阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

国府津でもオレンジ革命を!

2007年02月09日 22時05分30秒 | 日常
 私が住む小田原市国府津は海岸線のすぐ近くに丘が連なっていて地元では「みかん山」と呼ばれています。戦後すぐに歌われ大ヒットした童謡「みかんの花咲く丘」のメロディーは、東京から東海道線に乗るとこの地域から始まるみかん畑、そして海の車窓風景をイメージして作られたといわれています。秋から冬にかけて、緑豊かな丘が鮮やかなオレンジ色に染まる風景は、真っ青な海や富士山の風景とあいまって、それは見事です。私はこの丘が大好きで、時間がある時はよくこの丘を散歩したりジョギングで駆け上がったりしています。

 先日、地元の方と一緒にこの丘を歩きました。

 美しいみかん畑も、よく見ると木によって表情がまるで違うことがわかります。シーズンも終わりに近い今は、すでにみかんが出荷された木も多いのですが、種類によってはこれからが本番だそうです。しかし、手入れがされず荒廃している木も多数あり、木の上で干からびていたり、野鳥に食べられて皮だけになっているものもありました。

もともと人手が足りない上、みかん価格の長期下落傾向によって作っても儲けにならず、やむを得ず放置されているのです。

一方で、荒廃したみかん畑を再生するためのNPO「みかんの花咲く丘」が設立され、首都圏などからも人が参加して熱心な活動を続けているそうです。私もみかん農家の状況を少しは経験しなければと思い、瀬戸利一氏にお願いし、瀬戸氏のみかん畑(南足柄市)で収穫を手伝わせてもらいましたが、楽しくも大変な作業でした。

 どうすれば、みかん山の美しさを残しながら国府津地域の発展に結びつけることができるのでしょうか? 多くの個人商店が大型スーパーなどに客を奪われてシャッター通りになっているこの地域。みかん畑だけが復活すれば良いという話では
ありませんが、東京からの近さと素晴らしい風景をセットにPRし、是非、もっと多くの方々に足を運んで頂きたいものです。

 もうひとつのセットは「ヨシノブ」。以前お話を伺った地元の方によると、第15代将軍徳川慶喜が避寒地として訪れた記録があり、慶喜が食べていた献立なども残っているそうです。この地域に自生していた様々な野草、たとえば自分で摘んだつくしなども食べていたとか。由緒ある地元のみかんをブランド化し、彼が食べていた食材で献立を作って、駅近くのレストラン等で食べられるようにすれば、訪ねてみたいと思う方も多いのではと思います。 すぐ近くの「曽我の梅林」は「曽我の梅干し」人気もあって大賑わいなのですから! 


 写真:国府津のみかん山にて。私が掲げているのはウクライナの「オレンジ革命」のマフラーです。ユーシェンコ大統領候補(現大統領)のサインと「ウクライナを信じる!」という意味のことが書かれているそうです。

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10 コメント

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Unknown (Unknown)
2007-02-09 22:09:59

