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ちょっと三中全会

2013年11月10日 15時00分11秒 | 日記
北京で昨日から「三中全会」が開かれている。「三中全会」については、「中共の対日戦略(四)」で触れているので、興味のある方はご覧あれ。

「改革開放以来、一期五年の中央委員会(党の最高指導機関、中共中央・党中央とも言われる)は、およそ七回の全体会議を開くことになっている。中央委員会全体会議(中全会)は中央政治局によって召集され、毎年少なくとも一回は開かれる。会議の議題はだいたい決まっていて、一中全会と二中全会は、国家機構の“人事”を取り上げ、三中全会では通常、今期の中央と政府の“大目標”を掲げる。七中全会は“引き継ぎ”だ。

一中全会はたいてい、党の代表大会の直後に開かれる。主題は“人事”で、政治局常務委員、中央軍事委員会委員等を決定する。昨年、11月15日、十八期一中全会では、習近平が政治局常務委員に再選され、総書記と党中央軍事委員会主席に選出された。二中全会は、国家機構の人事で、今年の2月26日から28日まで開かれた十八期二中全会では、国務院の改革方案、及び、国家機構と全国政治協商会議の人選が議題となった…。」

今回の「三中全会」は、11月9日から12日まで開かれる。


・二つの歴史は否定できない(两个不能否定)
「三中全会」の目的は、国内外に向けて、中国の5年から10年先の政策の青写真を示す事にある。習近平の夢は、中国の社会主義を発展させ「中華民族の偉大なる復興」を実現させる事で、それは十八期に課せられた目標でもある。社会主義を発展させるため、目標には「反腐敗」や「地方改革」が含まれるとは思うが、私は、習近平は結局、政策実行の上では、薄煕来が重慶で行ったような独裁体制を目指すのではないかと思っている。政策の方向として、左派か右派かと言う事になれば、左派保守に向かうのではないだろうか。

2013年1月5日、新たに決まった中央委員会委員、及び、候補委員の、十八期精神学習研修班が中央党学校で開かれた。習近平は講話を発表し、改革開放前後の歴史について、だいたい次の様な事を語った。

「改革開放後の歴史時期を以て、改革開放前の歴史時期を否定する事はできない。改革開放前の歴史時期を以て、改革開放後の歴史時期を否定する事もできない。」「二つの歴史は否定できない」。発言の目的は、中国の特色ある社会主義の堅持と発展、党の政権基盤の強化にある。

1949年に新中国が誕生してから、1978年の11期三中全会までを、改革開放前の歴史とし、それ以後を改革開放の時代とする。この二つの時代は、開放前は「大躍進」・「文化大革命」に代表される大失敗があり、開放政策からは、「汚職」「公害」を始め様々な問題が噴出している。

しかし、習近平の言い分としては、開放政策によって、多くの矛盾と問題が生みだされていても、西方国家が二、三百年掛けて発展する所を、中国は数十年で発展した。同時に、中国は13億の人口を擁する大国であり、その工業化、現代化の規模は、如何なる西方の発展した国々も比較する事はできないほど大きい。また、開放前の時代は、毛沢東と深い関係があるが、毛は社会主義制度と党と国家を作った人物だ。毛を否定する事は、社会主義制度と党と共和国の歴史を否定する事につながる。それは、天下の大乱を招く事になる、と危機感を募らせる。

そこで、「二つの歴史」を肯定し、改革開放前を社会主義革命と建設、発展の基礎を築いた時代と位置づけた。中国の特色ある社会主義は、11期三中全会以後の開放路線に始まるが、その源流は改革開放以前の歴史にある。もし、開放政策を行わなかったら、ソ連や東欧の様な亡党亡国の危機にさらされたであろう。「大躍進」「文化大革命」の失敗はあるにしても、毛沢東がいなかったら現在の繁栄はない。

