐久市)は「動物だけや水族館単独の売却は難しい。ホテルなど同社の施設一括での売却先を探している」と説明する一方、「いつまで維持できるか…」とこぼした。




サクラ枯死”主犯”キノコ?

2010年04月07日 | 環境
7日の京都新聞
上記の見出しで、
「ナラタケモドキ 樹内に寄生、根伝い感染ー府立植物園など調査」の記事。
弱った木の根元に、ナラタケモドキの「白い菌糸がびっしり」
ナラタケモドキの菌を混ぜた土は、ソメイヨシノの苗が育ちにくく
「葉が黄化・・・著しく衰弱して大半が落葉した」
わかりやすいが、”わかりやす”すぎる。

26面には
「専門家『対策・観察強化を』」の記事があり
京大の森本氏の弁を載せている。
「ただ衰弱はそれだけで起こる単純な問題でなく・・・複数の要因が重なっている」
この「複数の要因」から、本質的な原因、問題を発見するのが科学だと思う。
という点では、マスコミもそうだが
わかり安すぎるのは困る。
周辺の土壌の菌をめぐる環境が大きく変化している、との推測を立てるのであれば
たぶん、少なくとも20年前の土壌環境、それに関わる主要な菌の存在と振る舞い
一方で主要な菌に関わる土壌環境についての調査と
現状を比較してほしい。

温暖化で、明らかに地上の環境は変化を見せている。
”地中は別”とは決してならない。
土壌(地表面付近の)温暖化の実態を、もっと明らかにしてほしい。

3月22日 梅小路公園の「水族館」説明会

2010年03月26日 | 環境
3月22日、夕方4時半から開かれた「梅小路・水族館」建設についての説明会
180名の皆さんが参加した。
京都市の報告が約20分、オリックスから10分
後、午後6時半過ぎまで質疑応答が行われた。
京都市は、質問に全ては答えてはいなかった。
こうゆう場は大事で、
質問者に丁寧に答える姿勢が案外重要で
「その発言は撤回してください」(市担当者)などと色をなす対応はいただけない。
内部的には”戦闘的”に映るのかもしれないが、逆効果
例によって「質問は一人2問まで、2分以内」と
最初から何かフレンドリーでない司会で始まったが
司会者も重要。

会場からは、次々と手が上がり、二十数名の発言だったか、
さらに10数名から挙手があったが、
午後6時半過ぎで打ち切りとなった。
京都市は「あらためて開催する。
次回の日程は決まったら連絡する」と述べて終わった。

手を上げたが、当たらなかった。
発言したかったことは、京都市の説明について
先日ブログでも書いたが
住民の皆さん、特に近所の皆さんが心配していることの一つは
”梅小路公園とまわりの、穏やかな環境が崩れるのではないか”ということ
「200万人も集客する」施設が出来れば、周辺の環境は大きな影響を受ける。
オリックスは自分の企業の施設の話だけし
京都市は、オリックスのために駐車場をどう作り、車の流れは、人の流れは・・・などという説明を行ったが
市民が一番心配している
周辺の環境はどのような影響を受けるか、それについての説明は全くなかった。
先日書いた千葉大学のレポートもあるわけで
こうした点をきちんと調査して述べるのが、自治体の役割ではないか。
本来の自治体のあり方として
オリックスの言うことを聞くばかりでなく
これだけ心配の声があるのだから、
それにしっかり耳を向け
市民の基本的な心配や疑問の声に、
市は、独自の調査・研究も行って応えるべきだ。
京都市は「活性化のために必要な施設」と強調していた。
そして、「水族館建設」は強力に進めようという市の姿勢も
説明会で垣間見えたが、
この「建設問題」、
京都のあり方、まちのあり方を本質的に問う問題だ。
もっと、議論を深めるべきだ。
適当な説明会で終わりにしてもらっては困る。
 

京都府の「自然エネルギー源別自給率ランキング」

2010年03月26日 | 環境
「小水力発電」を調べる中で
千葉大学公共研究センターと環境エネルギー政策研究所が出している
「永続地帯2008年版報告書」にあたりました。
各県毎の「自然エネルギー供給の概要」や、
県内の自治体の自給率ランキングなども発表されています。
全国ランクで見ると、
京都府は「自然エネルギー供給量が全国42位、そのうち小水力発電が約半分、太陽熱供給が約4分の1」を占めており、「エネルギー種別では太陽光発電は供給密度全国19位(供給量全国28位、自給率全国36位)であり、その他は供給量、自給率、供給密度ランキングの20位以内に入っているものはありません(地熱発電は行われていません)」とのこと。
「自然エネルギー自給率は全国41位(1.04%)」だそうで
はっきり言って、大変遅れていると自覚しました。

「親しみがなくなった」ー「水族館」建設後の、しながわ区民公園

2010年03月20日 | 環境
梅小路公園に水族館はいらない市民ネットワークの会議で
千葉大園学報(第48号ー1994年)に掲載された論文が紹介された。
中村攻・木下勇・坂倉千賀(地域計画学研究室・都市環境デザイン学研究室)三氏のもので
表題は、「しながわ区民公園における水族館建設がもたらす地域住民利用と居住環境への影響について」
しながわ区民公園に水族館がつくられる前と後の
地域住民とのかかわりを
周辺住民で、水族館建設前に「5回以上利用したことのある人を対象に
170人(小学生37人を含む)から聞き取り調査を行い分析したもの
詳細は、本体を読んでいただきたいが
結果は、
知らない人が増えて「公園に親しみがなくなった」と
住民にとっての「居心地の悪さ」を指摘するものとなっている。

「全体を集計すると、(水族館建設後)公園に対して親近感が増したというのは11%に過ぎないが、親近感が減ったというのは40%にのぼる(ただし変わらないが42%)」

公園の周辺部での環境変化について
「『歩道がきれいになり明るい』『絵タイルのはめ込み等、町の中がほっとする』といった声がある」一方で、
「むしろ、環境悪化を指摘する声の方が多い。駅からのルートが混雑することや、道路上、植込み、ゴミ箱から溢れるほどのゴミが増えたこと、交通量の増加(車利用は全体の約2割)、それに伴い駐車場から溢れる車の路上駐車の増加などの問題が指摘される」
交通量増加については「路上駐車」が21件
「子どもはよく袋小路で遊んだりしていたが、路上駐車、車の街路への迷い込みが増えて危険だ」
ゴミ等で生活環境が悪化したとの回答は85件
「マンションの植込みや玄関にもゴミが捨てられ、来園者のマナーの悪さを感じる」
「アベックが多く、風紀が乱れた。子どもの生活にも悪影響だ」というデートスポットとなったことを憂う声も30件
まとめの直前に紹介されている声は
「今までは、公園があることで、なかなか良い居住環境だと思っていたが、今はそう思わない」というものだ。
梅小路公園が、こうならないことを強く願う。