 本当にきれいなところね。東京から1時間あまりのところにこんな場所があるんだったら誰でも行ってみたくなると思うわ。でも、みかん狩りとか、旅行者が参加できる仕掛けが欲しいわね。
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Unknown (Fighting Tiger)
2007-02-10 23:32:19
 青い海と、緑の山、そして点在するオレンジのみかん。ほんとうに美しい風景ですね。
 私の実家がある町も、海が美しい観光地です。おなじく、昔はにぎやかだった街中の商店街はさびれ、駅前の大型スーパーや、大きい駐車場のある郊外の大型店に人が集まる状況です。
 小さい頃から海をそばで見ていたので、私にとっては当たり前の風景なのですが、やはり、多くの観光客にとっては、遠いところから電車に乗って、海水浴やサーフィンなどを楽しみにやってくる場所なのです。人は、日常から離れ、自然の中に身を置きたくなりますよね。
 小田原を拠点とした、温泉地・箱根がそばにあるので、かなり難しい状況だとは思いますが、都心から近いという条件を活かし、こうした美しい風景を取り入れた、リラックス施設などはどうでしょう?週末にちょっと出かけられるような。最近、岩盤浴や大型温泉施設は街中にも沢山つくられていますが、やはり、「美しい景色」は魅力ですよね!
 というのも、以前、鳥羽・伊勢方面に旅行する時に、当時そこにしかなかったタラソテラピーを売り物にしているホテルにわざわざ立ち寄ったという経験があります。リラックス施設に限らないのですが、「そこにしかないもの」で、「それを目当てに行く」というものがあるといいですよね。
 などと、リサーチもなく気楽に書いてしまいましたが、現実は難しいですね。ちなみに、私のいなかは、観光地としてだけでなく、自然を求めて移住されてくる方も多いみたいです。風景の美しいところであれば、そういう方向性もあるかもしれません。
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only one であること (阪口直人)
2007-02-11 00:34:59

 ありがとうございます。「そこにしかないもの」というのがキーワードですね。「そこにしかないもの」を、発見し、再生して、見せるという過程があって、そこに「新たに作る」というダイナミズムが加わるのがいちばんいいのかもしれません。自然との出会い、歴史との出会い、人との出会い、そして自分との出会いなど、訪れる人は対価や時間に応じた価値をしっかり見ているので、しっかりターゲットを決めた「オレンジ革命」が必要なのだと思います。
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みかん山に思うこと・・・ (三高 章)
2007-02-11 15:54:18
この“みかん山”のようなトピを拝読しますと、阪口さんの懐の深さというか、バランス感覚の良さをあらためて実感いたします。

阪口さんの主な専門は“世界の平和構築”などで、議員となられた暁の国会での活躍の場は主として外交分野であると想像しております。
その外交を扱う外務委員会においては、いわゆる外交オタクのような議員も多く、もっとも身近な地域の問題などには全く関心を示さない輩も少なくなかったように思います。
首藤信彦前外務委員のように、外交にも明るく、その一方で教育問題や障害者支援などにも造詣の深い議員は、本当に例外的でした。

阪口さんにおかれては、外交問題など海外における政策と、それと同時に日本国内さらには地域の問題などにも積極的に取り組んでいかれる姿勢を再確認することができ、頼もしく思います。

余談ですが、海外にも日本のような‘みかん’ってありますか? 今まで旅した国において、オレンジではなく‘みかん’を食べた記憶がないのですが…
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平和構築と社会開発の視点 (阪口直人)
2007-02-12 07:49:24

 三高さん、ありがとうございます。

 私の専門分野は「紛争後の平和構築」ですが、さらに平和を定着させて将来の持続可能な開発を視野に入れた時、歴史や環境の特性を生かした社会・人間開発が必要です。このような視点を日本の地域問題にも応用して教育や地域経済を考えるようにしています。

