「熱闘」のあとでひといき

「闘い」に明け暮れているような毎日ですが、面白いスポーツや楽しい音楽の話題でひといき入れてみませんか?

記憶に残るスーパーゴール/至福の時に立ち会えた

2012-10-13 17:30:51 | いろいろ何でも雑記帳
昨日の夜のこと。ビデオを見ながらうたた寝してしまい、目が覚めたら時計の針は午前4時を指していた。風呂に入ってからちゃんと寝るかと思ってお湯を沸かして準備をしていてふと思い出した。

そうだ、確か今日は欧州遠征中のサッカー日本代表の試合があるんだった。相手は強豪フランスでキックオフは4時のはず。風呂に入るのをやめてTVにスイッチを入れた。

やってた! 前半22分で、スコアは? う~むゼロゼロかぁ。

日本、なかなかやるじゃん。と一瞬思ったが、身体能力の高さを活かしたフランスに面白いように攻められている。流石はフランス代表。それもホームゲームだから自国サポーターの前で無様な試合はできない。そのせいかもしれないが、顔つきを見ると確かに気合いが入っている。

ただ、日本は殆どなすすべもないくらいに攻められているのだが、不思議と点を取られる感じがしない。親善試合とは言え、世界のトップチームとこんな試合ができるのかと劣勢はさておきちょっと感動。少なくとも、ホームという点は差し引いても、フランスの選手達を本気にさせている感じがするから。

やっぱり、どんな強豪チーム(かつ豪華メンバー)を招いても日本で試合をやってる限りダメだなぁと実感。ザックジャパンに負けたアルゼンチンだって、「地球の裏側の遠い国」で試合をした訳だから。

相手のホームグランドで、しかも彼らを本気にさせることが一番の強化になるのだ。親善試合ではあっても相手は(極東アジアのチームに)負けるわけには行かないわけだから。勝って当たり前で、それも偶然の徒では困る。

さて、日本は前半を何とか凌ぎきったといった感じ。確かにボールを支配されて攻められてはいるし、相手が外してくれているラッキーはあったけど、ブロックを崩されているわけではない。これは後半楽しみ!ということで風呂に入る。

後半、徐々に日本がボールをゴール前まで運んで攻撃ができるようになってきた。監督の指示が効果を挙げたのかもしれないし、フランスがメンバーを代えてきたこともあったかもしれない。

ひとつ言えるのは日本の進化。パス回しにリズム感が出てきたことと、不用意なバックパスも少なくなっていて、それなりにボールが支配できている。長友はやっぱり逞しくなっているし、吉田や清武も落ち着いている。遠藤もいいところに顔を出す。そして、最後尾には鬼の形相の川島が居る。とにかく物怖じせずに戦えているのが信じられない気分。

ただ、実戦から遠ざかっている長谷部が心配。ハーフナーもちょっと大人しい感じなのが物足りない。岡崎と前田が不在だから、ここは宮市使ってくれないかなぁ...と思ったり。

さてさて、日本のチャンスが増えていく中で時計がどんどん進んでいき、フランスもリベリを投入したりして「本気で勝つぞ!」モードになっていく。でも、日本が不思議と負ける感じはしなかった。

そして、いよいよ終盤。川島が神懸かり的な好セーブを連発する中、なぜだかわからないが、このまま引き分けに終わることもなさそうだなという気分になってきた。何かが起こりそうな胸騒ぎ。もしかしたら最後に日本が1点入れて勝ってしまうかも。何となくだが、そんな気配を感じたのだ。(今だから言えるよねとの突っ込んでくれていい)

ついにその時間はキタ~。相手がCKで前掛かりになったところで、ゴール前のぽっかり空いたスペースに居た今野がボールを拾ったときには前が完全に開いていた。ここからが本当に素晴らしかった。これぞサッカーの醍醐味と言えるだろう。

今野が左右を見ながら確信を持って(というように見えた)ドリブルで力強く前進。右サイドにはまるでこの展開を待っていたかのように長友と香川が全速力で前に走る。香川が斜めにゴール前へ切れ込む中で、今野からどんぴしゃのパスがゴール前右に到達した長友へ。

ここでの長友の瞬時の判断とテクニックが素晴らしかった。センタリングは低いライナー性の浮き球。そこにこれまたどんぴしゃのタイミングでゴール前に走り込んでいた香川が体制を崩しながらもボール確実に捉えてゴールに突き刺す。

もし長友のパスがゴロだったら、ピッチが荒れ気味だったからイレギュラーしていたはず。逆に高く浮いていたら香川といえどもうまく合わせられたかどうか。最高の選択と技術だったと感嘆するしかない。

確かに決めたのは香川だけど、今野、長友の3人の瞬時の連携で奪ったゴールといって間違いない。3人のタイミングが少しでもずれていたらこんなスーパーゴールは生まれなかった。

試合後の選手達のコメントもよかった。ぜんぜん浮かれていない。やっぱり世界のトップチームで試合経験を積むことが大切なわけだ。

早起きではなかったが、三文以上の得はした感じ。情報シャッタダウンで録画再生でもダメ。その時間は共有できていないわけだから。やっぱりリアルタイムで見なくっちゃ。そのときにしか目に見えない電波は届かない訳だし。

