ソ連中が聴いた伝説の日本人歌手 ニキータ山下さんが死去
2024年5月28日, 14:13 (更新: 2024年5月28日, 19:16)
1960~70年代のソ連で絶大な人気を誇った日本の男声コーラスグループ「ロイヤル・ナイツ」のメンバー、ニキータ山下(山下健二)さんが26日に死去した。86歳だった。28日、共同通信などが伝えた。
ニキータ山下さんは1937年、日本人の父、ロシア人の母のもと、旧満州・ハルビンに生まれた。日本語とロシア語を自在に扱い、歌手としてのみならず同時通訳としても活躍した。
音楽活動ではソ連国営レコード会社からゴールド・ディスクを出し、地方公演の回数も450回以上を数えたまさに伝説。ステージではロシア民謡や当時の日本の流行曲を披露した。
映像は1969年のキエフ公演の際、当時の日ソ両国で人気を博していた「恋のバカンス」を、ロシア語を交えながらカバーしたもの。
ニキータ山下さんは晩年まで精力的に活動を行っていた。2017年に東京都内で開いたライブコンサートで、スプートニクの取材に応じた際には、「僕はロシアの歌しか歌わない、といっても過言ではないので、聞いていただける人がいる限り、ずっと歌い続けていきたいと思います」と話していた。
平成29年の1月9日、東京新宿で開かれた山下ニキータさんのライブコンサートが開かれた。スプートニク日本は本人にインタービュー取材をした。
日本のバンドが海外でミリオンセラーになる…。というのはそもそも滅多に起こらない希少な現象であることは間違いない。
山下ニキータさんは、ソ連時代、国営レコード会社からゴールド・ディスクを出し、地方公演の回数も実に450回以上を数えたあの「ロイヤルナイツ」コーラス・グループの一人。当時のソ連で「ニキータ」を知らない人などもはや存在しなかった。
ニキータさんより、日本の女性の皆さんへ3月8日のお祝いメッセージ-
「日本の皆様にはこの国際婦人デーに、世の中は激しく押し寄せてくる波にさらされている中でも、とくに希望が叶うこと、愛をまだ見つけていない方なら、きっと見つけて、幸せな一年を送ることを祈っております。そして、女性の皆様に更なるご活躍を期待しております」
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♫ロシアで「恋のバカンス」が親しまれていることは知っていましたが、彼らのコンサートによるものだったのでしょう。
岩谷時子作詞 宮川泰作曲