 もっとも、まだまだ勉強不足なので、三高さんをはじめいろんな方に私の考えが及ばない視点から様々なご指摘を頂いていること、本当に助かります。

 今後も宜しくご指導ください。

 ちなみに、私も日本の「みかん」は外国では食べた記憶がありませんねぇ。

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思うこと (730)
2007-02-13 00:03:16
何かと気ぜわしく、阪口さんのブログへの投稿もできないまま月日が過ぎてしまいました。
みかん山での写真入りの書き込み、さわやかですね。
みなさんの感じられているように、わたくしも、阪口さんの遠く(外交)を見る目と足元(地域)に気を配るバランス感覚の素晴らしさをあらためて知り、何かとてもこちらまで、すがすがしい気持ちにさせてもらいました。ありがとうございます。遠くも近くとなにかとつながっているのですが、何事にも真摯に取り組む阪口さんらしい地域貢献ですね。
阪口さんのオレンジ革命、今年も支援させていだだけたらと思います。
さて、このところ、いじめ、大臣の問題発言、カリスマ性についてなど、いろいろな問題に対して、阪口さんが意見を書き、多くの方々の反響が大きかったことにびっくりしました。
これも、私が思うには、これが魂のこもったブログだからだと思います。そして、阪口さんは以前からちっとも軸がぶれていないからこそ、(柔軟でないということではありません。)その気持ち、いや気迫が伝わっていくんでしょうね。
実は、私は人を動かすのはやはりその人の人となりとか熱い思いだと思っています。
みなさんがカリスマ性を感じる方は少なからず、熱い思いを秘めているのではないでしょうか。こんなことを書くと何をいまさらと思うのですが、時間を戻してすいませんが、カリスマ性について一言申し上げたく、本日駄文を投稿させていただきます。

実は、私の以前勤めていた職場では、春の時機、統率をはかり、忠誠を誓わせる目的と思われる、厳粛な集会がありました。当日欠席しようものなら、そく解雇につながりかねない、まるでクレムリンの会議か北の裁判のさながらの異様な空気。その席でいわゆる社長にあたる人物より、カリスマ性を演出するためと思われる劇が展開され事があります。
社員、職員ひとりひとりに代表が直接、言葉をみんなの前でかけていくという形をとったのですが、わたしは、これは自分がいかに慈悲あふれるリーダーであるかを見せるためにしか思えず、とても嫌な気分になりました。
さらに、不快感をあおることがありました。私にとっては敬愛する、S氏がその席で、揶揄されたのです。
代表S氏に「女性新人社員にちょっかいを出さないように」と本当に失礼なことを言いました。おれはお前のことを知っているんだぞというばかりの発言ですが、いまだにその時のことを思うと、Sさんを侮辱したこと許せません。Sさんは実は離職率の高い殺伐とした職場で、いつもユーモアを忘れず、ともすれば不安にさいなまれる新人を勇気付けていたのです。Sさんなりの気配りちょっかいとして片づけた代表。

本当に熱意と温かみのあるリーダーなら何もくさい演出をしなくてもそのカリスマ性は伝わるはずです。
嘘のような話ですが、にぶい私にも阪口さんのみかん山での写真を見て、その記事が読む前に伝わりました。

もうすぐ年度も変わる時機ですが、阪口さん、そして瀬戸さん、俵さん、益々のご活躍を。

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エセカリスマ (三高 章)
2007-02-14 08:30:55
カリスマとは自然発生的に生まれるもの。
創られたエセカリスマは、すぐに馬脚を現わすものです。
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きれいな海とみかん畑ですね (カフェラテ)
2007-02-14 12:56:08
オレンジ色は人の心を元気にしてくれる色だと聞いたことがあります。OLさんの間でもロハスな生活が流行しているので東京から近くてこんなに自然がきれいだと週末に気軽に足を運べそうですね。パソコンとにらめっこの仕事が続くと自然の美しい場所に行きたくなります。
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オレンジ色マフラーの誤解 (阪口直人)
2007-02-14 21:58:52

730さん、カフェラテさん、三高さん、こんにちは。コメントありがとうございます。

私はオレンジ色より黄色に元気をもらうタイプですよ! みかん山での写真を見て某プロ野球チームのファンになってしまったのかと危惧された方もいたようなのですが、今回はあくまでも「みかん」がテーマなのでご理解頂きたいと思います。

730さん、そして三高さんも言われる通り、カリスマというのは、本人が最大のリスクを負って活動する
中でしか生まれ得ないと思います。そうではない人が「カリスマ」の演出をして、それを強制的に信奉させるような組織があるとしたら、それはかの国と変わりありませんね。

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Unknown (730)
2007-02-14 23:35:15
三高さん、阪口さん、ありがとうございます。自分がリスクを背負いながら活動する中で生まれるまさに至言ですね。懸命に活動する姿に打たれるのはスポーツも政治も同じだと思います。
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