なでしこからずっとそうなんだけど、サッカーは夜中に起きてでも見たくなる場面が増えているのが嬉しい。 果たして、ラグビーでこんな至福の時を迎えるときはやって来るのだろうか。
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第6節(10/14)の試合予定&みどころ

2012-10-13 10:56:40 | 関東大学ラグビー・リーグ戦
○第6節の試合予定

 10月 14日(日) 中央大学 vs 関東学院 12:00 秩父宮ラグビー場
 10月 14日(日) 東海大学 vs 法政大学 14:30 キャノングランド

「サバイバルマラソン」の様相を呈している今シーズンのリーグ戦の戦いは、いよいよ折り返し点に近づいてきました。今週は優勝争いを左右しかねない注目すべき試合があります。その主役は、もちろん前節で流経大を(覇権争いレースからあわや脱落かという)崖っぷちにまで追い詰めた法政。流経大にとっては「悪いところがすべて出てしまった戦い」だったようですが、法政がいよいよチームとして機能し始めたと観るべきなのかも知れません。おそらく法政の健闘は東海大の選手達に強い刺激を与えたものと思われ、当日のキャノングランドのボルテージは最高潮に達することが予想されます。もちろん秩父宮ラグビー場の戦いも見逃せません。3連敗と既に崖から転落しかけている関東学院が意地を見せるのか、それとも好調を維持する中央大が上位グループ入りに向けて大きな一歩を踏み出すのか。後に控える試合のために多くの大学ラグビーファンが見守るような状況の中で、両チームともいいパフォーマンスを見せて欲しいところです。

【中央大学 vs 関東学院大学】

開幕戦からの3連敗で上位グループ維持は絶望的となり、入替戦も覚悟の状況となりつつ関東学院。この試合では今までのテスト(あくまでも私見ですが)の成果を示すべく、FW中心の局地戦とBKへのワイドな展開が噛み合ったバランスのよい(らしさが戻った)ラグビーを見せてくれるはず。と期待したい所ですが、発表されたメンバー構成からはまだまだテストが続いているような印象です。今シーズンを何とか乗り切るのではなく、来シーズンに向けての基礎固めを実戦で行っているように見えてしまいます。拓大戦の終盤で見せた光明は果たして幻だったのか? 一つ勝つことでチームには計り知れないエネルギーが生まれることを思えば、何とかいい結果を出して欲しいところです。

例年になく好調なスタートを切った中央大は関東学院も破って後半戦に向けての確かな手応えを掴みたいところ。中央大も永らく関東学院に勝つことが出来ないでいるチームのひとつですが、この試合はそんなことは意識せずに自分たちの目指す方向で思いっきりよく戦って欲しい。ここまでの3試合の関東学院の闘いぶりはおそらく参考にならないし、また結果が出ていない関東学院が与しやすしと観るのは危険。キックオフからどんどん攻めていくことも重要ですが、関東学院がどんな闘いを挑んでくるのかを早い段階で見極めることも大切だと思います。あとはミスをなくすこと。勝利を呼び込むためにも集中力を切らさないことが肝要かと思われます。

【東海大学 vs 法政大学】

前節の流経大戦での惜敗(僅か1点差)ですっかり上昇気流に乗ってしまった感がある法政。流経大にミスが目立った展開だったようですが、目下3位争いを演じているライバル達とも力の差がないことが証明された形となりました。おそらく選手達も復活に向けて自信が掴めたのではないかと思います。しかしながら、日大戦、拓大戦とまだまだ本領発揮とは言い難い東海大は、目の色を変えて戦いに挑んで来ることが予想されます。法政はそろそろオープン展開に華を咲かせたい気持も強くなっている頃かと思いますが、ここはまだ慎重にいくべきかも知れません。SO猪村が安定しているだけにFW中心で確実にボールをキープし、機を見てオープン展開勝負というのが現実的なシナリオのように思われます。相互の力関係から観て、法政が東海大の攻撃に耐える時間帯が多くなることが予想されますが、確実なタックルを積み重ねることで勝機を掴むことは可能と見ます。

ここまで2連勝ながら今一歩ピリッとした戦いができていない東海大にとって、この試合は闘魂にスイッチを入れる千載一遇のチャンスになったものと思います。覇権奪還に向けて負けられない東海大は、おそらくこの1週間強い危機感を持って練習に取り組んできたはず。FWも阿部らの頼もしい選手が戻って来たことで、さらにパワーアップした戦いを見せてくれることと思います。BKはCTBにメンバーの変更がありましたが、層の厚い東海大なので心配はなさそう。SHは拓大戦と同じなので、ここでHB団も固定ということになるのでしょうか。法政は決定力のあるバックスリーにいい形でボールを渡さないようにHB団に強力なプレッシャーをかけてくるはず。東海大は自慢のFW3列トリオの活躍がとくに期待される状況となっているように思われます。
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