アンドレイ・ベロウソフは国防大臣としてロシアの敵国にどのような問題を引き起こす可能性があるか
7時間前 (更新: 7 時間前) Sputnik
セルゲイ・ショイグ国防大臣の後任にベテラン経済学者のアンドレイ・ベロウソフを充てるというロシアのウラジーミル・プーチン大統領の提案は一部の人にとっては驚くべきことかもしれないが、彼の動きの裏には十分な動機があるようだ。
アンドレイ・ベローソフ氏のロシア最新国防相への任命は、ロシアの軍産複合体と武器調達システム全体をまったく新しいレベルに引き上げるのに役立つかもしれない、とロシアの政治アナリストのセルゲイ・ポレタエフ氏は主張する。
同氏によると、過去2年間にロシアで事実上の草の根「技術革命」が起こり、愛好家グループが1機300ドル以下の価値のある、敵の軍事ハードウェアを破壊するために使用できる再利用された民間用無人機を軍に供給したという。何百万ドルも。
有能な経済学者であるベロウソフ氏は、兵器調達における2つのアプローチ、つまり「計画的、政府」の方法と「自発的な草の根」の方法の長所を組み合わせて、それらの短所を取り除くことができるとポレタエフ氏は示唆する。
現場のロシア兵士の多くは、ロシア軍にとって恩恵となる可能性のある技術的および戦術的な解決策を考え出すが、彼らが自分たちのアイデアを上層部と共有する効率的な方法はない、と同氏は指摘する。
「ベローソフがこの経験を注文に変換するシステム、プラットフォームを作成できれば、それを武器製造業者に送信することができ、武器製造業者は何が必要なのかをよりよく理解し、この入力に対してより適切に反応し、最も多くの武器を大量生産できるようになるでしょう」解決策が成功すれば、それは途方もない衝動を生み出すでしょう」とポレタエフ氏は考えます。
同氏はまた、ロシアの軍事支出がここ数カ月間着実に増加しており、状況は危機的状況にはほど遠いものの、ロシアにとってこの資金が無駄にならないようにするのが賢明だろうと指摘した。
先週末、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ロシア国防大臣ポストにアンドレイ・ベローソフ氏の立候補を提案した。
ベローソフ氏はロシアのベテラン経済学者で、当初はソビエト科学アカデミー中央経済数学研究所の研究員として勤務し、その後ロシア科学アカデミー経済予測研究所に勤務した。
ベロウソフ氏は2006年に経済開発貿易副大臣に任命された後、ロシア政府でいくつかの要職を歴任し、2020年に第一副首相に就任し、現在までその職を務めている。
♫Sputnik日本のサイトにはこのような記事が
ロシアのベロウソフ次期国防相はどんな人物？
Sputnik日本
ロシアのプーチン大統領は、2012年から国防相を務めたショイグ氏を交代させ、後任にアンドレイ・ベロウソフ第一副首相を任命するよう上院に提案した。経済専門家を国防相に据えるサプライズ人事として内外の注目を集めている。
ベロウソフ氏はこれまで、メディアでの露出は比較的少なかったものの、政界での経験値は他の重鎮に引けを取らない。ここではベロウソフ次期国防相がどのような人物なのかを簡単に紹介する。
学者一家に生まれる
1959年3月17日、ソビエト連邦・モスクワ生まれ。父親は経済学者のレム・ベロウソフ、母親は放射化学研究者のアリーサ・パブロブナで希少元素を研究していた。
1982年、モスクワ国立大学経済学部を卒業。2006年には経済学博士号を取得するなど、学歴には申し分ない。
経済の専門家として
ベロウソフ氏は父親と同じ経済学者の道を進んだ。大学卒業後、ソ連末期には中央経済数学研究所、経済・科学技術発展予測研究所に勤務。1990年代には国民経済予測研究所に勤めた。
2006年に経済貿易発展省次官として政界に本格的に進出。2008年には政府経済財政局長に就任した。
メドベージェフ内閣では欧州復興開発銀行のロシア政府代表を務め、2013年からプーチン大統領の経済顧問、2015年からは国営石油企業「ロスネフチ」の重役などを歴任。2020年に誕生したミシュスチン内閣では、第1副首相となった。
「意外」だが「適任」のワケ
非軍人出身の人物が国防相に抜擢されるのはロシア史上2人目で、今回の人事は一部では驚きを持って受け止められた。だが、露大統領府のペスコフ報道官は、「イノベーション、先進的アイデアの導入、経済的競争力の条件創出にオープンである必要があり、だからこそベロウソフ氏が選ばれた」と説明している。
露下院のセルゲイ・ガブリロフ議員は「国家行政のあらゆる分野間の調整、防衛産業の発展、兵器の大量生産などを達成する上で最善の候補者だ」。元国防省幹部で軍事アナリストのイーゴリ・コロトチェンコ氏も「特別軍事作戦の勝利に向け、画期的なアイデアの実現のために必要な改革統合を成し遂げるだろう」と、ベロウソフ氏の抜擢を高く評価している。
ベロウソフ氏には、経済学の知見を生かした職務遂行はもちろん、並一通りではない方法で国防省の仕事を「リフレッシュ」することも期待されている。
