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漢字の話(キラキラネームの秘密、八)

2017年02月28日 15時33分30秒 | 日記
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・鴎外とスネ夫と具志堅

江戸時代でも明治時代でも、昔から、奇妙な名前は幾らでもあります。例えば、森鴎外の子供達の名前は、

長男 於菟(おと)
長女 茉莉(まり)
次女 杏奴(あんぬ)
次男 不律(ふりつ)
三男 類(るい)

で、ドイツ留学の経験から、外国人が発音し易いようにとの配慮で、この様な名前にしたようです。現在では、キラキラネームの元祖のように言われていますが、これらの名前は、単に西洋人の名をもじって付けられただけではありません。「於菟(おと)」とは『春秋左氏伝』の中に出て来る春秋時代の楚の方言で「虎」の事ですし、「茉莉(まつり)」とは「ジャスミン」の事です。(「茉」には「まつ」「ま」の二つの慣用音があります)。「不律(ふりつ)」とは「筆」の事です。西洋人の名に、東洋の意味と漢字を合わせて、日本語音でまとめています。さすがに凝っていますが、西洋人の名前を持ってくるのは、どうかと思います。

江戸時代初期に漂着したWilliam Adams(ウィリアム・アダムス)は、三浦按針(みうらあんじん)と名づけられましたし、一緒に来たJan Joosten(ヤン・ヨーステン)は、耶楊子(やようす)と呼ばれました。

例えば、英語なら「R」と「L」、中国語なら「n」と「ng」、日本人が発音しにくい音は、英語や中国語だけでなく世界中に幾らでもあります。外国人が発音しづらい音であったとしても、殊更、彼等の発音に合わせる必要は無いと思います。世界に通用するかしないかは、名前で決まる物ではありません。子供の資質の問題です。鴎外の子供達の名は凝ってはいますが、外国の名を付けたところで、この世に外国人の名を持つ者が一人増えて、日本人の名を持つ者が一人減るだけの事です。親が自分の子供にどの様な名を付けるかは親の自由ではありますが、名前の様な大切な物を、外国人に合わせようとするのは、どうかと思います。

名づけに関する多くの本は、名前という物を「子供に与える最初で最高のプレゼント」と紹介しています。「プレゼント」と言うのは、誰かへの贈り物の事です。花束や宝石、靴やバッグ。「プレゼント」と聞くとその様な物を連想します。しかし、名前は、靴やバッグや宝石とは、全く違う物です。

皆さんは、声優をしていた「肝付兼太(きもつきかねた)」氏を御存知でしょうか。「ドラえもん」のスネ夫や「ジャングル黒べえ」の黒べえ役で有名でしたが、残念な事に昨年亡くなられました。本名を「肝付兼正(かねまさ)」と言って、戦国大名の末裔です。肝付氏は「兼寛」とか「兼冬」と言うように代々「兼」の字が名前につきます。

また、ボクシング選手として有名な「具志堅用高」氏の家族は、父が「用敬」兄が「用祥」と、一族の名に「用」の字がつきます。

「肝付家」や「具志堅家」は特別な例ではありますが、ここから分かるのは「名前」が、親が子供に与える単なる「プレゼント」ではなく、子供が一族の成員として迎えられた証しであり、絆であり、或いは、どこの家の子供か、誰の子供かを示す「個性的」で重要な物である事がわかります。

鴎外の子供達の名前は、明治という時代にあっては、鴎外家以外には付けようのない名前で、何処の子かを示す物ではあったかもしれません。ただ、現代にあっては、日本人としての個性を無視し、外国風の名を付ける事が個性であるという誤解の上に成り立つキラキラネームは、却って幼稚で「没個性」であると思います。

まだ続きます。