毛沢東路線と小平の改革路線は全く違う。中国の方向を決定する二つの路線は、党内で派閥を作るほどに対立している。だからこそ、11期三中全会の前後で、保守左派・改革右派に分断された路線と政策を、この様に説明することで、習近平は指導者として、歴史的に二つの時代をまとめて見せた。改革開放を続けるか否かの問題は、取りも直さず、社会主義を続けるか否かの問題に通じている。2012年末で党員数8512万7000人を擁する共産党の頂点に立ち、国家主席でもある習近平が、党と国家を否定できるはずもない。すると、現実に発生している問題は、中共の歴史の中で解決しなければならない事になる。


さて、1月5日に発表した話を、「人民日報」は11月8日の三中全会直前に、第6面に掲載した。それについて、「BBC中文ネット」によれば、

香港の中国事情評論家 林和立によれば、18期三中全会前に《人民日報》が、この様な文章を掲載した意図は明らかで、習近平は党内の左右両派が、11期三中全会を基準に、今回の三中全会が打ち出す政策を比較・批判することを避けたいためだ。国営メディアは過去に何度も、この"二つの歴史は否定できない"を、引用しており、今回《人民日報》が再び掲載したと言う事は、習近平が左に向かっていることを現している、と述べた。

ロイターは、これは、中共の18期三中全会に提出される政治改革に対して"明らかにノー"と言っている、と分析する。

中共中央党史研究室は、習近平の"二つの歴史は否定できない"の論述の中で、"改革開放前の歴史は毛沢東と密接に関係しており、改革開放前の歴史を否定する事はできないが、また、毛沢東晩年の過ちを軽視したり覆い隠そうと意図する物ではない。同時に、毛沢東の晩年の過ちをあげつらう事はできず、更に、毛沢東と毛沢東思想を全否定する事もできない。"と書かれている。

あるアナリストは、三中全会では中国経済発展の改革計画が制定されるが、現在の問題は、中国経済の持続的成長だ。もし政治改革の歩調が追いつかなければ、発展が持続できるか見ものだ、と述べた。」『三中全会前夜国営メディアは重ねて"二つの歴史は否定できない"と述べた』2013年11月8日, 11:49


ロイターは三中全会について、次の様に報じています。

『情報BOX:中国の三中全会、今後10年の経済改革公表へ』

2013年 11月 6日 15:49

「中国共産党は、9─12日に第18期中央委員会第三回全体会議(三中全会)を非公開で開催し、向こう10年間の経済改革の青写真を打ち出す方針だ。

政治局常務委員で党内序列4位の兪正声氏は三中全会が「前例のない」改革を示すと指摘しているほか、李克強首相は「全面的な改革深化」に言及した。

三中全会の概要は以下の通り。

◎昨年11月に現在の第18期中央委員会メンバーが選出された。新メンバーが選出されてから3回目の全体会議となる三中全会は、改革開放など中国の大きな経済改革を歴史的に打ち出してきた。中央委員会を構成する中央委員は205人おり、党のトップ205に当たる。

◎情報漏れを防ぐため、全体会議の出席者は期間中、開催会場から出られないのがこれまでの通例となっている。

◎閉会までに全体会議の内容が外部に漏れることはまずない。外国メディアや大半の中国人記者は会場に立ち入ることができない。

◎閉会日には、国営の新華社が決定内容の詳細な長文記事を配信する。党の結束を誇示するため、合意に至らなかった内容に言及することはない。

◎全体会議はこれまで、厳しい警備の下、北京西部のホテル「京西賓館」で開催された。今回の開催地についての詳細は発表されていない。

◎今回の全体会議は経済改革が焦点になると見込まれているが、腐敗や環境、「一人っ子政策」といった社会・政治問題に触れる可能性もある。欧米式の政治改革が議題になることはほぼないとみられる。

◎全体会議の雰囲気は議題によって大きく変わることがある。故・小平氏が主導した1978年の第11期三中全会では、改革開放政策が採用され、中国のその後の急速な経済成長が始まった。」

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