辺野古への米軍基地移設を進めるための埋め立てへの反対が72%を超えた沖縄県民投票。この結果を無視できる国家が民主主義国家と言えるのかとの沖縄の人々は問いかけているように思えます。
すでに埋め立てが始まり、県民投票の結果に関係なく工事を進めると菅官房長官が言い切るなど、安倍政権が沖縄の民意をないがしろにする姿勢に沖縄の方々は無力感も感じていたはずです。しかし、辺野古に移設したところで上空を米軍機が飛び回る状況が固定化されるだけで危険性が大きく変わるわけではないことに対して行動を起こさずにはいられなかったのが今回の結果だったと思います。
ただ、この問題に道筋をつけることができなかった民主党政権の責任に眼をつぶるのはフェアではありません。私自身は、辺野古、徳之島、嘉手納統合などの可能性を何度も足を運んで探った上で、北マリアナ州知事とテニアン市長へのヒアリングを行った結果、北マリアナ州テニアンへの移設がベストと考えるに至りました。また、仲間とともにその根拠を示す努力を続けてきました。今回の投票結果はこの可能性を探る最後のチャンスではないかと思います。